「帝王切開」には体質や年齢など複数の要因が影響する!?
「高齢出産」「胎児の向き」など意外な特徴もポイント
最終的な方針は医師の判断が大切⇒自分に合う出産スタイルを考えるべし!
「帝王切開」というキーワードを聞いて、「え、そんなの自分には関係ないっしょw」と思ってるそこのアナタ! 実は知らないうちに“帝王切開になりやすい条件”を抱えているかもしれませんよ? 出産方法にはいくつか選択肢がありますが、自然分娩を希望していても、母体や胎児の状態によって帝王切開に切り替わるケースは少なくありません。そこで今回は、「帝王切開になりやすい人の特徴5つ」をまとめてみました。 もちろん、あくまで傾向としての話なので「絶対そうなる」というわけではありませんが、もし当てはまる項目が多かったら、事前に産婦人科でしっかり相談しておきましょう。
目次
1.【体型・骨盤の形が特殊なタイプ】
骨盤の形や大きさ、体型の違いが、実はお産の進み方に大きく影響するのはご存じでしたか? 一般的に、日本人女性の多くは「小柄な方が多い」と言われますが、中には骨盤が狭かったり、赤ちゃんの頭が大きかったりすると、自然分娩での出産が難しい場合があります。「え、でも骨盤チェックとかあんまり聞かないよ?」と思うかもしれませんが、妊婦検診でエコーを見ながら産婦人科医が赤ちゃんの推定体重や母体の骨盤の状態を確認しているケースがほとんど。「骨盤が狭いと絶対に帝王切開!」というわけではないものの、進行がスムーズでない可能性があるので、結果的に帝王切開へ移行することも多いそうです。
2.【高齢出産(35歳以上)】
最近は晩婚化やキャリアの都合で、出産年齢が上昇する傾向があります。「35歳以上で初産は高齢出産扱い」って聞いたことありませんか? 厳密には年齢だけですべてが決まるわけではないですが、高齢になると妊娠中の合併症(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など)のリスクが上がり、出産時の母体への負担も増えがちです。こうしたリスクがあると、医師の判断で「母体の安全優先」のために帝王切開が選択されることもあります。「え、35歳超えたらみんな帝王切開なの?」ってワケではありませんが、要注意なのは確か。普段から健康管理を徹底して、妊娠中も検診を怠らないことが大事っすね。
3.【持病・合併症がある人】
「元々持病があって妊娠したら大丈夫かな?」と不安になる方、いらっしゃると思います。高血圧や糖尿病、心臓疾患など、妊娠前から何らかの疾患を持っている場合、妊娠中や分娩時に症状が悪化するリスクも少なくありません。また、妊娠中にだけ発症する「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」なども、自然分娩を続けると危険が大きいと判断されるケースがあります。安全第一で帝王切開に切り替えることで、母体と赤ちゃんの命を守るわけですね。「そんなの自分は関係ないっしょw」と思ってる方でも、妊娠中に発症するリスクはゼロではありません。定期的な血圧測定、血糖値管理などを怠らないで、早期発見・早期対処が鍵になります!
4.【多胎妊娠(双子・三つ子など)】
少子化の時代とはいえ、双子・三つ子が生まれるケースも珍しくありません。多胎妊娠の場合は赤ちゃんが複数いる分、お腹が大きくなるスピードも早く、母体への負担も一般的な妊娠より大きくなります。さらに赤ちゃんが2人以上いると、ひとりが逆子だったり、胎盤の位置に問題があったりと、トラブルの確率も上がりやすいです。そのため、医師から「早めに帝王切開を予定しておきましょう」と言われることもしばしば。もちろん、全員が絶対に帝王切開になるわけではありませんが、安全を最優先するため、早い段階で分娩方法を決定する傾向が高いです。多胎での出産は、それだけで“帝王切開リスク”がアップすることは覚悟しておいたほうがいいかもしれませんね。
5.【胎児の向きが逆子(さかご)または巨大児!?】
「逆子でも自然分娩できるって話を聞いたことあるけど?」という声もありますが、一般的には逆子(骨盤位)のまま出産予定日が近づくと、帝王切開が選択されることが多いです。どうしても体の下や足から出てくる形だと、母体や赤ちゃんに負担が大きいですからね。さらに、胎児がいわゆる巨大児(4,000g超えなど)になりそうな場合も、産道を通るのが難しいと判断されると帝王切開になる可能性が高まります。「お母さんの体型は小柄だけど、赤ちゃんはビッグサイズだったw」みたいなこともありますので、検診で赤ちゃんの推定体重の変化をよくチェックしておくのが大切です。
【質疑応答コーナー】
セイジ
「プロ先生、逆子でも自然分娩したい!って希望する妊婦さんは多いっすか??」
プロ先生
「実際には、逆子でも自然分娩にチャレンジしたいって人は一定数います。ただ、赤ちゃんやお母さんへの負担が大きいリスクも考慮する必要があるので、産科医はかなり慎重に判断します。自然分娩をどうしても望むなら、逆子体操や鍼灸、外回転術などの方法を試すケースもあるわね。でも、最終的には安全第一を優先して、帝王切開を選ぶ場合も多いのよ。」
セイジ
「先生、骨盤が狭いって言われても実感が湧かないんすけど、どうやって判断するんすか??」
プロ先生
「妊娠してからの健診で、エコーや内診で骨盤の大きさや形、赤ちゃんの推定体重とのバランスをチェックするの。骨盤レントゲンを撮る病院もあるわ。『自分で狭いってわかる』ようなものじゃないから、医師から説明されるまでは気づかない人がほとんどよね。あくまでも目安だから、『骨盤が狭い=即帝王切開』ではないけど、赤ちゃんが大きく育つ場合は特に気をつけたいポイントだわ。」
セイジ
「高齢出産でも自然分娩できる人はいるっすよね??」
プロ先生
「もちろん、35歳以上でも自然分娩する方はたくさんいるわ。健康状態や胎児の様子によっては問題なく進むこともあるし、むやみに帝王切開にされるわけじゃないから安心して。ただ、高齢出産は合併症やリスクが高まりがちなのは事実。年齢が上がるほど慎重に観察する必要があるの。帝王切開になったとしても『自分を責める』必要はまったくないわよ。母子の安全が最優先なんだから。」
【まとめ】
帝王切開になりやすいポイントは、「骨盤の形」「年齢」「持病」など多岐にわたる!?
必ずしも該当=帝王切開決定ではないが、安全第一で選ばれるケースが多い!
「自然分娩」か「帝王切開」か⇒まずは医師とよく相談するのが一番の近道
「帝王切開なんて怖い!」と思われるかもしれませんが、現代医療では安全性も高く、多くのママと赤ちゃんが無事に誕生しています。「自分は該当するかも…」と感じた方は、ぜひ早めに産婦人科に相談してみてくださいね! 最終的には赤ちゃんとお母さんの元気が一番大切ですから、「どんなお産の形でもベストな方法を選ぶ」ことが大事です。