YouTubeは視聴履歴だけじゃなく“多角的な情報”でレコメンドを決めている!?
意外な行動が「興味あり?」と判断されてしまうこともw
アルゴリズムのテストや新分野開拓のために“わざと”勧めるケースもある!?
「いやいや、こんなの見ねーよw」と思うような動画が勝手にトップに出てきたりして、つい「これ誰得!?」とツッコミたくなること、ありませんか? 実はそこにはしっかりとした理由があるんです。もちろんYouTubeのアルゴリズムは企業秘密の部分が多くて全容は分かりませんが、一般的に言われている事実ベースのポイントをご紹介します。
「え、そうだったの!?」と思うものや、「なんか聞いたことあるw」というものまで、ぜひチェックしてみてください。それでは5つの理由、いきましょう⇒
目次
【1】視聴履歴や検索履歴以外の行動まで監視されている!?
YouTubeのレコメンドはただ「何を見たか」だけで決まるわけではありません。Googleアカウントでログインしている場合、検索エンジン上での行動(普段何を検索しているか)、位置情報、さらにはブラウジング履歴なども解析されることがあるといわれています。加えて、同じGoogleアカウントでアクセスしている他のサービス(GmailやGoogleマップなど)の利用状況も“推測材料”になる場合があるとか。
「は!? そんなとこまで見てんの!?」とツッコミたくなるかもしれませんが、実際には個人を特定するような形ではなく、あくまで興味のカテゴリ推定として扱っていると説明されています。とはいえ、「自分は絶対見ないはずの〇〇系動画がおすすめにw」みたいな経験がある方は、このあたりが原因になっている可能性があるかもしれません。
【2】一瞬でもサムネをクリックしちゃったらアウト!?
YouTubeのアルゴリズムは「視聴時間」や「クリック率」を非常に重視しているというのは有名な話です。特に「関連動画をチラッと開いた」「サムネイルが気になって数秒だけ再生した」なんてことがあると、すぐに“この人はこのジャンルもイケるんじゃない!?”と判断されがち。「いや、一瞬だけ見ただけなんすけどw」と思っても、残念ながらアルゴリズムはそこまで察してくれません。
さらに、コメントや高評価・低評価といったアクションも総合的に分析しているといわれます。一度でも興味を示した(とみなされた)ジャンルに関連する動画が、どんどん表示されるようになっちゃうこともあるんです。「おいおい、もっと深堀りしたいジャンルは別にあるんだよw」と思っても、まずはYouTubeくんの勧めるものに逆らわないのが吉……とは限らないですが、対策は後述します。
【3】“視聴層が近い”ユーザーの履歴を参考にしている!?
YouTubeは膨大なユーザーデータを持っています。そして「似たような視聴傾向」の人たちが好む動画を、あなたにもオススメしてくることがあるのです。たとえば同年代の人が好んで見る動画や、同じ音楽ジャンルを頻繁に視聴しているユーザーがハマっているチャンネルなどを、「あの人たちが好きなら、この人も好きかも!」と推測して表示している、というわけですね。
これによって「確かにちょっと興味あるかもw」という動画がレコメンドされることもあれば、逆に「うん、全然興味ないwww」と感じる動画に遭遇することもあるでしょう。YouTubeとしては、当たるも八卦当たらぬも八卦な“提案”を続けているのです。無関係そうに見えて「過去のどこかで接点があったんだろう」と考えると、少しは納得できるかもしれませんね。
【4】新しいジャンルを開拓させたい!?
YouTube側は、ユーザーに色んなジャンルの動画を見てもらいたいという戦略を持っているといわれています。これは広告配信の多様化や、新たなクリエイターを発掘してもらうためにも重要だとか。つまり、あなたが今まで全然興味を示していなかった分野の動画であっても、「あえて表示してみる」というテストを随時やっている可能性があるのです。
これが、いわゆる「興味ないのに推される!」現象に繋がっていると考えられます。YouTubeとしては、「新しい扉を開いてみませんか?」的なノリで提案しているのかもしれませんが、受け取る側としては「いきなりこれかよw」と面食らうケースもありますよね。もし本当に全然興味がないなら、その動画を素早くスキップしたり「興味なし」の操作をすることで、レコメンドを修正することも一応可能です。
【5】アルゴリズムの実験的変更やバグの可能性!?
YouTubeは定期的にアルゴリズムをアップデートしているとも報じられています。突然「おすすめ動画の傾向が変わった!?」と感じたときは、アルゴリズムそのものが調整段階にあるというケースもあるそうです。そうしたタイミングでは、「いつもなら絶対に表示しないジャンルの動画が急に増えたw」ということも起こり得ます。
さらに、システム上のバグや不具合で、一時的に的外れなチャンネルが大量に表示されるケースも、過去に報告があります。「YouTube大丈夫かw」という声がSNSで上がることもあるので、一時的な不具合の可能性も、完全には否定できません。
■質疑応答コーナー■
セイジ
「プロ先生、ちょっと気になったんすけど…YouTubeで“おすすめをリセット”する方法ってないんすか??」
プロ先生
「厳密に“完全リセット”は難しいわね。履歴や検索アクティビティを削除すると、ある程度リセットに近い状態にはなるけれど、他のサービスとの連動情報までは簡単に消せないことが多いわ。そこは気になるなら、履歴管理をしっかり見直すしかないかも」
セイジ
「なるほどっす…。ところで、あんまり興味ない動画ばっかり出てきて困るときは“低評価”押したほうがいいんすか??」
プロ先生
「低評価だけだと、アルゴリズム的に“興味なし”と判断されるかは微妙なところね。コメントや視聴維持率なんかも含めて総合的に判断してるらしいから、明確に興味がないチャンネルは“表示しない”設定や“チャンネルをおすすめに表示しない”を使う方が効果が高いわよ」
セイジ
「わかりました!じゃあ“新しいジャンルを開拓してくれてる!?”ってポジティブに考えたほうが得策なんすか??」
プロ先生
「そうね。意外と自分では見つけられなかった面白いチャンネルに出会えるかもしれないし、まんざら悪いことばかりでもないわ。どうしても邪魔なら、その都度“興味なし”に設定するなり、関連動画をスルーするなりして学習を上書きさせるのがおすすめよ」
■まとめ■
YouTubeのオススメは複雑なアルゴリズムで成り立っている!?
思わぬ行動や他ユーザーの傾向まで反映されるのが原因w
嫌なら“履歴管理”や“興味なし”を駆使して微調整⇒自分好みに近づけるべし!
YouTubeのレコメンドは奥が深く、たまにイラッとすることもありますが、うまく活用すれば新たな世界を知るキッカケにもなるかもしれませんね!