- 若者はSNS・動画アプリへ大移動⇒まとめサイトをそもそも知らない/検索しない流れが強まってます。
- とはいえ「40代以上しか見てない」は言い過ぎで、30代前後も依然コア層に残っていると考えられます。
- 検索アルゴリズム・著作権リスクで運営ハードル爆上がり⇒本当に好きな層向けのニッチメディアに収束しつつあります。
目次
◆はじめに
「浮浪者の友人が『某掲示板のまとめサイトはオワコン。40代以上しか見てない』って言ってたけど本当?」── 一見ネタっぽいこの話、実はインターネットの世代交代やビジネスの変化をかなり鋭く突いている部分もあります。 この記事では、最新の調査データやネット業界の動きも交えつつ、「オワコン発言」がどこまで合っていて、どこからが言い過ぎなのかを、まとめサイト風のノリで丁寧に解説していきます。
◆「オワコン」って本当? まず結論からw
結論から言うと、「全盛期と比べると若者のメイン情報源ではなくなっている」のはかなり事実に近いです。
もともと巨大掲示板自体のメインユーザーは、昔から30〜40代の比率が高いとされてきました。そこから生まれたまとめサイトの読者層が、歳を重ねてそのまま40代・50代になっている、という「ユーザーの自然な高齢化」も起きています。
一方で、10代・20代はSNSやショート動画アプリでの情報収集が主流になりつつあり、「そもそもまとめサイトをブクマしてない」というパターンが増えています。このギャップが、「まとめサイトはオッサンしか見てないw」という雑なイメージにつながっているわけです。
2chまとめサイトオワコン説5選
① 若者の情報収集は「検索→まとめ」から「SNS→動画」へ完全シフトw
まず一番大きいのが、若年層の情報収集ルートそのものが変わったことです。 10代・20代では、ニュースからトレンド、交通情報まで、検索エンジンよりSNSで調べる人が多数派という調査が出ています。
- 10代・20代の9割以上が何らかのSNSを利用
- 特にX(旧Twitter)、Instagram、TikTokは若者の利用率が非常に高い
- 短尺動画とタイムラインで、情報と娯楽が一気に流れ込んでくるスタイルが主流化
こうなると、
- 「ググる」→「掲示板スレを見る」→「まとめサイトでおさらい」
という2000〜2010年代っぽい行動パターンは、若い世代ほど経験していません。 「まとめサイトの存在を知ってはいるけど、わざわざ見ない」という人も多く、「若者の視界からフェードアウト」しているのは確かです。
一方で、30〜40代は、昔からの癖で検索→まとめに流れやすい層でもあります。 この世代の「ネットの歩き方」がそのまま残っているので、「オッサンばっかり」という印象になるのは、ある意味では自然な結果とも言えますねw
② そもそも掲示板ユーザーの中心が30〜40代⇒友人の「体感」はそこそこ当たってるw
巨大掲示板ユーザーの年齢構成を見た過去の調査では、30代・40代の比率が高く、若者だけの遊び場ではなかったことがわかっています。さらに別の分析でも、35〜44歳が最も多いというデータが紹介されています。
- サービス初期(1999年前後)に20〜30代だった人たちが、今は40〜50代
- 彼らが掲示板やまとめサイトを「昔から見ている層」として残り続けている
- 結果として「ユーザーの平均年齢は、サービスと一緒に歳をとる」現象が発生
つまり、
- 「40代以上しか見てない」=統計的には盛りすぎ
- 「若者より中年以降が多そう」=方向性としてはそこそこ合ってる
という感じです。 路上生活をしている友人の「体感」は雑だけど、全くの勘違いではない、というのが冷静な評価になりそうです。
③ SEOの逆風がエグい⇒「昔みたいに稼げないサイト」はフェードアウト…
もうひとつ大きいのが、ビジネスとしての旨みが薄くなっている点です。 かつては「まとめサイト=アクセス爆増でウハウハ」という時代もありましたが、今は状況が大きく変わっています。
- 検索エンジンのコアアップデートで、低品質・転載中心のサイトは順位が下がりやすい傾向が強まった
- 実際、2020年には大手キュレーションサービスのNAVERまとめがサービス終了
- 2020年代に入ってからも、複数回のGoogleコアアップデートでコンテンツ評価が厳格化
これにより、
- 「とりあえず掲示板をコピペしとけ」系のサイトは生き残りにくい
- 残ったのは、超ニッチジャンルを丁寧にまとめるか、SNSと連動して濃いファンを抱えたサイト
という状況になっています。 お金目的の量産系まとめサイトが減れば、当然「たまたま目に入る機会」も減るので、「オワコン感」が強く見えるわけです。
④ 著作権・炎上リスクで「攻めたネタ」がやりづらい時代に…
まとめサイトやキュレーションメディアは、他人の書き込みや記事を引用・転載するビジネスモデルゆえに、もともと著作権や名誉毀損のリスクを抱えやすい存在です。
- 他サイトの文章や画像を無断でコピペすると、著作権侵害になり得る
- 偏ったまとめ方や誤った健康情報などが炎上し、サイトごと閉鎖になった例もある(医療系キュレーション「WELQ」問題など)。
このため、運営側がどんどん慎重になっているのも事実です。
- 過激な見出しや差別的なネタは避ける ⇒ 「昔より丸くなった」と感じる読者も
- 法律を意識して引用ルールを守る ⇒ 爆速での大量更新がしづらい
結果として、「攻めたノリ」を期待していた層からすると物足りなくなり、別の刺激的な媒体(Xのバズツイートやショート動画)へ流出していく流れが加速します。 これもまた、「前よりつまらなくなった=オワコン」という評価につながりがちです。
⑤ それでも「ニッチな沼」では現役w コア層向けメディアに進化中?
とはいえ、完全に消え去ったわけではないのもポイントです。 以下のようなジャンルでは、今でもまとめサイトが「情報のハブ」として機能しているケースがあります。
- マニアックな趣味(鉄道、投資、格闘技、VTuber、ソシャゲなど)の議論を追う
- 長いスレッドを全部読むのはしんどいので、主要レスだけ整理してくれる存在として重宝
- 過去の炎上・事件・伝説的スレなどを振り返る「ネット史博物館」的な役割
こうしたニッチ領域では、年齢関係なく「そのジャンルが好きな人」が残っているので、 「40代以上しか見てない」というよりは、
- 昔:広く浅くみんなが見ていた
- 今:狭く深く、ハマってる人だけが見ている
という変化に近いと考えた方が実態に近いでしょう。 マス向けのメインストリームから、オタク向けの専門誌に戻っていった、くらいのイメージですねw
◆質疑応答コーナー
セイジ
正直、同年代でまとめサイト見てるって話あんま聞かないんですけど、やっぱ若者はもう見てないって認識でOKっすか??
プロ先生
メインの情報源ではなくなっているという理解ならかなり近いです。 10代・20代はXやInstagram、TikTokなどのSNSで情報収集する人が多く、検索経由でまとめサイトにたどり着く割合は相対的に下がっています。
セイジ
「40代以上しか見てない」って言ってましたけど、どうなんすかね??
プロ先生
掲示板ユーザーの年齢構成を見ると、昔から30〜40代が多いのは事実ですが、若年層も一定数は利用しているという調査が出ています。つまり、「若者より中年層の方が比率高そう」という方向性は当たっているものの、「40代以上しか見てない」と断言するのは、路上で聞いた話をそのまま一般化しすぎ、という感じですね。
セイジ
じゃあ今から収益目的でまとめサイト立ち上げるのは、かなりキツいってことなんすか??
プロ先生
本気でおすすめしません、というのが正直なところです。 「小遣い稼ぎ」よりも、自分の好きなジャンルを深掘りするファン向けメディアとして割り切るならまだしも、 純粋にお金だけを狙って参入するのは、かなりハードモードと言わざるを得ません。
◆まとめ
- 「若者のメイン情報源ではなくなった」という意味では、友人の「オワコン」発言はかなり的を射ています。
- ただし「40代以上しか見てない」は言い過ぎで、30代前後やニッチな若い層も含めたコアなファン向けメディアに姿を変えたと考える方が現実的です。
- SEO・法律リスクの高まりで「何となく開けばバズってるサイト」ではなくなり、好きな人だけが追いかける時代に入った、と押さえておくとスッキリ理解できます。







































