米国政府、対中国の関税は切り札との認識か  関税維持のまま中国が合意するかは依然不透明

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本日より米中通商協議がWashington D.C.で行なわれますが、それに先立ち米国家経済会議委員長のKudlow氏が対中関税は切り札なので失うわけにはいかないと発言しました。仮に合意がまとまれば一部の関税を撤回する可能性はありますが、その条件で中国が全面譲歩を伴う合意に応じるかは不透明です。

米中通商協議は「建設的」=米財務長官
3/29(金) 18:57配信 ロイター

 [北京 29日 ロイター] – ムニューシン米財務長官は29日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とともに北京で建設的な通商協議を終了したとツイッターに投稿した。

 ムニューシン長官は、ライトハイザー代表とともに、北京で米中の閣僚級通商協議に出席していた。

 ムニューシン長官は「USTR代表と私は北京で建設的な通商協議を終えた」とし「来週ワシントンで重要な協議を継続するため中国の劉鶴副首相を迎えることを心待ちにしている」とツイートした。

 同長官は先に、前日夜に「非常に生産的なワーキングディナー」があったと明らかにし、この日の協議を「楽しみにしている」と述べていた。ワーキングディナーに誰が参加したのかは明らかになっていない。

 中国の李克強首相は28日、外資の銀行・証券・保険会社向けに市場アクセスを大幅に拡大すると表明。中国が近く海外金融機関の中国事業拡大を認める新規則を発表するのではないかとの観測が浮上している。

 カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はワシントンで記者団に、通商合意がまとまれば中国製品に対する一部の関税を撤回する可能性があるが、中国政府が合意を確実に履行するよう一部は維持すると述べた。「米国の切り札を失うわけにはいかない」とした。

 中国の劉鶴副首相は29日午前9時(日本時間午前10時)前にムニューシン長官とライトハイザーUSTR代表を北京の釣魚台国賓館に迎え入れた。中国商務省は、協議は丸一日続けられるとの見通しを示していた。劉鶴副首相は協議を継続するために来週訪米することが決まっている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00000084-reut-cn

米国政府が明確に意思を表明

記事のタイムスタンプ古くない?3月29日じゃん。

ホントだ!

最新記事はこちらです。基本的な内容には変わりはありませんが、本日より米国で通商協議が再開されますので報道が徐々に増えてきています。

米中通商協議、今週さらに前進へ=NEC委員長
4/3(水) 5:47配信 ロイター

 [ワシントン 2日 ロイター] – 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は2日、米中が今週の通商協議で「さらに前進する」との見通しを示した。

 米主要経済団体の幹部も合意実現の公算が大きくなったと指摘したが、履行の仕組みや中国製品への関税撤廃を巡る隔たりが依然障害になっているとの見方を示した。

 カドロー委員長は全米商工会議所で「さらなる前進を遂げる見通しだ。詳細は報告できないが、米中通商関係を巡るこれまでの協議より大きなものであり、一定の期待感がある」と語った。

 その上で、解決すべき問題はまだ残されているとし、トランプ政権は中国に合意を履行させる方法や知的財産権侵害および強制的な技術移転への対策、関税・非関税障壁の削減に注力すると述べた。

 米中は前週に続き、今週も通商協議を継続する。ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は3日に中国の劉鶴副首相との協議を再開する見通しだ。

 全米商工会議所の国際部門責任者、マイロン・ブリリアント氏は「双方が共に合意を得たいと明確に望む時点に達している。米中首脳は合意する意向を持っており、今週は極めて重要な1週間になる」と述べた。

 ただ関税措置とその実施を巡る「困難な」問題で今週、進展が見られなければ、月内合意の目標は達成できない可能性があるとの見方も示した。

 また、米当局者は中国に合意を履行させる方法として関税の維持を望んでいるが、米国が中国製品に現在課している関税をまず撤廃しない限り、米国に一方的な関税の再発動を認める合意履行の仕組みに中国が同意する公算は小さいと指摘した。

 トランプ大統領は2日、中国との通商協議は「非常にうまく」進んでいるとの見解をあらためて示した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190403-00000014-reut-cn

トランプwww とってつけたような“非常にうまく進んでる”というフレーズ。

カドロー委員長も、さらに前進するって根拠もなく主張してますね・・・。

まあリップサービスだとは分かっちゃいるんだがおかしな話だよな。本心にもないことを口にできるか?俺なら不透明だと正直に言ってしまいそうだね。

米国が求める合意事項に中国がどこまで応じることができるかによります。今回私が強調したいのは、対中国関税は切り札だということを米国政府として明確に意思表明した点です。これはKudlow氏の口から直接述べられた言葉です。よって中国が今回いくら譲歩したとしても、関税は一定の期間残されることになります。

それで最初の記事を先に持ってきたわけか。なるほど2つセットで見てみるとなかなか興味深い現象だね。対中関税という切り札を温存したままでも中国が合意してくれることを期待してるわけだ。

トランプ政権そのものが”切り札”であるという解釈

あの・・・切り札って、英語でトランプですよね?

そうだけど。

トランプ大統領にとって、関税が自分自身なのでは?

どういう意味だよww

間違えました!トランプ大統領自身が、関税なのでは?

ああそういうことか。私はタリフマンとか言ってた理由がやっと分かった。トランプは中国に関税を賦課するために当選したようなものだと。それこそが米国の”切り札”なのだと。有能さん、そういう認識でいいのかな?

そうですね。トランプ氏の選挙公約として長い間掲げられてきましたので、関税そのものが”切り札”であるという説明の背景としてはきわめて妥当です。米国の対中関税発動は安易な決断により行なわれたのではないことが、これでお分かりになるかと思います。もちろんこれは日本やEUなど他の国々に対しても同様です。

つまり安易に撤回する可能性もないわけだ。中国の落とし所が一向に見えてこないんだけど、関税の一部撤回だけで納得するんだろうか?一部の範囲がどうでもいい製品だったりしても合意できるのか?

手の内を明かすことになるので、わざと何も言わないのでは?

習近平は欧州に逃げたものの帰国直後に英国に手のひらを返されるなどメンツは丸つぶれだ。この状況で関税維持のまま中国大幅譲歩で合意したとなれば国内からの突き上げがすごそうだしな。李克強派閥を追いやるなど中国政府内でも派閥争いが激化してるしね。

なぜ中国は副首相なぞ寄こすんじゃ。国家主席が訪米して交渉する場面じゃよ。国際政治を何も分かっておらん。

それは思いましたね。首相のさらに下ですし、米国を見下したい気持ちが強すぎるのかもしれないです。

米国政府の前向きな発言は日本では共感を得られないという話

ネットユーザーの反応です!

・建設的というのは、合意しないと遠回しに言ってるのかも
・株価を下落させたくないから、ウソを言ってるように見える
・米国は前進、中国は後退?

以上です・・・。

少ねえwww 米中通商協議に誰も興味を持ってないということか…。ロイターの記事というのもあるかもな。重大な結果をもたらす可能性があるにも関わらずだ。

順調だ、前進すると言いながら決裂しそうですよね・・・。それなら、結果が出てから教えてほしいって思うからだと思います!

仮にこの報道を見て、友達とか知り合いに米中協議は順調で前進しそうだって!ロイターがそう報道してたよ!なんて言おうものなら、後でもしも決裂したらその友達関係まで微妙な空気になりそうだよな。あいつ何言ってんのって感じで。

ボクは、そのくらいで悪く言う人は、意地悪クラブに加入させます・・・。

そうか。今の例えはちょっと大袈裟すぎた。

一般論になりますが、米国では報道記事は1つの観点に過ぎませんので、それを元に様々な議論を深めることが前提になります。どのような価値を付加するかが重要です。報道記事の伝聞には価値はさほどありません。またそのようなことだけを口にする人も相手にされなくなるでしょう。価値は生み出すものですので、その気がない人には誰も時間を割きたいとは思わなくなるはずです。

えーと、俺の出した例えも一般論だから。何が言いたいかというと、コメント数がこれだけ少ないというのはそういう風に考えてる人が多いからじゃないかというのが俺の推測だ。

ボクは、同じ伝聞でも芸能記事とかグルメの話題なら、盛り上がれる自信があります!共感できるかどうかが大事です!

芸能記事はむちゃくちゃコメント多いよな。有能さんには実感が湧かないかもしれないけど、日本は共感で動く国だというのは元号とその報道を見ても分かるはずだ。だから米国政府のこのような前進だ順調だという発言を悪く言う気はないけど、その発言に共感している人は極端に少ないということは知っておいてもらいたい。

私は米国の一般的な雰囲気を述べたまでです。日本での報道の雰囲気と価値観については最大限に尊重し理解しています。日米の価値観の違いを知ることを強制するつもりはありません。

でも、言葉の裏を読めばいいってことですよね?それなら、それで一貫してくれれば、ボクも惑わされずに済みます!

それが価値観を受け入れるということでもあるからな。まあ今日から副首相が米国で協議を始めるということで結果に期待しようじゃないか。習近平でなく副首相にどこまで踏み込んだ譲歩ができるのかは謎だけど注意深く状況を見守ろう。