・氷河期世代がボカロにハマる【意外な理由】
・ボカロ黎明期と氷河期世代の【就職苦】のシンクロ!?
・独自の楽しみ方&思い出補正で【二次創作ブーム】に加速w
ここ数年、「氷河期世代」と呼ばれる40~50代の人々が、ボーカロイド文化にかなり興味を示しているという話題がネットを中心に盛り上がっています。とくに初音ミクに代表されるボーカロイドが登場したのは2007年頃。就職氷河期のど真ん中を経験した世代が、その頃すでに社会人になり始めていたり、就職活動で苦労していたりしていたわけですが、実はその裏でボーカロイド文化を知っていた人も少なくないのです。最近では「昔は遠巻きに見ていたけど、今さらハマって抜け出せないw」といった声も多数あるとか。そこで今回は「40~50代の氷河期世代はボーカロイド文化についてどう思ってる?意外なポイント5つ」を紹介します!
目次
1. ボカロ黎明期と氷河期世代の「同期感」がスゴい!?
ボーカロイドが市民権を得始めたのは2007年の初音ミク登場以降です。ちょうどネットを積極的に利用する層が増えてきた時期でもあり、当時既に社会人だった氷河期世代もニコニコ動画などで「初音ミク」を発見していたケースが多いんですね。その頃はちょうど氷河期世代が「就職や転職が難しい」とされ、会社に入っても不安定な立場に苦しんでいた時期でもありました。
それゆえ「自分の声を持たないはずのソフトウェアが歌っているのに、なぜか不思議と応援したくなる。俺たちも社会で声が通らなかったからなw」と感じる人が続出したとの声があるのです。ボカロ黎明期と氷河期世代が奇妙にシンクロしている……この“共感”こそが、おじさん・おばさんボカロファンを増やした要因の一つかもしれません。
2. デジタル音楽の進化を「リアルタイム」で体感してきた
氷河期世代の中にはファミコンやゲーム音楽、DTM(デスクトップミュージック)の初期ブームをリアルタイムで味わってきた人が多くいます。MIDI音源やシンセサイザーなど、新しい音楽技術が出るたびにワクワクしていた世代でもあるわけです。
ボーカロイドは一見、アニソンやアイドルの文脈で語られがちですが、実際にはDTMやデジタル技術の延長線上にある音楽文化でもあります。だからこそ、「これってMIDIの進化系みたいな感じじゃん!? 懐かしいし、スゲー!」と共感しやすいのです。さらに、自宅で楽曲を作る“宅録”スタイルが普及し始めたころに触れていた人も多く、「当時は高くて買えなかった機材がいまやソフトウェア化!夢みたいw」なんて盛り上がりを見せる人も少なくありません。
3. 「職場では話しづらいw」でも裏ではガチ沼化
40~50代の大人が「初音ミクが好き」「ボカロ曲聞いてる」と言いにくい雰囲気が、会社や近所付き合いにまだまだあるようです。特に氷河期世代は「大人は大人らしく」という価値観を押し付けられがちなところもあり、「いい歳して何やってんの?」と周囲からの冷たい視線を受けることもしばしば。
しかし実際は、夜な夜なYouTubeやニコニコ動画を巡回して最新のボカロ曲をチェックしたり、SNSでボカロPをフォローしたり、ライブ配信を視聴したりと、かなり深くのめり込んでいるケースも珍しくありません。ボカロを聴いているときに「自分の暗かった青春時代を思い出すけど、でもなんか前向きになれるw」と、趣味として楽しんでいる人も多いのです。
とはいえ、会社では話せないため「家族にも秘密にしている」なんて人もいるのだとか。そうした“隠れファン”が増殖しているのも、氷河期世代ならではの現象といえます。
4. ボカロ楽曲を「カバー曲」から入る!昭和・平成ヒット曲リバイバル
ボーカロイド文化の魅力の一つに、「カバー楽曲」の豊富さがあります。従来のボカロ曲だけでなく、昭和や平成の名曲をボカロが歌っている動画も人気ですよね。氷河期世代が学生の頃にヒットしていた曲を、初音ミクや鏡音リン・レンが歌う動画を偶然見つけて「なにこれ懐かしい!」と衝撃を受けるパターンがよくあります。
さらに、中には自分でMIDIデータを作っていた経験がある人が「ちょっと試しにボカロに歌わせてみるかw」と始めてしまい、気づいたらどっぷり沼にハマる、というケースも。もともとカラオケブームの時代を通過してきた世代でもあるため、音楽を聴く側としてもカバー曲から入りやすいのです。懐メロとボカロのコラボが、氷河期世代の心をがっちり掴んでいるのは事実といえるでしょう。
5. 「二次創作と同人」のカルチャーに潜むノスタルジー
氷河期世代は、80~90年代に隆盛を極めた同人誌即売会やコミケ文化の草創期を知っている世代でもあります。当時はまだネットが今ほど普及していなかったものの、「アニメや漫画が好きだけど、周囲にはあまり理解されない」という気持ちを抱えていた人が多い時代でした。
そんな背景のある彼らにとって、ボーカロイドの二次創作文化はどこか懐かしいものに映るようです。みんながそれぞれ勝手に歌詞を書いたり曲を作ったり、イラストを描いたりして、SNSや動画サイトで共有し合う雰囲気が、「昔はフロッピーディスクで交換してたなw」とあの頃の情熱を呼び覚ましてくれるのですね。
とりわけ「公式が二次創作を歓迎している」というボカロ文化は、氷河期世代が若い頃には夢のような環境だったはず。「自分の好きなものを堂々と表に出していいんだ!」という解放感に浸れる点が、多くの中年ボカロファンのハートを射止めていると言えるでしょう。
★質疑応答コーナー★
セイジ
「初音ミクってアニメのキャラじゃないんすか??」
プロ先生
「実は“ボーカロイド”という歌声合成ソフトのキャラクター的存在なのよ。アニメっていうか、音楽を歌うために生まれた“歌声ライブラリ”って感じね。イラストで表現されたアイコンでもあるからアニメっぽく見えるかもしれないわね」
セイジ
「40代のおじさんおばさんがライブ行くって、めっちゃ目立ちますよね??」
プロ先生
「確かに若いファンが多い印象はあるわね。でも実際には中高年のボカロファンも少なくないのよ。ライブ会場でも意外と幅広い年齢層が来てて、一緒になってサイリウムを振ったりしてるの。『自分は浮いてるんじゃないか…』って心配するかもしれないけど、意外とそうでもないわ」
セイジ
「ボカロ曲作るのって、やっぱ音楽知識が必要なんすか??」
プロ先生
「ある程度のDTMの知識や音楽理論があるとスムーズね。でも最近は初心者でも扱いやすいソフトやガイドが充実してるから、独学で始める人も多いのよ。氷河期世代の中には昔MIDIで遊んでたなんて人もいて、そういう人は比較的ハードルが低く感じるみたい。もちろん知識ゼロからでも始められるわよ」
★まとめ★
氷河期世代とボカロ誕生は、ある意味【同時進行】だった!?
DTMや同人文化に【懐かしさ】を感じる人が多い!?
「実は隠れボカロファン」が【めちゃくちゃ増えてるw】
ボーカロイド文化は若者だけのものと思われがちですが、実は40~50代の氷河期世代とも強い結びつきがあるのです!就職氷河期の厳しい時代を経験したからこそ、ボカロの自由な創作や“声にならない思い”を応援したくなるのかもしれません。熱心なファンも少なくなく、会社や家庭では話題にできないけれど、ネットの中では積極的に関わっている人も多いのが現実。
「自分はもうおじさん(おばさん)だから……」と遠慮してしまう人もいるかもしれませんが、逆に今こそ気楽にボカロを楽しんでみてはいかがでしょうか!? 新しい世界が広がること間違いなしw