3月16日のダウ平均株価は前日比+1.17%の371.98ドル高で32,246.55ドルとなった。寄りで300ドル近く急落する場面があったが、すぐに上昇に転じ引けにかけて上げ幅を広げた。
欧州のECBが予定通りに0.5ポイントの利上げを決めたことが嫌気された。金融不安から利上げ幅を0.25ポイントに縮小するとの声もあったが、蓋を開けたらインフレ抑制優先という冷ややかな決定だった。
だがその後米WSJがファーストリパブリック銀行への巨額支援について報道すると、株価は一気に上昇に転じた。JPモルガンやバンクオブアメリカなど11行が預金の形で300億ドルを支援することにしたようだ。
FRBの利上げ幅も0.25%だろうという流れが形成されていて、これ以上の悪材料が出なければ株価は一気に反騰するだろうという雰囲気が醸成されつつある。
ただしファーストリパブリック銀行の株価FRCそのものは時間外で-15%暴落していて、まだ何かあると思わせる展開となっていた。(黒井)