G20は中国の外交的敗北に終わる  トランプ氏の望み通りとなり米政府が勝利宣言

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米中首脳会談に先立ち、G20の首脳宣言が採択され閉幕となりました。保護主義と闘うとの文言が削除され、トランプ氏の望む結果となり米政府が勝利を宣言しました。WTOの改革についても議論が進められ、公正な貿易に必要な仕組みが求められることとなります。

G20首脳宣言:保護主義リスクに言及なし-WTO改革推進
12/2(日) 8:55配信 Bloomberg

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでの20カ国・地域(G20)首脳会合は1日午後、首脳宣言を採択して閉幕した。首脳宣言に保護主義リスクへの言及はなく、数十年間貿易を支えてきた多国間貿易システムに問題があるとの認識が示された。米政府は同宣言について、トランプ政権にとって勝利だと主張した。

 G20の一部の当局者は貿易や移民、気候変動などの問題で激しい論争が展開される中で、首脳宣言を出せただけで良い結果だと言えると述べたが、宣言の文言が弱められたことは世界貿易機関(WTO)など国際機関が今後試練に直面することを示唆している。

 首脳宣言は多国間の貿易制度について、利益を認識するが「目標に至っておらず、改善の余地がある」と指摘。WTO改革へのコミットメントを表明し、来年6月に日本で開催されるG20首脳会合でも議論することを確認した。

 議長国であるアルゼンチンのマクリ大統領は「公正な貿易、フェアプレー」のためにWTO改革が必要だと発言した。ただ、全ての関係者が合意を米国の勝利だと見ているわけではない。

 ブラジル財務省当局者は「私の考えでは、多国間協調主義の勝利だ」と述べた。

 G20首脳宣言はまた、世界経済の力強い成長を歓迎しながらも、「同時成長の流れが一段と弱まっている」とし、地政学的な懸念や金融の脆弱(ぜいじゃく)性など主要なリスクの一部が現実のものになっていると判断した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-08555713-bloom_st-bus_all

米中首脳会談に先立ちG20閉幕

あれ?米中首脳会談がまだなのに、G20は閉会してしまうんですか?

米中首脳会談は12月1日の”夕食会”で行なわれるって話だっただろ?日本時間の2日未明に行なわれ、もうとっくに終わってる。これから色々出てくるんじゃないかな?

米中首脳会談始まる…貿易、安全保障など議論
12/2(日) 6:27配信 読売新聞

 米国のトランプ大統領と中国の習近平(シージンピン)国家主席の会談が1日夕(日本時間2日未明)、主要20か国・地域(G20)首脳会議が開かれていたブエノスアイレス市内のホテルで始まった。激化している米中間の貿易摩擦の沈静化に向けて双方が歩み寄れるかが焦点となる。

 米中首脳の会談は、トランプ氏が昨年11月に北京を訪問して以来となる。会談は夕食会形式で、当初の予定より約1時間早く始まった。米側からはポンペオ国務長官、ライトハイザー通商代表部代表、ナバロ大統領補佐官らが、中国側からは丁薛祥(ディンシュエシアン)共産党中央弁公庁主任、劉鶴(リウフォー)副首相らが出席した。

 トランプ氏は会談の冒頭、「非常に重要な会談となる。中国にとっても米国にとっても良い結果となるだろう」と交渉の進展に期待感を示した。習氏は「協力こそが平和と安定という利益に資する」と述べ、米中間の対立を回避したい考えを示した。

 会談では、北朝鮮の非核化の問題や中国による南シナ海の軍事拠点化など、安全保障分野についても突っ込んだ意見交換が行われた模様だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00050004-yom-int

あまり最新ニュースを見てないんですけど、具体的な貿易合意はあったんでしょうか?

米中首脳会談については、明日に改めて取り上げることを予定しています。今回はG20の首脳宣言を本題とします。首脳宣言からは2017年まで採択されていた”保護主義との闘い”という文言が削除される形となり、これを受けて米国政府はトランプ政権の勝利だと主張しました。WTOの改革についても議論が進み、中国が望まないような世界に変わっていく可能性が示唆されています。

トランプの意向が色濃く反映されている感じだな。中国の負けだと思う。

アメリカが勝って、中国が負けたんですか?

米政府が勝利を宣言をしたこともそうですが、中国にとっては態度改善以外に方策が存在しないため、そもそも中国が勝利するという可能性自体がありません。首脳宣言から”保護貿易”の文言が削除された点について言えば、中国の外交的敗北と言っても差し支えないでしょう。

秩序なき自由なぞ災いの元じゃよ。自由には責任が伴うんじゃ。

中国が好き勝手する自由ですからね…。国際的なルールを守ってこその自由貿易だと思います。

Bush氏の件を踏まえトランプ氏が記者会見を延期

あの、今朝こんな記事を見かけたんですけど、これって何の意味があるんでしょう?

トランプ氏、G20後の会見をドタキャン 真意は不明
12/2(日) 1:33配信 朝日新聞デジタル

 アルゼンチンでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席しているトランプ米大統領は1日、午後に予定していた会議閉幕後の記者会見をキャンセルするとツイッターで表明した。ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の死去を理由に挙げたが、真相は不明だ。

 トランプ氏は「G20で多くの首脳とディール(取引)し、偉大な成功を収めた。アルゼンチンを離れる前の記者会見を非常に楽しみにしていた」とつづった。その上で「しかし、ブッシュ一家と(亡くなった)ブッシュ元大統領への敬意から、記者会見の開催は葬儀が終わるまで待つことにする」と投稿した。

 ブッシュ氏は、トランプ氏が当選した2016年の大統領選時に、親子で共和党大会を欠席するなどトランプ氏を支持しない姿勢を示していた。

 トランプ大統領は、会見キャンセルを告げるツイートに先立ち、ブッシュ氏の訃報(ふほう)について、「適切な決断力、良識、冷静な指導力で、我が国を、そして世界を平和的かつ成功裏に冷戦終結に導いた」とその功績をたたえていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00000003-asahi-int

えっ?あのパパブッシュが?と反応すればいいのか?

いや、記者会見をドタキャンした理由の方なんですけど・・・。中国との話し合いがうまくいっていないのかなって思いました!

George Herbert Walker Bush氏、一般的にGeorge H. W. Bush氏と呼ばれている元大統領であり、存命する大統領経験者の中では歴代最高齢として有名でした。日本では息子であるGeorge Walker Bush氏の方が有名かもしれませんが、米国政府の中でも一大権力を握っていた派閥のうちの1人でした。トランプ氏とは敵対関係にあるとも報道されておりましたが、歴史的な人物ですので哀悼の意を表したようです。

いやまあ、パパブッシュと言えば左寄りの人達の間では有名人だよ。何でかは今は説明しないでおくけど。

じゃあ、ホントにブッシュ元大統領の件が、記者会見キャンセルの理由なんですか?

ネット百科事典を見てると色々興味深いね。対日では強硬な保護貿易主義を展開したのに、対中では最恵国待遇を更新するなどやや弱気姿勢だった。そして最大の注目ポイントは、任期が1989年から1993年の4年間であることだ。

?? あ~っ!1989年って、平成元年じゃないですか?

その通り。任期は1989年1月20日から1993年1月20日なんだけど、平成元年が1989年の1月8日に始まっているんだ。昭和と平成の変わり目となった日本の歴史において、パパブッシュは重要な役目を果たしたというわけだ。これが何を意味するか分かるか?トランプが記者会見をキャンセルするほど影響力を持った人物だってことは分かってほしい。

そうなんですね・・・。そして今、平成が終わろうとしてます。

奇妙な偶然の一致だよな。トランプが今その中国に対して保護貿易主義を発揮しようとしていることも含めてだ。奇妙な対比と一致が見られることになる。

世界的に見れば、Bush氏の実績としては冷戦終結や湾岸戦争が有名でしょう。支持率は当時歴代最高の89%に上昇しており、親中派も含めて米国が一体化していた時期とも言えます。現在のトランプ氏の支持率の低さとは正反対の状況です。

まあ要するに対中強硬策は都合悪いってことだな。どんどんやってくれ。

中国に関する問題は1度や2度の会談では解決しない

ネットユーザーは、みんな週明けの株価を気にしてます!どうなるんでしょう?

アナリスト君はどうなると思う?ちょっと予測してみて。

え~と・・・貿易合意に至ったという報道が流れで、めでたく上昇すると思います!

本当か?貿易合意の内容は?

ただ、その貿易合意の内容がいまいちで中身がなくて、失望されることになるんですけど、株価は高値をキープする予定です!

ずいぶん楽観的な予測だなww 根拠はあるのか?

トランプ大統領が、非常に重要な会談になるって言ってるので、重要な合意ができるんだと思ってます!

なるほど。その言葉ちゃんと覚えておけよ?週明けどんな展開になるか楽しみだな。

米朝首脳会談もそうですが、1度や2度の会談で全ての問題が解決するわけではありません。北朝鮮は6月の会談で歩み寄る姿勢を見せましたが、その後は米国が突き付けた条件を受け入れられず非核化をほとんど進めていません。同様に中国も面と向かっては柔軟な姿勢を見せるでしょうが、実際に態度が改善されたかは”何をしたか”で決まることを念頭に置いてください。トランプ氏はそこまで視野に入れ、相手が本気で反省したかどうかを見ているのです。

追加関税に関しては、ひとまず年内は様子見じゃないかと俺は思うよ。あまりにもインパクトがありすぎて、発動すれば中国が一夜にして崩壊しかねないからね。慎重に発動の時期を検討してる段階だと思う。

えっ?もう発動前提なんですか?

俺は中国が態度改善するとは思えないんだよ。北朝鮮と同じような手口で、表面上は反省したフリをしてごまかそうとするんじゃないかな?トランプにはそんな手は通用しないから、結局追加関税はいつか発動されると思う。

そんなぁ・・・。

中東情勢も緊迫しており、原油が急落し50ドルを割り込むなど騒動になりつつあります。減産の報道でようやく下げ止まったようですが、トランプ氏が原油高について苦言を呈したことも影響しているようです。英国のEU離脱問題も予断を許さない状況となっており、無秩序で合意なき離脱となれば同国の経済に深刻な影響が出るとも予測されています。問題は世界中あらゆる場所に点在しているのです。次は米中首脳会談の結果を注意深く見ていきましょう。