- 「家族は会社の人質」「奴隷」と叫ぶ人ほど、自分が家族にとって一番のストレス源になっているケースが多いです。
- 9000人規模で人と会った経験談や心理学の知見からも、「説教系インフルエンサー」には共通パターンが見られます。
- モラハラ体質を見抜く5つのサインを知ることで、自分と家族を守るヒントになります。
目次
はじめに
29歳のインフルエンサー男性が「9000人に奢った経験からいうと、『家族は会社の人質、奴隷』とか言ってるマンに限ってモラハラ体質でSNSで毎日説教してる」と語った発言が、じわじわ共感を集めています。極端な物言いではありますが、実際に職場やネットで出会う人たちを思い浮かべると、「ああ…いるいる…」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。 本記事では、その発言を鵜呑みにするのではなく、実際によく見られる行動パターンや心理学・労働実態のデータから読み取れる事実5選」、わかりやすく整理して解説します。
事実5選
①「家族は人質」と言う人ほど、実際は家族を守れていない!?w
「家族は会社の人質だ」「養うために会社にしがみついてやってる」などと口にする人は、一見すると家族思いに見えます。ですが、現実にはその言葉とは裏腹に、家族を守れていないケースが少なくありません。 具体的には、家の中でイライラをぶつけたり、配偶者や子どもに「お前らを食わせてやってる」などと上から目線で言ってしまうパターンです。これは、経済的な責任を「盾」にしながら、精神的な優位に立とうとする典型的な構図です。
心理学では、こうした「犠牲者アピール」をしながら相手をコントロールする行動は、モラハラ(モラルハラスメント)の一種として指摘されています。自分は被害者のように語りつつ、実は加害側の行動をしているため、周囲は反論しづらく、家族だけがじわじわ消耗していきます。 「家族は人質」と言う人を見かけたら、その人が本当に家族を思いやっているのか、それとも家族を「口実」にしているだけなのか、冷静に見極める必要があります。
②「会社は敵!」マンほど、会社依存度が高くて抜け出せないw
「会社なんてクソ!」「経営陣は搾取してる!」と、職場への不満を大声で叫ぶ人も少なくありません。もちろん、理不尽な労働環境やハラスメントに対して声を上げること自体は、とても大事な行動です。 しかし問題なのは、「会社は敵だ!」と毎日のように過激なポストをしながら、結局は何年も同じ会社に居続け、転職活動もしないパターンです。
このタイプの人は、収入源を会社一本に依存している一方で、「自分は搾取されている」という感情をガス抜きしたくて、SNSで怒りをぶつけ続けます。ところが、行動は変えないので状況も変わりません。 結果として、家庭内では「俺はこんなブラックで戦ってるんだぞ」とイライラを正当化し、家族への配慮が後回しになります。こうして、「会社VS自分」という図式が、「自分VS家族」という歪んだ形にすり替わってしまうのです。
③SNSで毎日説教している人ほど、リアルでは聞き役をしてもらえてない!?w
タイムラインを開くと、毎日のように「若者よ」「会社員よ」「主婦よ」「男はこうあるべき」「女はこうすべき」と説教ポストを流してくるアカウントがあります。 こうした人たちには、「リアルでは自分の話をじっくり聞いてくれる相手がいない」という共通点が見られます。飲み会や職場の雑談では、他人の話を遮って長々と語り続けてしまい、「あの人と話すと疲れる」と距離を置かれるパターンです。
そこで、SNS上なら一方的に語れてしまうため、「自分の正しさ」を証明する場として説教ツイートやスレッドが量産されます。 9000人規模で人と会話してきたというインフルエンサーの経験から見ても、「リアルで浮いている人ほど、ネットで『先生ポジション』を取りたがる」というのは珍しくない傾向です。 つまり、毎日SNSで説教している人は、「聞いてもらえない寂しさ」と「自分は正しいと思いたい欲求」の合わせ技で動いている可能性が高いのです。
④「俺は正しい!」と断言する人ほど、データも実例も出してこないw
「絶対こうするべき!」「常識的に考えてこうだろ!」と強い口調で言い切る人は、一見頼もしそうに見えます。しかし、いざ「それって、どういうデータや事例に基づいてますか?」と聞いてみると、「いや、普通そうだろ」「俺の経験上そうだから」と曖昧な答えしか返ってこないことが多いです。
これは、自分の価値観と感情を「事実」と混同している状態です。モラハラ気質の人ほど、自分の主張を絶対視し、相手に考える余地を与えません。 「反論する=敵認定」と受け取られてしまうため、家族や部下は黙って従うか、距離を置くしかなくなります。
一方、本当に信頼される人ほど、「これは自分の意見です」「こういうデータもありますが、あなたはどう思いますか?」と、意見と事実を分けて話そうとします。 「おれは正しい!」と連呼する人を見たら、その裏にある「根拠のなさ」や「不安の強さ」を疑ってみると、見え方が大きく変わります。
⑤「家族のため」と言いながら、実は一番家族の自由を奪っている…というオチw
「家族のために働いている」「家族のために我慢している」と口にすること自体は、悪いことではありません。問題は、そのフレーズが「支配の口実」になってしまうときです。 例えば、配偶者が仕事や趣味を広げようとすると、「誰のおかげで生活できてると思ってるの?」と釘を刺したり、子どもが将来の夢を語ると「そんなのじゃ食っていけない」と頭ごなしに否定するパターンです。
こうした行動は、表向きは「心配している」「現実を教えている」ように見せかけつつ、実際には家族の選択肢や自尊心を削っています。 モラハラ体質の人は、「不安」や「劣等感」を自分で処理できず、身近な存在をコントロールすることで安心しようとする傾向があります。 その結果、「家族を守る」はずが、「家族の自由を奪って縛る」方向に進んでしまうのです。
「家族のため」と言われたときこそ、本当に相手の自由や意思を尊重しているのか、一度立ち止まって確認することが大切です。
質疑応答コーナー
セイジ
こういう「家族は人質」って言う人って、全部が全部モラハラって決めつけちゃっていいんすか??
プロ先生
決めつけてしまうのは危険ですが、「要注意サイン」として受け止めるのはアリだと思います。言葉はその人の価値観が強く反映されますから、「家族=人質」「奴隷」という表現が自然に出てくる時点で、どこかで人をモノ扱いしている可能性は高いです。行動とセットで観察して、「相手を尊重しているかどうか」を基準に判断するのがおすすめです。
セイジ
SNSで毎日説教してる人、真似しないほうがいいんすか??
プロ先生
「発信する」こと自体は素晴らしいので、そこはぜひ続けてほしいです。ただ、「毎日誰かを殴る形」での説教は、見ている人も自分も疲れてしまいます。事実やデータに基づいた情報をシェアしたり、自分の失敗談から学びを共有したりするスタイルなら、フォロワーの役にも立ちますし、モラハラ的な方向に寄りにくくなりますよ。
セイジ
もし身近にこういうモラハラっぽい人がいたら、どう距離とったらいいんすか?? いきなり縁切るのも難しいっすよね??
プロ先生
いきなりゼロ距離からゼロ関係にするのは現実的ではないので、「物理的・心理的な距離を少しずつ広げる」のがおすすめです。具体的には、長電話や長文LINEにはすぐ返さない、説教モードになったら話題を変える、人前で二人きりにならないようにする、などの小さな工夫です。そして、信頼できる友人や専門機関に相談することも忘れないでください。
まとめ
- 「家族は人質」「奴隷」と口にする人ほど、自分こそが家族を縛っている可能性があります。
- SNSでの説教連投や「俺は正しい」アピールは、モラハラ体質のサインとして要チェックです。
- 距離の取り方と相談先を知っておくことで、自分と家族の心を守りやすくなります。


























