マレーシアが中国人の不動産買い占めを事実上禁止へ  マハティール首相が方針を明らかに

中国ニュース, 東南アジアニュース

マハティール首相による中国の一帯一路計画への抵抗が続いているマレーシアですが、今度は不動産に関しても規制をかけるようです。マレーシア南部の都市ジョホールバルにおける都市開発構想の「フォレスト・シティー」において、外国人による物件の購入を禁止するという方針を明らかにしました。この計画は中国が主導となって進めていた背景もあり、事実上中国からの投資を阻止する政策と言えそうです。

マレーシア、マハティール首相が都市開発の外国人物件購入を禁止 狙いは中国人投資家排除?
8/28(火) 19:02配信 ニューズウィーク日本版

今年5月の政権交代以降、前政権の中国寄りの政策見直しを進めているマハティール。今度は中国人投資家による買い占めが続く都市開発で、外国からの投資にストップをかけた

 マレーシアのマハティール首相は8月27日、クアラルンプールでの記者会見で同国最南部ジョホール州ジョホールバルの西側、シンガポールとの国境に近い地区で開発が進む巨大都市開発構想「フォレスト・シティー」で外国人が不動産物件を購入することを禁じる方針を明らかにした。

 「フォレスト・シティー」構想は国境の海を埋め立てて人口島を設置、約20万平方km(東京都港区とほぼ同面積)という広大な土地に住居、商業施設、行政・教育施設、エンターテインメント施設などを建設する計画で、最終的に約70万人が働き生活する都市が生まれるという巨大プロジェクト。総額約1000億ドル(約10兆円)の投資で2026年の本格稼働、2036年頃の最終的な完成を目指している。

 このプロジェクトは中国系の大手デベロッパー「カントリー・ガーデン・パシフィック・ビュー」が中心となって担当し、2016年2月には販売ギャラリーを開設するとともにすでに一部で建設と販売が始まっている。

 計画では敷地内に約10万戸の住宅物件を建設する予定で、すでに完成前物件として予約販売が始まっており、これまでに20数棟分が完売したといわれている。

■買い漁りに群がる中国人投資家

 中国系の企業が関与していることから、住居部分となるコンドミニウムは中国国内でも予約販売されており、中国人資産家などが投資目的でどんどん買い漁っているという。

 日本の海外不動産情報を扱うウェブサイトなどによると、中国の広州からジョホールまで格安航空の直行便が飛び、建設予定地をバスで訪れて見学、そのまま販売ギャラリーで成約するような光景が繰り広げられていたという。

 この構想はマレーシアのナジブ前首相が中国の習近平政権が進める「一帯一路」構想に強い関心と支持を示したことと無関係ではなく、「フォレスト・シティー」はクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道構想ともリンクしていた。

 東南アジアで航空ネットワークのハブ、金融の中心地、最先端の科学技術研究、情報通信の拠点であるシンガポールへのアクセスのよさ(国境まで約2km)も「フォレスト・シティー」の大きな利点として宣伝されていた。

■政権交代で事態が一転

(中略)

 そして今回の「フォレスト・シティー」の外国人への不動産販売の禁止措置である。実は「外国人」とはしながらも「事実上は中国人への販売禁止措置」であることは誰の目にも明らかで、投資目的の不動産取得を禁じるとともに区域内の住居への中国人の転入を禁止したものといえる。

 マハティール首相は会見の中で「フォレスト・シティーに住むという外国人にはビザを発給しない」とまで強い姿勢を示した。

 こうした姿勢の背景には中国人によるマレーシア国内での不動産取得への反発、さらに「一帯一路」構想からの離脱というマハティール首相による「対中関係を見直し」への強い意志が反映しているといえる。

■中国への配慮もみせるマハティール首相

 しかし、一方でマハティール首相は「こうした住居はマレーシア人のためではなく外国人のために建設されているかのようで、マレーシア人は実際のところ部屋を購入しようにもできないのが実情だと述べて、なにより自国民優先が今回の方針の理由であると説明している。つまりあくまで「マレーシア人優先」「外国人を制限」を強調することで中国の怒りの矛先が向かないような配慮も示している。

 ジョホール州内のマレーシア人の間からも「フォレスト・シティー」構想と中国人による不動産買い漁りには「不動産市場の高騰」や「埋め立てによる漁業への影響」「周辺地区の環境への余波」などを理由に不満が高まっていたこともマハティール首相の方針の背景にはあったとの見方が有力だ。

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180828-00010012-newsweek-int&p=2

現地マレーシア人には購入できない水準の価格か

マレーシアすげえな…。ガチで中国に対する規制を行なってきてるわ。

外国人の不動産購入禁止ですか・・・。

まあこのフォレストシティーに限ってのことだろうけど、既に買い漁っていた中国人投資家にとっては大打撃だろうね。だって他の外国人に売れなくなるんだぞ?

マレーシアの地元の人達には売れないんでしょうか?

記事中にマレーシア人は部屋を購入したくてもできないとありますが、これは要するに価格が高すぎて外国人にしか購入できないという意味でしょう。マレーシアの不動産市場には明るくありませんが、おそらく我々が考えるよりはるかに安い相場なのだと思います。記事中にも「不動産の高騰」を理由に不満が高まっていたとありますね。外国人富裕層の流入自体をストップさせるという政策にはやや疑問符が付きますが。

何より中国の人達が買い漁ってしまってる現状では、マレーシアの人達も及び腰になりそうだよね。マレーシアの華僑は買ってないのかな?

どうなんでしょう?

記事の続きによれば、日本人も購入が不可能になったそうです。予約販売を済ませてしまった販売会社が頭を抱えている一方で、事業継続の方針自体が不透明になりつつあるとか。

どういうことですか?

プレビルド方式で建ててるから、まだ完成してないってことだろ?予約販売で完成後に引き渡しという形だけど、もし資金不足で完成できなかったらどうなるんだろうね?日本とは方式が違うから、戸惑う日本の投資家もいるかもしれない。

シンガポールとの高速鉄道が正式に延期、フォレスト・シティーも不透明に

プレビルドというのは?

工事が始まる前の計画の段階で購入できる方式のこと。 読んで字の如くだよ。気になるなら調べてみ?

カタカタカタ・・・。

出た。無駄な演出。

無駄じゃありません!日本とは方式が違い、マレーシアやフィリピンなど東南アジアでは一般的な方式みたいですね。手付金を数回に分けて払うのが特徴だそうです。

メリットとデメリットは?

メリットは物件を安く買える可能性があること、デメリットは物件が完成せず大損を出してしまう可能性があることだそうです。

な?これで分かっただろ。このフォレストシティが完成しない場合、中国の投資家は大損を出してしまうことになるんだ。

完成しない可能性とは?

フォレスト・シティーを建設しているのは中国企業ですが、今年5月のマハティール政権樹立により対中方針が変わりました。つい最近にシンガポールとの高速鉄道が正式に延期となりましたが、それを受けて投資をストップさせてしまう可能性は十分に考えられます。

正式に延期?そんな報道あったか?

この記事ですね!中止じゃなくて延期だそうです。

シンガポール・マレーシア、高速鉄道計画延期で合意 現地報道
2018/8/24 20:44

 シンガポール紙ストレーツ・タイムズは24日、シンガポールとマレーシアの両政府が両国間を結ぶ高速鉄道計画を延期することで合意したと報じた。マレーシアのマハティール首相は5月の首相就任後、この計画を中止すると一方的に表明していた。両国は今後、どの程度開業時期を延期するかなど建設計画を再検討する。

 高速鉄道計画はマレーシアの首都クアラルンプールとシンガポール間の約350キロメートルを90分で結ぶ構想。マレーシアのナジブ前政権が推進し、2026年の開業目標に向けて入札手続きも始まっていた。ただ、18年5月の総選挙で政権を奪取したマハティール氏が多額の費用を理由に中止する方針を打ち出し、シンガポールと協議に入っていた。

 両国が延期でひとまず折り合ったのは、用地取得などで既に多額の費用がかかっており、中止すれば経済的な影響が大きいと判断したためとみられる。中止によってマレーシア側に多額の違約金が発生する見通しとなっていたことも、棚上げに転じた背景にある。

 マレーシアの政権交代後、事実上計画は凍結されており、既に開業時期がずれ込むのは避けられなくなっている。高速鉄道の大半はマレーシア領内を通る一方で、マレーシア側にはシンガポールの方が得られる経済的な利益が大きいとの見方がくすぶっている。両国の思惑は異なっており、今後も交渉が曲折する可能性がある。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3457894024082018NNE000/

なるほど…。延期なら違約金も払わないで済むというわけか。マハティール首相、93歳なのに強かすぎる。これシンガポールは納得してるのかね?

既にシンガポール側も多くの資金を投入していますので、無期限の延期となれば経済に大きな痛手となるのは間違いないでしょう。シンガポールが一帯一路計画にどこまで賛同していたかは分かりませんが、マレーシアはナジブ氏の時代には強い関心を示していたようですね。高速鉄道も中国企業が受注すると内々で決定していた可能性もあります。

それが一転中止を宣言、そして正式に延期と。

マハティール氏がここまで強気の政策を進められるのも、国内からの強い支持率が背景にあるからと見ています。就任後100日経過した8月現在でも約71%と高い数字を保っています。私としては、外国人の投資自体を禁じるという政策に関しては賛同しかねますが。それ以外にフォレスト・シティーにおける中国人の買い漁りを防ぐ手立てがなかったのかもしれません。

支持率が高すぎると、不安になりませんか?

どうして?

マレーシアはベネズエラのようにはならない理由

さっきまでベネズエラのことを調べてたのもあるんですけど、今のマデュロ大統領は支持率は高いんですよね?

そうだな。トルコのエルドアンも支持率は高かったと思う。

いきなり経済政策を変えすぎてしまって、大丈夫なんでしょうか?

まさかマレーシアがベネズエラみたいになるんじゃないかって心配してるってこと?それはさすがにないと思うよ。

でも、マレーシアは産油国なんですよね・・・?

その心配はおそらく不要です。ベネズエラやトルコが今の状態になった背景は、米国に対する政策の変化が大きいと私は見ています。米国から離れて中国やロシアに近づく政策ということです。一方のマレーシアはマハティール氏がトランプ氏との会談を模索するなど、対米関係は比較的良好にあります。金正男氏の事件でもマレーシアは中立的な立ち位置を守り、米国との関係も悪化させることはありませんでした。以上の点から私はマレーシアの将来に関しては比較的前向きです。

なるほど。確かにそうだ。むしろ今までのナジブ政権のまま進んでた方が危なかったかもしれない。中国べったりで、隠れ負債も沢山あったんだろ?

支持率が高いこと自体は何も悪いことではありません。マレーシアの現地報道を見る限り、マハティール氏への狂信的な支持というわけではないようですね。あくまでも前政権の汚職体質が原因となり、それを立て直してくれることを期待されているという背景だそうです。また前首相のナジブ氏も同じムスリムですので、イスラム教への狂信的な支持という傾向も全く見られません。よってトルコのような事態にも陥りにくいでしょう。

トランプ氏の支持率が低いのは、それだけ良さに気付いていない人間が多いからじゃよ。米国の国民もまだまだ見識を深めねばならんということじゃ。

まさにその通りです…。安倍首相の支持率もずっと低いままなので、逆に高すぎると何かあるのではないかと不安になる気はしますね。

それも情報工作の一部なんでしょうか?

そうかもしれないな。支持率が高い=狂信的=経済破綻という構図を刷り込まれている可能性はある。支持率よりも政策の中身をきっちり見るべきだと思った。

何より、米国の方針に逆らわないこと。米中貿易戦争でどちらが勝者になるかを考えれば、愚かな選択肢を選ぶはずはありませんね。その点で私はマハティール氏を全面的に信頼しています。諸外国と同じ目に遭わないためには、フィリピンのドゥテルテ氏も早急に考えを改めることです。

いつになく厳しいな。まあそういうことだ。むしろドゥテルテの方が心配だわな。

でも、ベネズエラとは違うみたいで安心できました!

政権交代自体に悪いイメージがつき過ぎたからな。あと、韓国の文在寅も早急に考えを改めるべきだね。でもまあ、最後には韓国の人達が決めることだし。統一おめでとう。韓国さようなら。

無理やり韓国の話で締めましたね(笑)