中国が知的財産権や強制技術移転などの問題への関与を認める  米中通商協議で進展も合意には至らず

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米国で行なわれている通商協議についていくつかの進展がみられたようです。これまで一切触れられなかった知的財産権の侵害や強制的な技術移転、cyber attackなどの問題について中国が関与を認めたことを米国家経済会議のKudlow氏が明らかにしました。ただしまだ合意には至っておらず、これからの3日間の日程を延長する可能性にも触れています。

米中協議は進展、知財問題など中国が初めて認める=NEC委員長
4/4(木) 0:58配信 ロイター

 [ワシントン 3日 ロイター] – 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は3日、米中通商協議は進展しているとの認識を示し、両国とも週内に合意に近づくことを期待していると述べた。

 同委員長はクリスチャン・サイエンス・モニター(CSM)主催のイベントで記者団に対し、米中が前週に北京で行った協議で「かなりの進展」が見られたと表明。中国が知的財産権保護、強制的な技術移転、ハッキング行為に関して初めて認めたことを明らかにした。

 カドロー氏は「こうした問題について中国が初めて認めた。彼らは(これまで)否定していた」と強調。さらに「エンフォースメント(ルールの実効性担保)を含め、これまで決して触れられなかった問題を取り扱っている」とし、中国は知的財産権の窃取や強制的な技術移転、サイバー攻撃、コモディティーの関税・非関税障壁に関与しているとの考えを繰り返した。

 その上で「すべてにおいてかなり進展しているが、まだ(合意には)至っていない。今週(合意に)近づくことを期待している」と述べた。今週は中国の交渉団がワシントンを3日間の日程で訪問しているが、協議が延長される可能性にも含みを残した。

 一方、これまでの協議では中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]を巡る問題はほぼ取り上げられていないと明らかにした。また自動車関税についてはまだ何も決定されていないとした。英国の欧州連合(EU)離脱が「クリーン」なものになれば、米英は通商協議開始を2年待つ必要はなくなるとの認識も示した。

(以下略)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000005-reut-cn

中国との合意にはまだ問題が残っている

米中通商協議のワシントン側での最新情報だね。中国が全面譲歩したということか?

中国がこれまで認めてこなかった知的財産権や強制的な技術移転、cyber attackなどについて初めて関与を認めたと米国家経済会議のKudlow氏が明らかにしました。これを受けて協議が進展していると述べたものの、まだ多くの問題があることを示唆しながら合意には至っていないとしています。

中国が、観念したんですか?

ここでの”関与”について中国がどのような認識でいるかは定かではありませんが、中国がこれまで一切認めなかった問題について認め始めたことそのものは進展と言えるでしょう。ここまでの通商協議の展開はKudlow氏やトランプ氏の言うとおりであるという意味です。

確かに進展したな…。中国があっさり認めるというのは予想外だったが、どういう空気感なのかがいまいち伝わってこないのが気になる。

ファーウェイの問題は、わざと棚上げしたんですか?

それで中国としても譲歩をする余地が生まれたのかもね。

Huawei副会長の身柄引き渡しは米国政府ではなくNew Yorkの地裁の担当ですので、ここで話題に出す必然性は特に存在しません。前回は協議の最中にHuaweiの副会長が拘束されましたが、トランプ氏は中国との協議の段階では知らなかったため通商協議とは無関係と言えるでしょう。

確かに…。ニューヨーク地裁が勝手にやってる、俺は関係ないで押し通されたら中国も黙り込むしかないわな。なぜなら同じことを文在寅がやってしまってるから。

中国は通商交渉に臨む姿勢がまだ甘いようじゃのう。全ての要求を通すことを画策するなぞ愚かな話じゃ。

ファーウェイって、米中貿易戦争とは無関係だったんですね・・・。何となく関係してるんだと今まで思い込んでました。

私はどちらとも明言しませんが、知的財産権や技術移転の強要、cyber attackなどに関与している疑いを持たれている可能性だけは否定できません。それらの容疑が固まるかどうかも含めて、New YorkのBrooklyn地裁の動きに沿って動くことになるかと思います。

合意には至らずとも進展はしている

ネットユーザーの反応です!

・初めて認めた=やっとスタートライン。トランプ大統領は選挙まで一定の成果が出せればいい。中国は関税を続けられるだけで悪影響が出る
・トランプ大統領が中国の暴走を止めて、目を覚まさせた?
・交渉責任者のライトハイザーさんがコメントを出してないので、ほぼ進展してないのでは?カドローさんは株価対策のような気も
・中国が開き直ったという話なので、さらに警戒しなくてはならない
・結論を先送りにするだけで、中国にはダメージとなる
・トランプ政権は中国政府のことをよく研究してる。日本も見習うべき
・交渉担当者の発言じゃないのに、信用できない

確かにカドロー委員長ばかりが発言してるのが気になったんだよな。ダウ平均は4月に入ってからまた26000台を回復したので、株価対策というのはあながち間違ってないかもしれない。大統領選も視野に入るだろうしな。

Kudlow氏は進展したとだけ述べています。合意に至る道のりがまだ多く残されているという意味です。中国が前述のような問題への関与をすべて認めたという話であれば、合意には至らずとも進展をしたとは言い張れるのではないでしょうか。

そうそう、大統領選のためのアピールだよね。進展はしても合意はしない。中国を追い詰めつつ支持者も集める、トランプ政権はこの辺りは本当に上手だよな。譲歩できるところは譲歩しまくっても一定レベル以上は一切譲歩しない姿勢を貫いてるしね。

ネットユーザーは、みんな関心を持ってくれてますね!ボク達が昨日色んなことを率直に言ったのが届いたんでしょうか?

米朝決裂でトランプの言ってることがまるで当てにならないと実感して、今回もまったく同じパターンになりつつあることに気付いたからじゃない?トランプは先行して突拍子もないことを言って交渉相手国を混乱させる役目だと。

それだと、まるでボルトン補佐官の方が本体みたいですね・・・。

サッカーで言うとトップ下じゃなくてフォワードが起点で攻撃が始まるようなイメージだな。当然トランプはセンターフォワード。ボルトンは右サイド、トップ下はペンス、ボランチはポンペオ。

カドロー委員長と、ライトハイザー代表は、どこですか?

ライトハイザー代表は左サイド。ライトなのに左?と相手を混乱させる役目を持たせる。まあ“Lighthizer”だけどな。カドロー委員長は左サイドバック。ムニューチン財務長官はセンターバック。

ボクは、サッカーのフォーメーションはあまり詳しくないんですけど、トランプ大統領が得点を量産する光景はすごくイメージできます!

トランプはドリブルで縦横無尽に駆け巡る。そして左にパスするか、それとも右サイドに流すか…と見せかけてそのまま決めてしまう人物だからな。こぼれた球はボルトンがしっかり決める。相手の攻勢が始まる場合はペンスがすぐに戻る。

ライトハイザー代表って、足がすごく速そうですよね!名前からして速そうです!

私はsoccerには関心がありませんので、次の話に移ってください。

はーい!

さすがに止められたかww 有能さんはゴールキーパーかな。

中国が合意案を受け入れるかどうかが焦点

中国との協議で進められている合意案についても報道が出始めています。米国は食料品など一次産品の輸入拡大や100%米国資本の企業設立といった内容を中国に要求しており、中国がその公約を履行する期限まで設定したようです。

米中通商合意案、中国の公約履行期限を2025年に設定-関係者
4/4(木) 5:16配信 Bloomberg

 米中協議はワシントンで続いており、中国の劉鶴副首相は3日、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表、ムニューシン財務長官と予定通り協議に入った。向こう数日間で重要問題で合意し、トランプ大統領と習近平国家主席の調印式につなげたい考えだ。関係者の1人によると、米中の高官3人は2日夜、ワーキングディナーを行った。

 トランプ大統領の経済顧問トップであるクドロー国家経済会議(NEC)委員長は3日、ワシントンで記者団に、米中の閣僚級通商協議は「順調に前進している」「まだ合意には達しておらず、週内に近づくことを望む」と語った。

 協議が非公開であることを理由に関係者が匿名で明らかにしたところでは、通商合意案で中国は、25年までに大豆やエネルギーを含む米国の一次産品の輸入を拡大するほか、中国に進出した米企業に100%出資会社設立を認めると公約する。この公約は拘束力があり、もし履行しなければ米国は報復措置を講じ得る。また、中国の他の公約の期限は29年で、拘束力を持たないため履行しなくても米国の報復措置を招かないという。

原題:U.S. Said to Set 2025 Target for China to Fulfill Trade Pledges(抜粋)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-22599650-bloom_st-bus_all

この記事の雰囲気だと普通に合意しそうだけど、まだ何か裏がありそうな気がする。

外資100%になると、何が問題なんですか?

合弁じゃなくなるってことだろ?つまり知的財産権の侵害や技術の強制移転が不可能になる。撤退も容易になる。中国企業の成長率の原動力が失われることを意味すると思うよ。

ここで焦点になるのは米国にのみ100%出資会社設立を認めるかどうかです。中国がもしもこの内容で合意することになれば、米国との覇権争いを中国が放棄することを意味することになります。

そういうことになる。つまり日本企業や欧州、韓国などには同様の内容を認めないともとれる。米国とさえ敵対しなければどうにでもなるというあざとい考え方を中国がするかどうかだ。

でも、中国が守るとは限りませんよね?それに、関税も維持されるんですよね?

関税がどこまで撤回されるかについては不透明ですが、Kudlow氏が切り札と述べたように撤回は一部にとどまる可能性が大きいでしょう。中国がこの内容で合意できるかどうかは依然として不透明です。

中国側の報道が一切ないんだよな…。合意しそうならもっと日本のマスコミも騒いでるはずなんだが、いつもより報道のトーンが弱い気がする。今の合意内容では都合悪いのかもしれない。

Kudlow氏の言うように週内に合意に近づくことができるか、引き続き注目してください。場合によっては大きな動きがあるかもしれません。