
中国が去年アメリカに投資した金額が、前年比で83%も減ってしまったみたいです!中国企業が投資をしなくなってて、不動産やビジネスの資産を売却しているとか。その背景には米中の貿易戦争だけでなく、中国側が資金繰りに困っているという話もあるみたいです。どうなってしまうんでしょうか?
中国の対米投資、昨年は83%減 不動産などの資産売却も進む
1/15(火) 15:00配信 CNN.co.jpニューヨーク(CNN Business) 中国から米国に対して行われた直接投資が2018年は前年比83%減の48億ドル(約5200億円)と大きく落ち込んだことが分かった。米法律事務所ベーカー&マッケンジーが14日、報告書を発表した。
中国企業からの投資が大きく減少しているほか、不動産や娯楽ビジネスなどの資産の売却も進んでいるという。
中国からの対米投資がなくなった背景には、中国政府が導入した海外投資に対する規制が影響している。米政府は国外からの投資について規制を強化する方向で動いているほか、米中間の貿易摩擦も影響しているとみられる。
米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の専門家は、「中国は国外への投資について自らかせをはめた。トランプ政権の誕生で米国はドアに『非売品』のサインを掲げた」と述べた。
ベーカー&マッケンジーは報告書の中で、不動産や輸送、インフラといった分野への中国からの投資は「大部分が消え去った」と指摘した。
報告書によれば、欧州全体への投資についても70%減少したという。ただ、フランスやドイツ、スペインなどへの投資額は増加した。また、米国の隣国であるカナダに対する投資も27億ドルと80%の増加をみせた。
中国による対米投資は16年の456億ドルが過去最高だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190115-35131266-cnn-int
目次
中国が慌てて投資を引き揚げてる?
中国が対米投資を減らす、ねえ。もしかして経済制裁のつもりなのかな?
そうなんですか?ボクは中国側が慌てて投資を引き揚げてるんだと思いました!
去年の中国からの対米投資が83%減った理由としては、米中の貿易摩擦に加えて両国の海外投資規制が主に挙げられているね。不動産やインフラ、娯楽ビジネスなどから中国の投資が消えてるとしている。
中国はアメリカへの投資を許さないし、アメリカは中国からの投資を許さないってことですよね?
そういうことになる。まあ米中間に限ったことではないんだが。
中央日報さんが、中国の投資が抜けた代わりに日本の投資が入ってると報道してます!これってどうなんでしょうか?
米ウォール街不動産専門家「中国資金が抜けたところに日本資金」
1/15(火) 8:23配信 中央日報日本語版「米国不動産市場から中国の資金が抜けたが、日本の資金が流入して懸念を払拭している」。
ニューヨークの代表的な不動産私募ファンド、クラリオンパートナーズのイ・ケジュン・アジア代表(42)は最近、記者と会った席で、米国不動産市場から中国資金が抜けているが、新しい資金が流入して依然として好況を維持していると伝えた。イ氏は「今後2年間は問題ない」と語った。
イ代表はクラリオンでアジア国富ファンドなどから資金を集めてファンドを設立する役割をしている。中国が抜けたところを日本やシンガポールが埋めているという説明だ。現在、イ氏はクラリオンが運用する50兆ウォン(約4兆8100億円)のうち2兆ウォンほどを担当している。
「チャイナマネーエクソダス」で中国資金がニューヨーク不動産から抜けたが、ニューヨークの不動産機関投資家が好む投資対象がそれぞれ異なり、景気の後退を感じるほどではないという。
中国の国営企業が好む米国の不動産はホテルや大型コンドミニアム、対外広報用に適したトロフィービルだった。これは毎日空室率を点検しなければならない。一方、米国内の機関投資家は安定した現金配当と賃貸収益を基本とするオフィスビルに投資の重点を置いてきた。
特に最近になって日本の機関が不動産をはじめとする代替投資に関心を向け、この市場がまた上向いているという説明だ。アジアで最も大きい資本市場を保有する日本マネーが入り、オフィスビルの価格を支えているという主張だ。個人が主に投資するニューヨークのアパート価格が5%ほど下落したのと対照的だ。
イ氏は「10兆ドルを運用する日本の機関はこれまで安定した債券投資をしてきたが、急速な高齢化で収益率の向上が避けられなかった」とし「結局、日本の年金基金が不動産代替投資の経験がないためクラリオンのような機関に資金を任せている」と説明した。
ニューヨークのランドマークのクライスラービルが売りに出されたのも不動産市場の鈍化とは距離があると指摘した。イ氏は「不動産景気側面の憂慮というよりも、古くなったビルが新規供給されるビルに比べて競争力が落ちたためと解釈される」とし「もう従来のように高級不動産としての安定した賃貸料収入と資産価値の上昇を期待しにくいと判断したようだ」と話した。
(以下略)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190115-00000010-cnippou-kr
どうもこうも、中国が抜けた穴を日本が埋めているという解釈でいいんじゃない?
中国が売った不動産を、日本が買い支えてるんでしょうか?
一見そういう論調に見えるが、記事をよく見ると中国が好むようなマンションやビルを日本は買ってないね。日本国内でもその傾向があると思うけど、実需重視でオフィスビルを中心に投資しているようだ。これは中国の好みとまったく異なるので別に日本が中国の後始末をしているわけではない。
そういうことなんですね・・・。でも、底堅い投資ならいいと思います!トランプ大統領の機嫌もよくなると思います!
結果的に中国はトランプの怒りの火に油を注ぐことになってるよね。
中国が米国に経済制裁なぞ考えられぬ話じゃ。米国への投資こそが王道じゃよ。
世界中を見渡しても、米国抜きでの国際投資は考えられないと思います。
ボクはオフィスビルを買った方がよかったんでしょうか?でも買い方が分かりません・・・。
REITとか?投資がてら勉強してみたら?
中国の総負債は去年の初めの時点で4400兆円?
ネットユーザーの反応です!
・減少どころか引き揚げモード
・83%って減り方がすごい
・減った分を日本に向けないようにしてください
・基地周辺の不動産を中国が買い占めてる話は、その後どうなったの?
・代わりに日本が対米投資を増やしてるので無意味
・間接的な侵略を防ぐため
・バブルの末期状態。本格的に不況が訪れるので、海外投資する余裕がなくなってきた
・貿易戦争の一環というより、中国の金回りが悪くなってる
・日本からも早く資本を引き揚げてほしい
・カナダとの関係も終わるし、中国には危機が訪れそう
・中国はもうダメになるの?
なるほど。このネットユーザーの反応を見て、中国が資金ショートしそうだから投資を引き揚げてるんだと思ったの?
そうです!ボクもそうだと思いました。
まあ誰でも日本が穴埋めというか、投資のチャンスだと積極的に動いて無効化されるのは予想できるからな。そんな間の抜けた策を講じるとは思えないから、資金繰りに窮しているという推測は間違いではないかもね。
中国の債務ってドンドン増えてますよね!確かちょっと前に見た数字でも、数千兆円規模だった気がします!
そのようだな。この記事を信ずるなら、中国の総債務規模は去年の初めの時点で4400兆円でGDP比343%ということになる。この1年でもっと膨らんでる可能性が大きい。
中国の内外債務総規模、対GDP比で約343%=中国メディア
2018年01月04日 12時32分中国国家外貨管理局はこのほど、2017年9月末時点の中国の対外債務残高が約11兆1498億元(約193兆円)で、1兆6800億ドルに相当と発表した。人民銀行(中央銀行)が昨年7月に更新した『2016年12月資産負債表』によると、対外債務を含まない中国の総負債は244兆元(約4221兆円)。両者を合わせると、中国の内外債務総規模は約255兆元(約4412兆円)を上回ったことが分かった。
中国共産党機関紙・人民日報電子版「人民網」が昨年12月29日に報道した。
国家外貨管理局が29日に公表した同統計によると、中長期対外債務残高は全体の35%、短期対外債務は65%をそれぞれ占める。
政府機関別でみると、広義政府部門の対外債務残高は全体の9%、中央銀行が1%、銀行(金融機関)は50%、その他の部門が27%、また直接投資での企業間融資による対外債務残高は13%、となっている。
・・・
というわけで、政府部門の債務は全体のたったの9%しかないので統計上は低く感じるという数字マジックなわけだ。
政府債務だけだと、GDP比率で50%くらいしかないみたいですね・・・。その分銀行が負債を多く抱えてるんですね!
このことって意外と大事だと思うんだよ。中国当局は中央や地方を合わせた合計の政府債務しか公表したがらないけど、銀行など民間が抱える債務はその何倍にも膨れ上がっていることを我々はしっかりと認識しなければならない。
日本の借金が1000兆円ある、というのも・・・。
数字のマジックだ。政府債務だけなら大きいが民間はむしろ資産を多く持っている。だから合計すれば中国の方がはるかに債務総額が大きくなる。これが中国がAIIBに日本を入れようとしていた理由だね。
中国は、日本を騙そうとしてたんですか?
そうなる。
ボクは騙されません!日本の方がお金持ちなんです!政府債務だけで判断はできません!
日本だけ政府債務をわざと大きく申告?その理由は?
まあ同じような構造はドイツも抱えてるね。ドイツも政府債務自体は60%を当然切っているが、その分ドイツ銀行が巨額の信管を抱えていることはこの前取り上げたよね。
60%を当然切る、というのは?
EUの加盟条件が政府債務60%以下なんだよ。だから日本はEUに加盟できない。あのギリシャでさえ加盟当時は政府債務が50%以下だったそうだ。ドイツの場合はそれに加えて地方政府の債務も加えていないという。
そんなのずるいです!日本だけ政府債務を正直に申告して、割りを食っていると思います!
国中の借金という借金をかき集めて、わざと国家の負債として申告しているかのような意図さえ感じるよね。本当は民間企業も個人も山ほど資産を持っているというのに。日本政府はわざわざ海外に向かって日本は借金大国です!もうすぐ財政破綻しそうです!と自らアピールしていることになる。
何のために・・・?
まあそれは今後そういう話が出てきたら取り上げよう。消費税が今年引き上げられることになるが、これは日本経済に冷や水を浴びせる結果になるかもしれない。だが決まってしまったことをいつまでも言うつもりはない。重要なのは、今中国がどのような状態にあるかを正確に把握することなんだ。
中国がもし巨額の債務で吹き飛んだら、現地の日本企業もタダでは済まないですよね?
金融資産は全部ダメになるだろうね。直接投資なら実物は残るものの、米中貿易戦争による関税引き上げ発動で儲けがまったく出なくなる可能性もある。結果中国への投資分が全損ということにもなりかねない。
大変じゃないですか!中国がアメリカから投資を引き揚げるなら、日本も中国から早く投資を引き揚げましょう!
そういう意味で日産は数少ない優良企業だよね。だが日本企業の大半がそうではない。これがどういう結果をもたらすことになるかは経過を見る必要がある。米中の動きだけでなく、日本企業の動きも合わせて見ていこう。
日本企業の皆さん、中国への投資を減らしてすぐに逃げてください!中国の負債数千兆円がどうなってもいいんですか?