米中合意でも500億ドル分の関税25%は維持  化学薬品や機械部品など主要品目では譲らず

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米中が来週末までに妥結する可能性との一部報道が米国でありましたが、それに伴う関税撤廃の具体的な中身について紹介します。米国は2000億ドル分の商品に賦課された10%の関税をただちに撤回する一方で、500億ドル分に賦課された25%の関税については来年の大統領選まで維持するようです。500億ドルの中には化学薬品や機械部品など主要な品目が含まれており、中国がこの内容で合意するかは不透明です。

「米中が来週末にも合意」 貿易協議で報道 関税は段階下げで妥結
5/2(木) 9:57配信 産経新聞

 【ワシントン】米政治専門サイト「ポリティコ」は1日、米国と中国の貿易協議が来週末までに妥結する可能性があるとの見通しを伝えた。同日までに、対立点だった米国による対中制裁関税について、米国が段階的に撤廃することで中国と大筋合意したためだという。ただ、関税の扱いでは詰めの作業が残されており、流動的な要素があるとみられる。

 報道によると、中国による知的財産権の侵害を理由に、米国が中国からの輸入品の計2500億ドル(約27兆8千億円)分に課した追加関税について、まず、10%を課した2千億ドル分の一部を速やかに撤廃し、残りを段階的に削減していく。25%を課した500億ドル分は、来年の米大統領選後まで据え置き、追加関税を維持することで中国に合意事項の順守を迫るという。

 1日まで米国から通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン財務長官が北京を訪れ、中国の劉鶴副首相と会談した。8日から劉氏が米首都ワシントンを訪問し、閣僚協議を再開する予定だ。米メディアによると、米中両政府は協議妥結後、首脳会談を開いて合意文書に調印する段取りを描いている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190502-00000512-san-n_ame

米中合意に伴う関税引き下げ案について

来週末までに合意ってことは、5月8日のワシントンDCでの協議の後にもってことだよな。もうすぐじゃん。

産経新聞さんも報道したんですね!でも、特に新情報はないみたいですけど・・・。

米中合意に伴う関税の引き下げについて、具体的な中身を紹介したいと考えています。今回の通商協議で米国は2000億ドル分の商品に賦課された10%の追加関税を撤回することにしたようです。その一方で、500億ドル分の商品に賦課された25%の関税については引き続き維持することになります。

その25%の分については来年の大統領選、つまりあと1年半は維持することになると。まあ2000億ドル分の関税がなくなるわけだし悪くないんじゃないか?

アメリカは、それでもいいんですか?

また、2000億ドルの商品における追加関税についてはすべてを即座に撤回することはなく、一部だけを撤回し残りを段階的に撤回することになります。

あれ?じゃあボクの勘違いでした・・・。ボクは、2000億ドルを一気に撤廃するんだと思ってました!

“撤回”“撤廃”でも微妙に違うよな。まあ日本語訳の問題だろうけど。米国は貿易戦争でリストアップされた商品群を3つに分けたことになるね。

中国も関税を撤回するものと予想される

3つというのは?

25%の関税を維持する500億ドル分、10%の関税を維持しつつ段階的に撤廃する分、それから10%の関税をすぐに撤廃する分だ。

2000億ドルの商品のうち、10%の関税を撤回する範囲については詳細を詰めていくことになるようです。中国も1100億ドル相当の米国製品に関税を賦課しているため、米国も大豆や豚肉などの関税について引き下げるように要求するはずです。米中方法が協議の過程に従うことを確認し合う必要も生じます。

合意はした。合意はしたが、まだ合意できてない…的な話に聞こえるんだが。

それって、結局決裂するってことですか?

中国が妥協できるかどうかじゃない?合意できれば米中双方に勝利となるものの、実はどちらかが割を食うことになる可能性もある。一方合意できず決裂すれば双方に不利益となる。

ゲーム理論みたいですね!交渉って、すごく難しそうです・・・。

あったなそんな話。どういう話だったかもう忘れてしまったが。

中国は下手な交渉は試みないことじゃよ。米国は全てを見抜いておるぞ。真摯な気持ちで協議に臨むことが大切じゃ。

米国だけ関税撤廃、中国は関税撤廃しないみたいなゴールを狙ってはいそうですね…。決裂しない程度に要求を押し付けてる気がします。

中国側が、どういう風に話してるのかが全然報道されないですよね。やっぱり報道規制なんでしょうか?

有利なのか不利なのかも分からない。日本の報道は基本的にロイターやブルームバーグの後追いにしか見えないし、米国側からの情報しか得られないのがもどかしいね。まあ仕方のない話ではあるが。

米国は25%の重要な品目で一切譲らず

ネットユーザーは、10%と25%では大違いだって言ってます!25%の方を維持するのであれば、大して経済にいい効果はもたらさないって。25%の方には、半導体とか製造業に不可欠な部品が多く入ってるんですか?

ここで私から元の英語記事を紹介します。皆さんの英語力であればGoogleを頼らずとも読み進められるかと思います。

U.S., China near deal to roll back some tariffs
05/01/2019 12:54 PM EDT

The United States and China are closing in on a deal that includes broad agreement on how the Trump administration will roll back a portion of the tariffs it has imposed on more than $250 billion-worth of Chinese goods, according to two people close to the talks.

The two sides have also reached an understanding on how to enforce the agreement, although the sources cautioned that details still need to be worked out when a Chinese delegation arrives in Washington on May 8.

Expectations are high that the two sides could announce a deal by the end of next week, setting the stage for a summit between President Donald Trump and Chinese President Xi Jinping to sign it.

U.S. Trade Representative Robert Lighthizer and Treasury Secretary Steven Mnuchin wrapped up a quick visit to Beijing on Wednesday where they met with Chinese Vice Premier Liu He for a working dinner and a formal discussion the following day. Mnuchin tweeted that the meetings were “productive.”

The two sides have reached general agreement on a plan for the U.S. to immediately remove a 10 percent tariff on a portion of the $200 billion worth of Chinese imports affected by the penalty and then phase in lifting the duties on the rest of the items “quickly,” said one of the people familiar with the discussions.

A 25 percent tariff the U.S. has imposed on roughly $50 billion-worth of other Chinese goods would likely stay in place longer, possibly until after the 2020 election, leaving it to a second-term Trump administration or a new president to deal with, the source said.

The Trump administration imposed the 25 percent tariff on goods such as chemicals and machine components in response to a U.S. investigation that concluded China was forcing U.S. companies to hand over technology and intellectual property as a condition of doing business there.

https://www.politico.com/story/2019/05/01/us-china-deal-tariffs-1400007

なるほどなるほど。産経の記事は重要な部分を抜粋してたんだね。分かってるな。さすがは産経だ。

いつも有能さんがアメリカ政府の人達を英語表記してくれるので、スッと頭に入ってきました!カタカナだけしか知らなかったら混乱してたと思います・・・。あと、どうして1月5日なんですか?

日付の読み方が米国式と英国式で異なることは知ってるよな?まさか知らないとか?

あっ!確かに!アメリカ式だと、月の方が先に来るんですよね。うっかりしてました・・・。

普段英国式のサイトでも見てるのか?まあいいや。ネットユーザーは、この”chemicals and machine”の部分に着目したのかな?

そうですね。正確にはmachine componentsとなりますので、化学薬品や機械部品などについては引き続き25%の関税が賦課されることが明示されています。

“machine” だけでうっかり切ってしまった…。

半導体って、確実に入ってそうですよね!中国製造2025というプロジェクトに影響がある品目なので、アメリカは中国を許してないってネットユーザーは言ってるんです!あと・・・。

譲歩してるように見せて譲歩してないというわけか。

去年って、5月19日に一旦は合意したんですよね?それなのに、10日後の5月29日に破棄されたって。今年もそうなるんじゃないかと危惧してる人がいます!

昨年起きたことが今年も起きるかどうかについては、明確な根拠を見つけることはできません。すべては米国が求める合意事項に中国が応じられるかどうかにかかっています。その過程の中で、中国が合意に応じる雰囲気を出しつつも納得せず決裂する可能性はあります。

まあ何事も油断しない方がいいってことだな。自動車関税については何か出てきてないかな?そろそろトランプが回答をする期限が迫ってると思うんだけど。

現時点では特に私から知らせることはありません。引き続き関連報道に目を通してください。余裕があれば、来年の大統領選に向けた遊説についても追いかけてみてください。

バイデンという人が、民主党の有力候補なんですよね!トランプ大統領のツイッターで何度も名前が出てました。

支持率アピールは相変わらずいい数字が出やすいラスムセンばっかりだな。まあトランプらしいといえばそうだが。ツイッター見てるだけでも色々と勉強になるよね。