- 親との関係がこじれている人ほど、SNSで説教・正論パンチを連発しやすい傾向があります。
- 「メンヘラ叩き」など他人を下げる投稿は、自己肯定感の低さや孤独感の裏返しであるケースが多いです。
- 短期的にはスカッとしますが、長期的には友人や信頼を失い、ますます孤立しやすくなるリスクがあります。
目次
はじめに
29歳インフルエンサー男性が「9000人に奢った経験から、実家との関係が悪い人ほどSNSで説教しがち」と語った、というエピソードが話題になりました。「確かに見覚えあるw」と思った人も多いのではないでしょうか。もちろん、全員に当てはまるわけではありませんが、心理学やコミュニケーションの研究を見ると、「あながち間違いとも言い切れないポイント」がいくつも見えてきます。今回は、その発言をヒントにしつつ、事実ベースで見てもけっこう的確なポイントを5つに絞って解説していきます。
【事実5選】
①「親との関係」がこじれると、対人関係の“テンプレ”もこじれやすい!?
親との関係は、子どもにとっていちばん最初の人間関係のモデルになります。幼少期から「否定されることが多かった」「話を聞いてもらえなかった」という経験が続くと、「どうせ分かってもらえない」「強く出ないとナメられる」という対人スクリプトが身についてしまいやすいです。
その結果、大人になってからも
「素直にお願いする」「弱さを見せる」より先に「上から説教」「強い言葉でマウント」が出てしまいやすくなります。
SNSは、そうしたパターンが強調されやすい場です。相手の反応をじかに見るわけではなく、文字だけで完結するので、「ドン引きされている」「距離を置かれている」サインがわかりにくいです。そのため、リアルでならブレーキがかかるような強めの説教ポストも、「いいねがちょっと付く⇒承認欲求が満たされる⇒さらに加速する」という悪循環に入りやすいのです。
「親との関係が悪い=必ずSNS説教マン」ではありませんが、こじれた親子関係が、こじれたコミュニケーションパターンを育ててしまうのは、心理学的にもよく知られた構図です。
②「毎日説教ポスト」は、実は“自分への説教”になっていることが多い!?w
タイムラインで毎日のように
「〇〇なひとはだめだ」
「常識的に考えてこうするべき!」
と説教している人ほど、よく見ると自分自身もそのルールを守れていないことがあります。
これは「投影」と呼ばれる心の動きで、自分の中のコンプレックスや弱さを、他人に見てしまう現象です。たとえば、
- だらしない自分が嫌い ⇒「だらしない奴マジ無理」と連投
- 孤独が怖い ⇒「友達いない奴は終わってる」と煽る
といった感じです。
つまり、表向きは他人に説教しているようで、実は自分に向けて叫んでいる状態になっていることが少なくありません。
このパターンが定着すると、「本当はじぶんに優しくしたいのに、いつも誰かを責めている」「他のひともじぶんも同時に嫌いになっていく」というきついループにハマります。短期的にはスカッとするのでやめづらく、中毒的に説教を続けてしまう⇒周囲からはウザがられるwという構造が生まれやすいのです。
③「メンヘラ叩き」が激しい人ほど、ストレスと孤独感が高いというデータも!
ネット上では、心の不調を抱えた人を雑に「メンヘラ」と呼んで叩く風潮がありますが、研究や調査を見ると、攻撃的な投稿を頻繁にする人ほど、自分自身のストレスや孤独度が高い傾向が報告されています。
他人をラベリングして見下す行為は、
- 一瞬、自分が優位に立った気分になれる
- 「あいつよりはマシ」と安心できる
という即効性のある“心の鎮痛剤”になりがちです。
しかし長期的には、
- 共感してくれる人より、「距離を置く人」が増える
- 本当にしんどくなった時、頼れる相手がいない
という形で跳ね返ってきます。まさにブーメランです。
「メンヘラが~」と罵倒している人の中には、本当は自分も誰かに助けてほしいのに、それを言えない苦しさを抱えているケースも珍しくありません。ラベリングや叩きに走る前に、「自分もけっこう限界近いかも…?」と一度立ち止まれるかどうかで、その後の人間関係はかなり変わってきます。
④説教ポストは「共感」よりも「沈黙」を生み、親友ができにくくなる現実…
SNSで説教を繰り返す人は、「みんなに啓発してあげている」「フォロワーのためになっている」と信じていることが多いです。ですが実際には、周囲の反応はかなりシビアです。
よくあるのは、こんなパターンです。
- 最初は「いいね」やリプが付く ⇒ まだ様子見
- 説教頻度が上がる ⇒ 「また始まったか…」とミュート
- オフで会うと「SNSでの説教が怖くて相談しづらい」と思われる
つまり、「頼れる親友」が欲しいのに、「相談しにくい人」ポジションになってしまうのです。人は、
正しさだけを突きつけてくる人
よりも、
話を聞いて、気持ちに寄り添ってくれる人
を信頼します。
説教ポスト中心の人は、「正しさで人を動かそう」としますが、実際に人を動かすのは安心感や信頼感です。ここを取り違えると、仕事でも恋愛でも、「なぜか距離を取られる」「なぜかフェードアウトされる」ということが増えてしまいます。
「たのしいのは本人だけで、親友ひとりもいない」という表現は過激ですが、
- 説教で一瞬のスカッとを取るか
- 共感で長期的な信頼を育てるか
の選択を誤った結果として、現実に起きやすい構図ではあります。
⑤「親との関係を見直した人」ほど、SNSとの距離感も上手くなる傾向アリ!
興味深いのは、カウンセリングなどで親との関係や過去のしんどい経験と向き合った人ほど、SNSでの振る舞いが穏やかになるケースが多いことです。
たとえば、
- 親からの厳しい言葉を「愛情表現」と思い込んでいたけれど、実は自分をすり減らしていたと気づいた
- 「常に正しくなきゃいけない」という思い込みを手放せた
といった変化が起きると、他人に対しても「まあ人それぞれだよね」「あの人にも事情があるかも」と考えられるようになっていきます。
その結果、
- 説教ポストが減る
- 日常の小さな喜びや感謝を書くようになる
- 「弱音」も照れずに出せるので、共感が集まりやすくなる
という変化が生まれます。
つまり、親との関係をどう扱うかは、SNSでのキャラづくりにも直結するのです。
「おれはこうするべきだと思う!」と強く主張する投稿より、「じぶんはこうだったけど、みんなはどう?」と対話を開く投稿の方が、実際には人間関係を豊かにしてくれます。そういうスタイルに切り替えた人の背景には、だいたい“親との関係を見つめ直したプロセス”があったりします。
質疑応答コーナー
セイジ
ぶっちゃけ、「親と仲悪い=やばい奴」って決めつけてもいいっすか??
プロ先生
たしかに、親子関係がこじれていると、対人関係で苦戦しやすい傾向はあります。でも、そこからきちんと向き合って、むしろ人の痛みに敏感で優しい人になっているケースもたくさんあります。大事なのは、「親と仲悪いから終わり」ではなくて、その経験をどう理解して、どう生かしていくかです。
セイジ
SNSで説教しまくってる人って、距離置いた方が安全っすよね??
プロ先生
自分がしんどいなら、距離を置くのはぜんぜんアリです。ミュートやフォロー整理は、自分のメンタルを守る“環境調整”ですからね。「誰を悪者にするか」よりも、「どんな人とつながりたいか」を意識すると、だいぶ世界の見え方が変わりますよ。
セイジ
もし友人がちょっと説教ポスト多いな…って自覚したら、どう減らしていけばいいんすか??
プロ先生
いい気づきですね。それだけで半分クリアです。まずは、説教したくなった時に、いきなり投稿する前にメモアプリに一度書き出すのがおすすめです。「下書き説教」です。自分の失敗や学びを一緒に書けるなら、「説教」ではなく「経験シェア」になります。
もし疲れているだけなら、「今日は疲れてるっぽいから、説教じゃなくて休もう」と判断するのも大事です。
まとめ
- 親との関係がこじれていると、SNSでのコミュニケーションも攻撃的・説教的になりやすい傾向があります。
- 「メンヘラ叩き」や過度な説教ポストは、自己肯定感の低さや孤独感の表れであり、長期的には人間関係をむしばみます。
- 親子関係や自分の心と向き合い、説教より対話を選べるようになると、SNSでもリアルでも「親友ができやすい環境」を自分で作っていけます。




























