米中首脳会談で関税の撤回はなされず  ファーウェイへの禁輸措置解除も見送られる

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米中首脳会談が開催されましたが、トランプ氏が求める最終合意からはかけ離れた内容となりました。通商協議が再開され第4弾の追加関税発動を見送ることが決まりましたが、第3弾までの関税は撤回されず維持されるので中国経済は引き続き減速することが予想されます。Huaweiへの禁輸措置解除も見送られることになりました。中国が態度を改善させて合意に応じるかどうかが引き続き焦点となります。

米中首脳会談、貿易交渉再開で合意 追加関税課さず
6/29(土) 14:01配信 CNN.co.jp

 (CNN) トランプ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が29日、大阪市で開かれている主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)への出席に伴い、首脳会談を実施した。

 中国の国営・新華社通信は、両首脳は貿易交渉の再開で合意したと公式サイト上で伝えた。交渉は、対等な立場かつ相互を尊重する原則の下で進められるとも報じた。

 また、トランプ大統領は貿易交渉が続く間、中国の輸出品に新たな関税を課さないことに合意したともした。トランプ氏は貿易交渉が決裂した場合、中国製品に最大で25%の追加関税を新たに課すとも警告してもいた。

 今回の会談は1時間をわずかに超えただけで終了した。会談の長さは当初、最長で1時間半が見込まれていた。

 トランプ氏は習主席と会った後、トルコのエルドアン大統領との会談に入った。この会談に臨む前、記者団から米中首脳会談の結果を尋ねられ、「予想を上回る極めて非常に良い会合だった」と評価していた。

 「我々は正しい道のりにいる」ともたたえたが、詳細には踏み込まなかった。また、米中双方が間もなく声明を出すだろうとも述べた。米国の声明は日本時間の午後3時半ごろに発表されるとも語った。

 今回の米中首脳会談は、双方が追加関税を応酬し合う通商摩擦が悪化する中で大きな注目を集め、事態打開へ向けた方途を見いだせるかが焦点となっていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-35139225-cnn-int

米中首脳会談は乏しい内容

合意してしまったんですね・・・。関税引き上げ撤回で。トランプ大統領は、どうしてしまったんですか?

有能さんの見解を聞きたいところだね。国防長官がシャナハン氏から今のエスパー氏に変わったことで、トランプが弱気になってるんじゃないかという懸念があるんだよ。

そうですね。今回のG20で行なわれた米中首脳会談は乏しい内容に終わりました。通商協議が再開されることでトランプ氏が追加関税第4弾の発動を見送りましたが、それ以上の具体的な話がなされなかったためです。これまでの第3弾までの関税は撤回されず引き続き維持されることになります。

それはトランプにとっては弱気姿勢ではないと?

どの部分を弱気姿勢と考えるかは人それぞれですが、中国が求める関税の撤回にトランプ氏は一切応じなかった形となりますので、これまでの姿勢がそのまま維持される形にはなるかと思います。

確かに、この記事だとそういう風に見えますよね・・・。大手ネットサイトに出てた記事のうち、ほとんどの記事では、トランプ大統領が妥協したかのような雰囲気でした!

AFPなんかだと短く伝えておしまいだな。そこさえ聞ければどうでもいいという雰囲気だ。週明けは株価爆上げじゃないか?

米中首脳、貿易協議再開で合意 追加関税は発動せず 新華社
6/29(土) 14:40配信 AFP=時事

 【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と習近平(Xi Jinping)中国国家主席は29日、大阪で会談を行い、貿易協議を再開し、米国は中国に対して追加関税を発動しないことで合意した。中国の国営メディアが伝えた。

 中国国営新華社(Xinhua)通信は、両国が「対等かつ相互の尊重を基に」協議を再開すると報じた。

 米中両首脳は、20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)出席のために大阪を訪れている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-00000023-jij_afp-int

トランプ氏と習近平氏の直接会談により最終合意がなされるとの憶測もありましたが、今回は見送られる形となりました。通商協議の再開により最終合意への過程が再び始まることとなります。この動きを休戦と表現する向きもあるようです。

正直、報道のどこを読めばいいのかがよく分からなくて・・・。

俺もだ。どうなるか分からないということだけは分かった。

今回の通商協議再開についての決定を”合意”と表記することを私は推奨しません。トランプ氏が求める最終合意との混同が予想されるからです。

報道に惑わされず真実を見極めることじゃよ。状況は何も変わっておらん。

結局合意したのかしてないのか、大衆が知りたいのはそこだと思います。マスコミ報道の紛らわしさは昔から変わらないですね…。

Huaweiへの禁輸措置も解除されず

Huaweiについては、安全保障上の問題がない製品に限り限定的に輸出を続けることになります。中国が求めていた禁輸措置の全面解除とはかけ離れた内容です。

米中首脳、貿易戦争の新たな休戦で合意-米は追加関税を見送り
6/29(土) 13:57配信 Bloomberg

 (ブルームバーグ): トランプ米大統領は29日、中国の華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置を緩和すると表明した。この日の習近平国家主席との首脳会談で貿易戦争の休戦で合意し、緩和はその一環。長期にわたる停戦状態が確保されるには程遠いが、世界経済への差し迫った脅威はひとまず取り除かれた形だ。

 トランプ氏は、ファーウェイ問題での譲歩と引き換えに習主席が「膨大な」量の米農産品を購入することを約束したと説明。「われわれが中国に購入してもらいたいモノのリストを提供することになる」と語った。大阪での20カ国・地域首脳会議(G20サミット)閉幕後の記者会見で発言した。

 ただ、中国メディアは、休戦合意の一環として中国がより多くの米製品を輸入するとトランプ氏は期待しているとだけ伝えた。

 米中両国は先月決裂した貿易交渉を再開することになる。トランプ氏は記者団に対し、中国製品への新たな関税は「当面」見送ることにしたと語った。これに関連してロス商務長官はCNBCに対し、中国に新たな関税を課さないことで合意したが、既存の関税は維持すると言明。交渉が順調に進む限り関税追加を手控えると語った。

 トランプ氏はさらに、ファーウェイが米国のサプライヤーから一部製品を購入することを認めると述べた。米商務省は先月、国家安全保障上の理由を挙げ、ファーウェイをブラックリストに掲載。トランプ政権は、ファーウェイ製品がスパイ行為に使われる恐れがあるとして同社製品を締め出すよう各国に呼び掛けていた。

 トランプ氏は「米企業は自社製品をファーウェイに販売できる。国家安全保障上の重大な問題がない機器についてだ」と述べた。その上で、「ファーウェイは複雑な状況だ」とし、「ファーウェイ問題は最後に取り扱うことにする」と話した。米国が身柄引き渡しを要請し、カナダ・バンクーバーの自宅で当局の監視下に置かれているファーウェイの孟晩舟最高財務責任者(CFO)については、議論しなかったとした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-84253389-bloom_st-bus_all

単なる時間稼ぎのようにしか見えないね。これってトランプの選挙対策に習近平がつけ込んだ形にならないか?

中国経済が減速してるので、時間稼ぎはアメリカの方が有利なのでは?

そしてファーウェイ制裁に”安全保障上の問題”がない製品ならOKという風穴を開けたようにも見えるね。安全保障上の問題がある機器とは具体的には何だろう?

詳細は明らかにされていませんが、安全保障上の問題が引き続きHuaweiに存在しているという認識そのものが重要です。必要になればすぐにでも全面禁輸措置に踏み切ることが可能となる状態が維持されます。

でも、大阪G19で米中が大ゲンカしたら、安倍首相の立場がなかったと思います!G19での共同声明でも、経済が緩やかに回復していくって発表されたみたいだし、これで良かったのでは?

日本での米中最終合意を見たかったんだがね。まあ前回もG19の場では直接対決を控えてた一方でファーウェイCFOが拘束されたし、今回もG19会期終了後に何か大事件が起こるんじゃないかと俺は想定している。

ボクも、何となくこの結果は予測してたんです。あれだけ事前に追加関税、追加関税って言われてたので、トランプ大統領がアメリカの消費者の意見も聞いてあげて、それで一時的にやめることにしたんじゃないかって。

俺は国際情勢には波があると考えている。制裁に次ぐ制裁で険悪な雰囲気になったかと思えば、経済のことを意識して急速に融和的な雰囲気になったりする。最近ではその流れが数カ月単位で行ったり来たりしてるような気がする。

どういう意味ですか?

トランプの理想とトランプを食い止めたい勢力のせめぎ合いが続いてるってことさ。有能さんの前で言うのもあれだが、俺は新国防長官はトランプにとってよくない兆候のような気がするんだ。

習近平氏に態度を改善させる気があるかが重要

ネットユーザーは、トランプ大統領が譲歩したかのように捉えてますね・・・。関税の発動がなかっただけで、中国が勝ったかのような雰囲気です!トピックもすごく伸びてて、中国の人達が大喜びです。

安全保障上の問題について、絞って抽出してみたら?

安全保障・・・。ファーウェイって、今までも普通の製品は禁輸されてなかったんですか?そう言ってる人がいます!

そうですね。あくまでも安全保障の問題ですので、安全保障上問題がないと判断された製品に関しては引き続き取引がなされます。Huaweiなどの製品に関税がかけられるかどうかは、品目にもよるのでここでは明示しません。

ネットユーザーによれば、メディアがファーウェイの問題は貿易問題だと勘違いしてるので、完全解禁かのように報道してるそうです!ニュースを伝える方にも、知識が必要なんですね・・・。

まあそういうこった。

あと、ファーウェイをエンティティーリストから外すかどうかについては、トランプ大統領は習さんとは話さなかったそうです・・・。日経新聞さんの記事を、紹介してくれました!

トランプ氏「対中追加関税は先送り」
G20閉幕後の記者会見
2019/6/29 16:00

 トランプ米大統領は29日、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の閉幕後に記者会見した。「少なくとも当座は中国に対する関税を引き上げることはしない。新たな引き上げはしない」と述べ、3千億ドル(約33兆円)分の中国製品への追加関税を先送りする方針を表明した。

(中略)

■ファーウェイ部品販売を許可へ

 中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)への事実上の禁輸措置に関連し「アメリカ製品をこれからも売ることを認めていきたい」と述べ、米企業によるファーウェイへの部品販売などを認める考えを示した。「大量の米国製品がファーウェイのさまざまな製品に使われており、取引を続けてもかまわないと思っている」と述べた。

 ただトランプ氏はファーウェイの安全保障上の懸念について「非常に複雑な問題だ。貿易協定でどうなるかを見ていきたい」と付け加え、引き続き注視する考えを示した。「安全保障上問題がないところは、装備・設備などを売ってもいい」と述べた。

 ファーウェイを米国製品の輸出を事実上禁じる「エンティティー・リスト(EL)」から外すかどうかを習氏との会談で取り上げたか問われると、トランプ氏は「習氏とは話していない」と応じた。「明日か火曜日に協議する」としたうえで「我々のゴールを見極めたい。安全保障上の問題がある」と述べた。

(以下略)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46772290Z20C19A6000000/

なるほどwww トランプ謀ったなこれは。ファーウェイに部品を輸出してやってもいいけど、やはり安全保障上の理由があるからだめだ!と言ってるようなものだぞ。

これって、ほとんど何も言ってないのと同じなのでは・・・?

米国流のとんちか何かか?前向きに解決したかのように見せて、実は何も解決していないというのは。

そうですね。前向きな議論は常に歓迎されます。習近平氏に態度を改善させる気があれば、トランプ氏はいつでも協議に応じるはずです。中国側が認識を改めるかどうかが重要です。最終的な合意がなされれば、関税の撤回もなされるでしょう。

ああそうなのね。はったりも重要な外交スキルだわな。知ってた。

でも、何だか安心しました!トランプ大統領が弱気になったというのは、ウソだったみたいで良かったです。

トランプの思わせぶりな演技力はマスコミをだますのにはちょうどいいってわけだ。俺も2年半以上トランプのことを見続けてきたがまだまだ読み切れない部分がある。ワトソン君、ツイッターの返信って見てる?大まかな米国の世論を把握したいと思うんだが。

何をツイートしても、悪口ばっかり書かれてる気がします・・・。役に立たないと思うので、全然見てません。

そうか。ツイッターというのはあまり政治経済の議論には向いてないのかもな…。やはりネット掲示板が一番ましなんだろうか?

大手ネットサイトのコメント欄は、並べ替えが可能なので、一番公平だと思います!ネット掲示板もツイッターも、並べ替えができないです・・・。

なるほど!いい点に気付いたな。ツイッターの返信でなぜかいつも同じ人が上部に来るけど、時系列で並んでるわけでもないようだし仕組みを知りたいね。知ったところでどうもしないけど。

通商協議が再開されることになりますが、具体的な日付はまだ決定されていません。最新情報を確認してください。可能であれば、トランプ氏以外の米国政府要人のTwitterにも目を通してください。