- コロナ禍で「ひとに会う価値」が再確認されたのは事実ですが、「会わない=無茶」は極論です。
- 科学的には「良い人間関係」と「一人時間」のバランスが心身の健康に最適とされています。
- 完全ビーガン生活も、きちんと設計すれば健康的に可能で、「無茶」とは言い切れません。
目次
はじめに
友人さんの「コロナ禍で浮き彫りになったのは『人に会う価値』だった」「人に会わず暮らすのは完全ビーガン生活くらい無茶」「黙って肉くお!」というセリフ、勢いがあって印象的ですが、そのまま信じるにはツッコミどころが多すぎます。実際には、コロナ禍で明らかになったのは「対面で会うことの価値」と同時に、「一人で過ごす力」「オンラインでつながる新しい形」など、多面的な変化でした。本記事では、データや研究を踏まえつつ、この迷言(?)に対する反論5選をお届けします。
第1の反論:「人に会う価値」は高いけど、万能薬ではない件w
「人に会う価値」は、たしかに科学的にも裏づけがあります。
良好な人間関係を持つ人は、孤立している人に比べて死亡リスクが低い、という有名な研究結果もあります。社会的なつながりは、ストレスを軽減し、うつ病のリスクも下げるとされています。
しかし、それはあくまで「質の良い人間関係」の話です。
- 毎日愚痴ばかり聞かされる
- マウントを取ってくる人とばかり会う
- 自分をすり減らしながら付き合う
こういった「人付き合い」まで含めて、「会えばとにかく精神的栄養!」と言い切るのは間違いです。
人と会うことは、栄養にも毒にもなります。
つまり、「会うこと」そのものが価値なのではなく、
「自分にとって健全で、安全で、支え合える関係」があること
が、本当の意味での精神的栄養なのです。
「ただ会うだけでどんなに複雑な精神的栄養素が~」という主張は、
言い換えると「とりあえず何でも食べときゃ健康!」と言っているのと同じくらい乱暴ですw
実際の栄養学と同じで、人間関係も“中身”と“バランス”が重要なのです。
第2の反論:「ひとに会わず暮らす=完全ビーガン並みに無茶」は事実と違います!
ここで出てくる「完全ビーガン生活くらい無茶」という比喩も、かなり誤解を含んでいます。
栄養学の世界では、きちんと計画されたビーガン食は、健康的なライフスタイルとして認められています。必要な栄養素(タンパク質、鉄、ビタミンB12など)を意識的に補えば、成長期の子どもから高齢者まで、理論上は問題なく生活できます。
同じように、「ひとに会わない暮らし」も、
- オンラインでの交流
- 趣味コミュニティへの参加
- 適度な運動や自然とのふれあい
などを組み合わせれば、十分に精神的な充足や健康を保つことが可能です。
むしろ、一人時間が多いからこそ、
- 深い集中
- 創造的な活動
- 自分の価値観の見直し
といったメリットも指摘されています。
「完全ビーガン生活=無茶」「ひとり暮らし=無茶」というラベリングは、
どちらのライフスタイルにも失礼ですし、現代のエビデンスともズレていると言わざるを得ません。
第3の反論:コロナ禍で浮き彫りになったのは「会えなさ」のつらさと同時に「一人の危うさ」でもある!
コロナ禍の調査では、たしかに「孤立」がメンタルに悪影響を与えたというデータが多く出ています。
一方で、
- 感染リスクを避けるために人と会わない選択をした
- 家族や高齢者を守るためにあえて会わなかった
という、「会わない勇気」が尊重されるべきケースも多くありました。
つまり、
「人に会わない=ダメ」ではなく、
状況に応じて会う/会わないを選び分けることが求められたのです。
さらに、コロナ禍では、
- オンライン飲み会
- リモートゲーム会
- バーチャルイベント
など、新たな形の「会い方」も急速に広がりました。
「物理的に会わない=誰ともつながっていない」ではなく、
“つながり方”の多様化こそが、コロナ禍で浮き彫りになったポイントです。
友人さんの言うように「ただ会うだけ」の時代は、むしろ終わりつつあるとも言えます。
これからの時代は、
- 対面で会う
- オンラインで話す
- 文字や音声でやり取りする
など、状況に合わせた“マルチなつながり方”がスタンダードになっていきます。
第4の反論:「人と会うコスパ最強w」には、ちゃんと“コスト”もあります!
友人さんは「一体どれだけコスパが良いのか。ただ会うだけ」と言っていますが、ここも冷静に見たいポイントです。
人と会うことには、
- 時間(移動・準備・待ち時間)
- お金(飲食代、交通費)
- 体力・気力(人付き合いのストレス)
といった、目に見える&見えないコストがかかります。
特に、
- 長時間労働の人
- 介護や育児で時間が限られている人
- 心身のコンディションが不安定な人
にとって、「ただ会うだけ」は決して軽い行動ではありません。
一方で、
- 一人で好きな本を読む
- 家でゆっくり休む
- 短時間のオンライン通話で済ませる
といった選択肢は、コストを抑えつつ、必要なコミュニケーションだけ確保できる「コスパの良い方法」です。
つまり、
「人と会うコスパ」VS「一人 or オンラインのコスパ」
は、人によっても、状況によっても変わります。
「人に会うのが最強!」と一本化するより、
自分の体力・時間・メンタルに合わせて、“今日はどの手段がベストか”を選べる人の方が、長期的には圧倒的に得をします。
第5の反論:「黙って肉くお!」の前に、“自分に合う栄養設計”を考えませんかw
最後の「黙って肉くお!」は、勢いとしては面白いですが、
- 肉を食べない生き方も普通に存在する
- 肉を食べられない人(宗教・アレルギー・体質)もいる
- 肉を控えることで健康になるケースもある
という現実を完全に無視しています。
これを人間関係に当てはめると、
「とにかく人に会え」「黙って飲み会来い」
という、半ば強制的なノリにつながりかねません。
しかし、心理学的には、
- 自分のペースで交流できること
- 断りたいときに断れる自由があること
- 一人で充電する時間が確保されていること
が、メンタルヘルスにとってとても重要だとされています。
肉を食べるかどうかを自分で選ぶように、
人とどれくらい会うかも、自分で選んでいいのです。
「黙って肉くお!」ではなく、
「黙らなくていいから、自分に合うバランスを考えよ?」
というのが、事実ベースで見た現代的な結論です。
質疑応答コーナー
セイジ
でもやっぱ、孤独は身体に悪いってよく聞くじゃないっすか??
プロ先生
「慢性的な孤独」が続くと、たしかに病気のリスクが上がると言われてます。ただ、「一人でいる=孤独」ではないのがポイントです。一人でいても、オンラインや趣味の場でゆるくつながっている人もいますし、逆に人に囲まれていても孤独な人もいます。
セイジ
じゃあ、オンラインだけの友だちとか、ゲーム仲間とかって実際どうなんすか??
プロ先生
最近の研究では、オンライン上での友人関係やゲーム仲間も、現実の友人と似たような心理的サポートになる場合があると言われてます。もちろん、顔を合わせる関係とは感触が少し違いますが、「話を聞いてくれる人がいる」「一緒に楽しめる仲間がいる」という点では十分な支えになります。
セイジ
人に会うのもしんどいし、一人でいると不安にもなるし、どっちに振ればいいのか分からんくなりますね…どうバランス取ればいいんすか??
プロ先生
おすすめは食事のバランスと同じで、日単位ではなく週・月単位で“総合バランス”をとるのが現実的です。「今日は会いすぎたから、明日は一人デー」ぐらいのノリで調整していきましょう。
まとめ
- 「人に会う価値」は本物ですが、「ただ会えば良い」「会わないのは無茶」という極論には根拠がありません。
- ビーガン生活も「ひとり時間」も、きちんと設計すれば健康的で、むしろメリットも多いライフスタイルです。
- これからの時代は、「対面」「オンライン」「一人時間」を自分に合うバランスでデザインする人が、いちばんメンタル的コスパが良い生き方をできます。



























