韓国大統領室が3月27日、日本側が韓国をホワイト国に復帰させるための特別な動きを見せていない点について「もう少し見守りたい」と曖昧な返事をした。
記者会見で「韓国は日本をホワイトリスト（韓国版のホワイト国）に復帰させる手続きを始めたが、日本はどうなのか」と聞かれた際に回答する形でだ。まず韓国が先に動き、日本にも同じ対応をしてもらうのが狙いだという。
愛国日報こと中央日報によれば、韓国が日本をKホワイトリストに復帰させるのには最大1カ月前後あれば十分だという。来月12日までの改正案の行政予告を経て改正が可能となる。だが日本政府が特別何も動きを見せていないことから「これで大丈夫なのか」という雰囲気が徐々に韓国国内で醸成されつつある。
「日本の手続きは韓国よりも複雑で時間が必要だ」と暗に韓国の方が手続きがスピーディで透明な国である…と自慢したいかのような言い方もした。
日本政府はフッ化水素など3素材の輸出管理緩和だけは実施したが、元々が安全保障上の問題なだけにそう簡単に復帰させるのは難しい。韓国が使用先をすべて明確にして横流しをしないと約束しても、すぐにそれを破られる懸念があるからだ。
背後に米国の思惑があるとの意見も専門家から出ており「今はフッ化水素などだけ緩和して泳がせてるだけ」という可能性もあるようだ。
コメント欄では「解除ではなくて運用の見直し。西村大臣は気に食わなかったらしい」「どうしてホワイト国から外されたのかを分かっていない」「文句があるなら復元しなくて結構」と韓国を突き放す意見が並んだ。（黒井）
