米国が今週にも中国を為替操作国に指定する可能性  中国が厳戒態勢に突入か

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米財務省が半期に一度出している為替報告書ですが、今週中にも発表予定とされています。その中で中国が為替操作国に指定されるかに注目が集まっています。中国側は万が一の事態に備え、”最悪のシナリオ”という言葉を使いながら厳戒態勢にあることを暗に表明しました。米中貿易戦争はとどまるところを知らないようです。

中国、通貨政策であらゆるリスクに備えている-人民銀総裁
10/15(月) 2:59配信 Bloomberg

 中国人民銀行(中央銀行)は通貨政策において、最悪のシナリオを含む広範なリスクを検討していると易綱総裁が述べた。

 米国との通商摩擦が激化する中、中国人民元は心理的な節目である1ドル=7元に接近している。易総裁はブルームバーグとの単独インタビューで、人民元は「合理的かつ均衡の取れた水準」にあるとの認識を示した。

 インドネシアのバリ島で14日に行ったインタビューで、同総裁は「人民元のボラティリティーは正常だ」とし、「元には柔軟な為替レートメカニズムがあり、現在は上下いずれの方向にも変動している」と発言。「ドル上昇を背景に、元は年間を通じて合理的な範囲内にとどまるだろう」と述べた。

 総裁はまた、「われわれはあらゆる種類のリスクについて徹底的に考えなければならない。不慮の事態、最悪のシナリオに備える必要がある」と語った。

 米財務省は半期に一度の為替報告書を近く公表する。米中貿易摩擦が続く中、中国を為替操作国と認定する可能性もある。易総裁はバリ島でムニューシン米財務長官と「非常に良い話し合い」を持ったと述べたが、詳細には触れなかった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00000088-reut-cn

徐々に中国への語調が強まる為替報告書

中国を為替操作国指定か…。今回はどうなるかな?

今まで指定はされてないんですよね?

不思議と見逃されてきた。監視リストには入ってるけど、そこには日本や台湾、韓国、ドイツも一緒に入れられている。中国だけが特別為替操作をしてるわけではないという認識だね。

今年の4月の報告書では新たにインドを追加しました。基本的に対米黒字国家はすべて監視リストに入っていると考えていいでしょう。ただし中国に関しては貿易戦争が始まる前の話でしたが、前回の2017年10月の報告書よりも”強い懸念”を表明したそうです。これが今回の報告書でどう変わっていくかは分かりません。

なるほど。中国に関しては徐々に語調を強めているというわけだ。これはまさかの指定ありうるぞ…。中国側が“最悪のシナリオ”とか言い出したのは覚悟があるのかもしれないね。

人民元のチャートなんですけど、また下がってきました!このままだとホントに2016年の安値の0.143付近を割り込んでしまうかもしれません!

逆の方が分かりやすいんじゃない?

逆とは?

レートを逆にするんだよ。記事中に「1ドル=7元」って書いてあるだろ?

えーと、逆にしてみました!10月13日の時点で6.92まで上昇してますね・・・。

かなりの水準まで来てると思うんだけど、2016年はどこまで上昇した?

6.959まで上がってます!その後は7は超えずに下がっていきました。

なるほど。確かに1ドル=7元は節目のようだ。これを超えていくとなると人民元はかなりヤバい局面に突入しそうだね。

米財務長官が通商協議の議題に為替問題を加える

ネットユーザーは中国高官の発言を裏読みしてます!為替レートにこっそり介入してるけど、思ったような成果が出てないと読み取れるそうです!

ほほう。どういう根拠だろうね?

でも、通貨レートが合理的な範囲内にとどまるってどうして予測できるんでしょう?

まあ言われてみればそうか。合理的な範囲内にとどめるように操作してます、とも取れるね。トランプがこの発言に納得するかどうかは知らないけど。

米財務長官のムニューシン氏が米中通商問題に新たな議題として為替を加えました。これは中国を為替操作国に指定するための布石と考えることができます。

インタビュー:米中通商協議、為替が議題に含まれるべき=米財務長官
10/12(金) 18:43配信 ロイター

 [ヌサドゥア(インドネシア) 12日 ロイター] – ムニューシン米財務長官は12日、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁に、今後の米中通商協議では為替問題が議題に含まれなければならないと述べ、最近の人民元の下落に懸念を表明したことを明らかにした。

 ロイターのインタビューで語った。

 また、両国の通商関係に均衡を取り戻すために、中国は具体的な「行動項目」を明示する必要があるとの認識を示した。

 ムニューシン長官と易総裁は、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会の合間に為替問題について幅広く協議を行った。

 長官は協議について「わたしは人民元の下落について懸念を表明した。今後のいかなる米中通商協議でも為替が議題とならなければならない」と強調した。

 ムニューシン長官によると、同長官と易総裁は、元安ドル高を促している市場のファンダメンタルズについて協議。「易総裁の視点から、この問題について、生産的な説明が得られたと思う」と述べた。

 関係筋によると、易総裁は11日、中国の金融政策が米国の金融政策とは反対のサイクルにあるとの認識を示した。

 ムニューシン長官は、来週発表予定の財務省為替報告書で中国が為替操作国に認定されないとの一部報道については、コメントを控えた。

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00000088-reut-cn

人民元の下落が止まってないからな…。心理的な節目である1ドル=7元に達するかどうかだと思うんだけど。

あの、思ったんですけど、人民元が安くなってるのって中国の為替操作のせいなんですか?

そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるだろう。米国の顔色を伺うように人民元のレートを調節はするけど、制御できなくなる場面も存在してるんじゃないかと思う。

人民元が外資に叩き売られて、それを「中国のせいだ」と言われてしまう可能性もあるんですか?

まあそういうことになる。中国としては違う!違うんだ!と本当のことを話すわけにもいかないだろう。為替が制御不能なんてことがバレたらどんだけ叩き売られるか分からないからね。

中国には超大国の余裕が感じられんのう。米国との戦争なぞ無茶な話じゃよ。

でも、それって中国は何も悪くないじゃないですか!ちょっとかわいそうだと思います!

中国の人民元安は中国自身に原因がある

米国にとっては中国が何をしたかはさほど重要ではありません。為替が米国の思い通りに推移していないことが重要なのです。一般的には人民元の下落は中国の政策によるものと判断されますので、万が一為替操作国に指定されたとしても文句を言える立場にはありません。なぜなら人民元安の要因を作っているのは他でもない中国の経済だからです。

今の通貨安は人民元を刷って刷って刷りまくった結果とも言えるね。

上海の株価が暴落した時に、中国が市場を閉鎖して売却の禁止もしたんですか?そう書いてるネットユーザーがいます!

そう。その時に大量に刷って金融緩和をしたというわけ。中国国内の株価を支えるだけなら人民元をジャブジャブと流せばいいわけだから。

「最悪のシナリオ」って何でしょう?そこを気にしている人も多いです。

そりゃまあ…。為替操作国指定だろ。現場ではとっくにそのシナリオを想定して動いてるんじゃない?徐々に語調が強まってきた中での通商問題勃発、関税発動。タイミング的には第4弾関税より先に為替操作国指定が来てもおかしくないとは思う。

今回指定されるかは協議の結果にもよります。G20財務相会合の合間に行なわれたムニューシン氏と易氏の協議を見る限りは、そこまで深刻な状況とは言えないでしょう。中国側の主張も聞きつつ、今後の半年で為替が改善するかを見るにとどまる可能性も高いです。財務省の調査結果により為替操作の証拠が見つからなかったとされている点も重要ですね。

まあ警戒しておくに越したことはないからな。取り越し苦労だとなれば、一旦株価も上がって危機が解消する展開になりそうだ。あとはトランプ次第だね。

トランプ大統領は中国を為替操作国に指定するよう指示したんですよね?どうなるんでしょう?

そうだったな…。最後まで読めない展開だ。今週の動きに注目だね。