トランプ

米国と中国の対立が深まる  APEC首脳宣言が史上初の見送りに

先日からパプアニューギニアで開催されていたAPEC首脳会議ですが、米中の対立がこれまで以上に深まっていることが明らかになりました。事前に行なわれた演説ではペンス氏が中国を名指しで非難し、態度が改善するまで追加関税の賦課をやめない姿勢を明らかにしました。APEC首脳宣言が史上初の見送りになるなど、世界各国に影響が広がっています。

APEC、首脳宣言初めて断念 米中の対立深まる
11/19(月) 7:13配信 ロイター

 [ポートモレスビー 18日 ロイター] – パプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は18日、同会議として初めて首脳宣言で合意できないまま閉幕した。貿易や投資を巡る米中の深い溝が協力を阻んだ。米国や西側同盟国が中国の広域経済圏構想「一帯一路」に対抗するインフラ整備構想を打ち出したことも、太平洋地域における米中の覇権争いを際立たせる結果となった。

 議長国パプアのオニール首相は閉幕に当たり開いた記者会見で、加盟21カ国のどの国が合意できなかったかとの質問に対し、「2つの大国だ」と答えた。

 また、首脳宣言で世界貿易機関(WTO)やその改革の可能性に言及するかどうかが合意の障害になったと説明。「APECにはWTOに関する権利はない。それは事実だ。こうした問題はWTOでの提起が可能だ」と述べた。

 APECは1989年、多角的貿易体制の維持を目的に発足したが、太平洋地域における中国の影響力拡大や米国の関税による地域の緊張や分断を背景にこうした秩序が崩れつつあることが浮き彫りになった。

 APECのウェブサイトによると、首脳宣言は1993年の第1回会議から毎回発表してきた。

 オニール首相は、首脳宣言に代わり議長声明を出す考えを示した。発表のタイミングは明らかでない。

 今回の首脳会議はトランプ米大統領やロシアのプーチン大統領が欠席。米国からはペンス副大統領が代理で出席した。

 中国の習近平国家主席は15日に現地入りし、地元当局者の歓迎を受けた。16日には太平洋諸国の首脳と会談し、一帯一路構想をアピールした。

 これに対し、米国と日本、オーストラリア、ニュージーランドは18日、パプアに安定的な電力やインターネットを提供する17億ドルの計画を発表した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181119-00000000-reut-cn

中国が保護貿易を批判したことが背景に

APEC会議で早くも対立したのか。これ月末のG20でも話まとまらないんじゃない?

雲行きが怪しくなってきましたね・・・。

今回のAPEC首脳宣言が出されなかった背景として、米中が事前の演説で舌戦を繰り広げたことも関係してくるかと思います。関連行事のCEOサミットにて中国の習氏が先に演説をしましたが、その場で米国を念頭に置き保護貿易についての批判をしました。一方ペンス氏は後の演説にて中国を名指しし、態度改善がなければ関税の賦課も辞さない構えを見せたのです。

米中、貿易で「舌戦」=首脳会談前に対立鮮明―APEC関連行事
11/17(土) 16:57配信 時事通信

 【ポートモレスビー時事】米国のペンス副大統領と中国の習近平国家主席は17日、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで同日開幕のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に先立ちそれぞれ演説し、貿易政策などで「舌戦」を展開した。

 今月末からの20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて開く米中首脳会談を前に、立場の違いが鮮明となった。

 演説はAPEC関連行事「最高経営責任者(CEO)サミット」で行われた。先に登壇した習主席は、輸入制限など保護主義的な手段を講じる米国を念頭に「傲慢(ごうまん)さと偏見を減らすべきだ」と批判。「保護主義が世界の経済成長に影を落としている」と指摘した上で、反保護主義の立場を明確にし、「世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を守るべきだ」と唱えた。

 これに対してペンス氏は、巨額の対米貿易黒字を抱える中国を名指しで非難した。「不均衡の是正に向けて断固たる行動を取った」と輸入関税の上乗せを正当化。「中国が貿易慣行を改めるまで変更しない」と強調し、追加制裁関税を発動する可能性を示唆した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181117-00000055-jij-n_ame

なるほど。中国が先に仕掛けた喧嘩だね。米国が買ってやった形になる。いよいよ戦いの火蓋が切られたわけだ。

あれ?中国は関係改善を望んでいたはずでは?どうして習さんは強気姿勢なんでしょう?

だよな。これじゃ中国が悪者だと世界に言いふらしてるようなもんじゃないか。

習氏はあくまでも保護貿易についての批判をしているだけで、米国を名指ししたわけではありません。ですがペンス氏はそうは考えなかったようです。中国の国名を敢えて出し、態度改善の余地がないのならば追加関税も辞さないと警告しました。

中国が軽いジャブを打ったら米国の強烈なフックが飛んできたわけだ。

ボクシングはあまり分からないんですけど・・・。

いやいやカウンターくらいは分かるだろ?あしたのジョーを読んでたんじゃないのか?

ノーガード戦法からのクロスカウンター以外はあまり覚えてなくて・・・。

そうか。まあ分かるだろ。後ろにはボルトンの強烈なアッパー、ポンペオの左ジャブ、そしてトランプの重たいストレートが控えているというわけだ。

ワシは格闘技は観るのも苦手じゃ。

参考までに、氏はボクシングやプロレスなどの格闘技を好む傾向にあります。ロシアのプーチン氏とのボクシング対決を想像すると報道されていますし、俳優Robert De Niro氏の政権批判的な演説にもすぐさま応酬しています。闘争心は人一倍強いようです。

だと思った。金正恩や習近平との言葉のやりとりがそれっぽいからな。見てる方としてはこれはプロレスなのか?それともガチでやるのか?と冷や冷やしっぱなしだったね。

APECは機能不全状態か

ネットユーザーは、むしろ首脳宣言がまとまらなくてよかったと言ってます!

まあG20の前哨戦としてはまずまずかな。

開催国にリーダーシップがない、トランプ大統領は頑張っている、首脳が集まる時点で意味がある、

APECの加盟国は21カ国だそうだけど、どんな顔ぶれだっけ?

アジア太平洋なので、TPPと似てます!日本と東南アジアにオセアニア、メキシコやペルーなどの中南米の一部にアメリカ、ロシア、中国、韓国を加えた感じです!

余計なのがわらわらとくっついてきたなwww

アメリカと韓国は発足時からいて、中国とロシアは後から加入してます!議論がまとまるとは思えない組み合わせです・・・。

ぶっちゃけTPPってこういう機能不全の国際的な枠組みの代替案として持ち上がってきた気がする。APECがダメになると一番困るのが東南アジアだからね。オセアニアは英国との繋がりがあるけど、ASEANはASEANでまとまるしか方法がない。

中国は、自由貿易という言葉を悪用していたんでしょうか?何をしても自由だと勘違いしてるのではないか、という意見がありました。

“自由”の価値観が違う国とは協定は結べないよね。中国は中国で気の合う国家同士で枠組みを作ればいいじゃないか。RCEPも頓挫したし、日本を巻き込もうとするのはやめてほしいね。

ホントですね!中国が気の合う国ってどこなんでしょう?

ロシア、イラン、サウジアラビア、北朝鮮、ドイツ…。あと韓国。

何だか威圧的な国ばかりですね…。怖いです!

中国は米国の改善要求に従わないという意思を表明

今回のAPEC首脳会議に並行して、中国から貿易合意を求めるための改善項目が提出されました。しかし重要な4-5項目が漏れていたため、トランプ氏が受け入れることはありませんでした。習近平氏の演説での態度は米国に対する不満の表れと見ていいでしょう。”重要な5項目”では言う通りにはしないという意思表示でもあるのです。

そういうことだよな。その”重要項目”が何だったのかは気になるところだけど、まあ中国にとっては絶対譲れない何かだったんだろう。ちょうど北朝鮮がCVIDに応じないのと同じような理由ってわけだ。

中国は米国のことを何も理解しとらんようじゃな。時間稼ぎにしかならんぞ。

俺は時間稼ぎをしてるのは米国もだと思うんです。実力差があまりにも大きすぎて、いつ中国にとどめを刺すかを慎重に検討してる段階だと思います。

習さんは、勝ち目のない戦いを挑んでしまったんでしょうか?

そうする以外に方法がなかったんじゃない?改善項目に応じないのに、米国に不満を表明しないなら今度は国内からの突き上げがすごそうだ。

習さんも大変ですね・・・。世の中は甘くないんですね。

世の中は甘くないwww

あれ?何かまずかったですか?

いや何でもない。“ウィズニーランド”で思い出し笑いしちまった。そろそろまとめた方がいいんじゃない?

G20が来週末に迫っていますが、今の状況ですとまともな合意はなされないでしょう。中国側に態度改善の意思があるかどうかですが、最悪の場合会談すら行なわれないかもしれません。改善ができないと分かっていながら会談しても無意味だからです。今週中のトランプ氏の発言に注目しましょう。

じゃあ最後に、アナリスト君の株価予測タイムだな!今週はどうなると思う?

ええ~!ムチャぶりです!米中関係が緩和しそうなら上がって、緊張状態になれば下がると思います!

そうかwww 次はもっと準備しておいてくれ。

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