Huawei副会長の身柄引き渡しについて、トランプ氏が中国との交渉材料にする可能性が出てきました。貿易合意について良い結果が得られるなら、政治的介入も辞さないと示唆したのです。介入の真意は不明ですが、中国側に貸しを作り大幅な譲歩を受け入れさせる狙いがあるとの見方もされています。
そしてネットユーザーの情報を収集している際に、偶然英ガーディアン紙の記事を発見することになった。中国が世界中のマスコミにお金を渡して、中国を良く見せるための”ストーリー”を書かせているということを特集した長文の記事だ。ここに日本の毎日新聞も入っており騒動となっているようだ。
トランプ米大統領:華為CFOの問題に介入も、貿易合意に役立つなら
12/12(水) 14:26配信 Bloombergトランプ米大統領は対中貿易交渉での合意に役立つならば、中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の問題に介入する考えを示した。
トランプ大統領は11日に大統領執務室でロイター通信のインタビューに応じ、「過去最大規模になることが確実で極めて重要な通商合意と、国家安全保障にプラスになると考えられる場合、必要だと思えば私はもちろん介入する」と語った。
孟氏は今月初めに米当局の要請でカナダで逮捕された。米当局は同氏が銀行を欺いてイランと関連ある取引を決済させ米国の制裁法に違反させたとして、身柄の引き渡しを求めている。同氏は11日にカナダの裁判所で750万ドル(約8億5000万円)の納付と引き換えに保釈を認められた。これにより、同氏はバンクーバーの自宅に戻ることができるが、引き渡し手続きは続く。
トランプ大統領はロイター通信に対し、ホワイトハウスがこの問題について米司法省や中国当局者と協議したことを明らかにした。大統領はまた、中国の習近平国家主席とこの件で話したかとの質問に対し、中国側は「まだ私に電話してきていない。政権の他のメンバーとは話しているが、私にはまだだ」と答えた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-92361179-bloom_st-bus_all
目次
政治的介入の具体的な中身は不明
政治的介入?ってどういう意味ですか?
この記事だけでは分からないな…。
トランプ氏が言う介入の具体的な中身は明らかになっていませんが、通商合意に関連付けて話していることから、中国側に便宜を図ることを示唆し譲歩を促す可能性があります。
あれ?ニューヨークの裁判所が進めていたのであって、トランプとは無関係なんじゃなかったっけ?
記事中にあるように、トランプ政権が米司法省と該当の件についての協議を行なったようです。中国との交渉を念頭に置き、米国への身柄引き渡し措置を猶予する可能性を示唆していると考えられます。あくまでも猶予ですので、Huawei副会長の孟氏が有罪であるとする前提に変わりはないでしょう。
それってブルームバーグの記事から推測しただけの仮説だよな?
一部報道では孟氏の身柄を完全に解放するのではと推測されていますが、そこまで介入してしまうと三権分立の前提が完全に崩れてしまうために、身柄引き渡しの猶予という形を取るのではないかというのが私の見立てです。米司法省の言い分を聞きつつ、中国との交渉に有利な材料として利用する目論見があるようです。
その「一部報道」ってこの記事ですよね?ボクもたまたま見てたんです!
トランプ氏「米中貿易協議に必要なら介入」 ファーウェイCFO問題
12/12(水) 10:17配信 毎日新聞トランプ大統領は11日、ロイター通信のインタビューで、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)がカナダ当局に拘束された問題について「米中貿易協議のためになり、米国のためになると判断すれば、私が介入する」と述べた。
カナダ当局は米国の要請で孟氏を拘束し、米国は身柄の引き渡しを求めている。トランプ氏が言及した「介入」の意味は不明だが、米中貿易協議で中国側が譲歩すれば孟氏の身柄を解放する可能性を示唆したものとみられる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00000019-mai-int
毎日新聞か…。まさか時事通信と同じ措置になったりしないよな?使えるメディアソースがどんどん減ってしまう。
そうですね。こちらの記事は表記にやや問題があるものの、中立性を欠いているとまでは言えないため許容範囲とします。トランプ政権が司法に過度な介入を行ない、孟氏の完全解放措置を取らせる可能性が100%ないとは言い切れないからです。
そうか。ならよかった。
トランプ大統領が、司法に介入して暴走するってことですか?
まあ対中強硬なのは米議会の方であって、トランプはむしろ中国に優しい方だと言われ続けてきたからな…。今はもう心配はしてないけど。
Huawei孟氏は厳重な24時間監視体制に置かれる
孟氏が国外逃亡できる可能性はほぼない状態となっており、カナダの検察側もこの内容で納得したようです。“全ての”旅券を没収し、GPS付きの追跡装置を身につけ24時間監視体制に置かれます。カナダ国内はおろかVancouverからも出ることができず、夜間の外出も制限されるようです。
保釈のファーウェイ副会長、24時間監視など条件
12/12(水) 14:37配信 朝日新聞デジタル中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)が米国の要請を受けたカナダ当局に逮捕された事件で、カナダの裁判所は11日(日本時間12日午前)、孟氏の保釈を認める決定を出した。これに先立ち、カナダ人の元外交官の男性が中国で拘束されたことが判明。カナダのトルドー首相は「極めて深刻に受け止めている」と懸念を表明した。
カナダ西部バンクーバーの裁判所は、孟氏の釈放をめぐる3日間の聴聞手続きを終了。現地報道によると、保釈金1千万カナダドル(約8億5千万円)を払う▽バンクーバーに滞在し続ける▽パスポートを取り上げられる▽GPS(全地球測位システム)付きの追跡装置を身につけ24時間の監視に服する、などの条件で孟氏の保釈が認められた。
検察側は、孟氏が中国に逃げる恐れが強いと主張したが、裁判所は「彼女が法廷に現れないリスクは許容レベルまで低減できる」として退けた。次の裁判期日は来年2月6日だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00050136-yom-int
外部とのやり取りはどうなるんだ?隠しパスポートがあったらどうするんだ?
通信は特に制限されておらず、保釈された当日にSNSへの投稿があったことが確認されています。もっとも、カナダ国内での通信であれば全て当局に筒抜けのはずですので制限にあまり意味はないかと思われますが。
当局に筒抜け…か。まあ通信なんてそんなもんか。
パスポートは、新たにもう1通見つかったみたいです!毎日新聞が報道してます!
ファーウェイ幹部、旅券8通以上所持 中国当局「特別扱い」
12/11(火) 20:18配信 毎日新聞米国の要請を受けてカナダ当局に拘束された中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が中国、香港の旅券(パスポート)を計8通以上所持していたと報じられ、中国当局による「特別扱い」に注目が集まっている。
カナダ政府の訴追資料によると、孟氏は過去11年間に中国の旅券を4通、香港の旅券を3通、計7通発給されていた。さらに、香港紙・明報は、孟氏が7通とは別に中国の「公務普通旅券」を所持していたと報道した。計8通のうち、香港旅券の2通は異なる名前とされる。孟氏が海外での活動を捕捉されることを懸念し、渡航の際に複数の旅券を使い分けていた可能性があるという。
孟氏は民間企業幹部で、公務普通旅券の発給対象外とみられるが、中国外務省の陸慷(りく・こう)報道局長は10日の定例記者会見で、「孟氏が中国国民であることは明らかだ。(旅券は)この事件の核心でも根本の問題でもない」として、旅券の発給記録など事実関係の確認には応じなかった。
中国旅券と香港旅券は、香港に永住権を持つなど一定の条件を満たせば中国人が同時に持つことができる。香港の林鄭月娥行政長官は11日、「孟氏の旅券3通のうち2通は古い無効なもので、有効な旅券は1通だけ」と説明した。ただ林鄭長官は中国政府に極めて近い人物とみられており、疑惑は払拭(ふっしょく)できていないようだ。
案の定まだ隠し持ってたか…。もう20とか30出てきてもおかしくないわな。
いくつかは期限も切れてるみたいなんですけど、ホントですか?
信じられぬ話じゃ。中国は国家の体を成しておらん。
韓国とは違った意味で、国家として成り立ってないですよね…。共産主義国家の価値観は我々には理解しがたいです。
英国のThe Guardian紙が中国の工作活動を特集
ネットユーザーは、中国が譲歩するはずがないって言ってます!
じゃあファーウェイ副会長の身柄は米国行きだ。それでもいいのか?
ホントにそうしてくれるんでしょうか?交渉ではなく取引なので難しいのでは、という意見もあります。
両者の違いがよく分からない件。
イギリスのガーディアンというメディアによれば、毎日新聞は中国からお金をもらって工作活動を行なってるんですか?別のネットユーザーがそう書いてるんです!
マジか。情報の出所はどこ?
ツイッターです!
またツイッターwww フェイクだったらどうするんだ?
ガーディアンの元記事が見つかったので、載せます!
https://www.theguardian.com/news/2018/dec/07/china-plan-for-global-media-dominance-propaganda-xi-jinping
…うわマジだった。下の方に”Mainichi Shimbun Japan”という記載がある。ワシントンポストとか、ニューヨークタイムズも入ってるぞ。英国内のテレグラフもリストに入ってるのが興味深い。これはヤバい記事が出てきたな…。
日付は12月7日なんですけど、ネット掲示板でもあまり話題になってないみたいです・・・。英語だからでしょうか?
この記事によれば、北京政府はメディアを買い上げて外国人ジャーナリストをトレーニングしてるそうだ。中国の良いストーリーを書くためにな。世界的なプロパガンダキャンペーンの一環だとしている。
ロンドンだけで6000人もの人達が、90の求人に応募してるそうです・・・。すごい人数です!
申し訳ないんだけどさ、冒頭の記事ってあまり目新しさがないと思うんだ。トランプが政治介入というのがあまりニュース性がないというか。ぶっちゃけこの英ガーディアンの記事の方が面白いし、もっと多くの人に見てもらうべきなんだけど。どうだろう?
そうですね。私は毎日新聞に関しては該当の工作活動をまだ確認できていませんので、そのことを強調しない範囲であれば掲載して構いません。特定のメディア名を出すのではなく、中国の世界的な工作活動の一環としてなら問題にはならないでしょう。トランプ氏の件に関しては、現段階では実現性が不透明ですので重要性はさほど高くはありません。
よし。あとは俺に任せてくれ。ワトソン君、仕事ってのはこうやって取っていくんだ。最初と全然違う流れになってしまってるけど、そんなのはお構いなしにガンガン言いたいことを言っていく。たまには俺が出したテーマから逸脱して、ワトソン君に記事タイトルの書き換えを成し遂げてもらいたいものだが。
ボクも言いたいことを言ってるはずなんですけど・・・。それに、ツイッターから先に発見したのはボクです!勝手に仕事を取らないでください!
そうだぞ。今回はワトソン君の成果だ。ただ俺がアシストしなければ実現することはなかったかもしれない。同じことを俺からやってほしいんだ。分かるな?
う~ん・・・難しそうですけど、チャンスが来たら取り組みたいです!
可能であれば、最初から該当の記事を中心に議論ができた方がいいですね。それならばもう少し深い考察が残せるかと思いますので、より良い記事を見つけるために情報収集の精度を高めましょう。私より早く投稿をしても構いません。
分かりました!頑張ってみます!