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トランプ政権

米中合意署名後も大部分の関税は維持へ  大統領選まで引き下げられない見込み

米中通商合意の第1段階の署名式が迫っていますが、合意文書に署名をしたとしても大部分の関税は維持されることが報道されました。中国が合意を順守するかどうかを監視する必要があるためです。引き下げられる関税は9月以降の発動分だけですので、市場の期待をやや下回ったとの見方から株は売られる展開となりました。

米株市場はまちまち、対中関税巡る報道で最高値から押し戻される
1/15(水) 6:55配信 ロイター

 [ニューヨーク 14日 ロイター] – 米国株式市場はまちまちで終了。一時最高値を更新したものの、米国が11月の米大統領選後まで対中関税を維持する見通しだという報道を受け、押し戻される展開となった。

 ブルームバーグは関係筋の話として、最終的な対中関税の撤廃は15日に署名される米中の「第1段階」通商合意を中国が順守するかどうかに左右されると報じた。

 テミス・トレーディングの共同マネジャー、ジョー・サルッジ氏は、過去最高値圏にあるS&P総合500種<.SPX>の予想株価収益率が約18倍になっていることから、アルゴリズムの売買システムや投資家はブルームバーグの報道を売り材料と受け止めたと指摘した。

 米株市場はここ数週間、米中貿易摩擦の解消により企業業績が改善するとの期待感に支援されてきた。

 第1段階の通商合意の説明を受けた関係筋によると、中国は向こう2年間に、米国で製造された製品の購入を2017年比で約800億ドル増やす。このほか、エネルギー関連で500億ドル強、サービスで約350億ドル、農産品で約320億ドルそれぞれ購入を拡大する。[nL4N29J1JW]

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200115-00000017-reut-bus_all

合意内容に含まれる農産物の購入金額について

農産物の購入金額がいつの間にか320億ドルに落ちてるな。年間500億ドルだったのが、2年間でたったの320億ドルだ。

やっぱり、アメリカが譲歩したんですね・・・。それでも、中国は約束を守るとは思えないです!

こちらの数字ですが、増加分と書かれているとおり1年当たりの金額が160億ドル増やされる計算になります。2017年の実績が240億ドルですので、およそ66.6%購入金額が増えることになります。トランプ氏が掲げた目標値である年間400億ドルを満たします。

ああそういう意味か。びびった。追加分が2年で320億ドルってことね。

それなら、大丈夫そうですね!でも、中国が署名するとは思えないんですけど・・・。

署名をするにはするけど、その約束を履行するかどうかは分からないよね。今署名しないで関税制裁されるより、署名して先延ばししてから関税制裁される方がましだと思う。

今年の大統領選まで対中国の関税が維持されることになりますが、大統領選まで中国が合意を守る姿勢を見せた場合には関税が撤廃されるとも捉えられるかと思います。また、購入量についての合意事項は非公開とされるようです。

えっ?非公開って事は、中国が320億ドル分追加で買ってなくても、合意を守ってるかどうかが分からないです!

中国は腹を決めたようじゃな。合意事項は守らねばいかんぞ。米国には逆らわぬ事じゃよ。

非公開部分が恣意的なのが少し気になりますけどね…。その代わり、中国への関税が撤廃されるかどうかも合意には盛り込まれないみたいですが。

具体的な数値をすべて非公開にした背景について

これらの件についてはBloombergがやや詳しく報道しています。

米のさらなる対中関税引き下げ、合意署名後の状況次第-関係者
1/15(水) 4:34配信 Bloomberg

 (ブルームバーグ): 米国が中国からの輸入品に現在課している制裁関税のうち、昨年9月発動分は第1段階の貿易合意で予定通り引き下げられる見通しだが、それ以外については11月3日の米大統領選挙が終わるまで維持される可能性が高い。

 事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、さらなる引き下げの有無は中国による第1段階合意の順守状況次第だという。米中は15日にワシントンで第1段階の合意文書に署名する予定。

 この結果、大統領選終了後まで温存されるのは、第1段階合意の発効を受けて15%から7.5%に半減される中国製品約1200億ドル(約13兆2000億円)相当に対する追加関税と、約2500億ドル相当に対する25%の追加関税となる。

 ムニューシン米財務長官は14日夜、記者団に対し、さらなる関税引き下げがあるかは米中が第2段階の貿易合意に達するかどうか次第だと述べるとともに、「選挙とは無関係」だとコメントした。

 関係者によれば、署名から10カ月経過した時点で米国は進展状況を検証し、その結果次第で中国製品に課している制裁関税がさらに引き下げられる可能性があるということで、両国は理解しているという。関係者が部外秘情報であることを理由に匿名を条件に語った。

 この検証期間は合意文書に盛り込まれない見込み。9月に発動した中国からの輸入品約1200億ドル相当に対する15%の追加関税は7.5%に引き下げられると両国政府が12月に発表しており、これは影響を受けない。

 当局者らは合意署名と併せて86ページの合意文書を公表するとしており、さらなる関税引き下げ計画の存在を否定していた。

 対中制裁関税の多くが大統領選後まで維持される可能性が高いとの報道を受け、米株は下落。米国債利回りも低下し、ドルは対円で下げた。

 14日の早い段階でライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官は質問に共同で回答、電子メールで合意の唯一の非公表部分は購入額の詳細を記した機密扱いの付属文書だ。購入額はこれまで説明されてきた」とした上で、「この件に関して米中に他の口頭ないし書面の合意はなく、関税の将来の引き下げの合意も存在しない」と説明した。

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200115-30452935-bloom_st-bus_all

うーむ怪しいな…。体面を保つために非公開にしたが、実際には1桁少ない額の増加分で合意することになってても外部からはそれを検証できない。

ムニューチン長官は、第2段階の合意の進行次第だって言ってますね!それなら、まだ分かります。

つまり第2段階の合意として対中関税が完全撤廃される可能性があるわけだ。もっと踏み込めば、中国が約束を守って農産物を買わなければ第2合意もないという意味にとれるけど。

でも、購入量の合意内容が分からなければ、約束を守ってるかどうかが分からないです!

さよう。この内容だとトランプの演技力でどうにでもなる気がする。実際には骨抜きなのに、あたかも中国に強硬姿勢を取ってるかのような演出が可能になると思う。

現時点ではどれも憶測に過ぎませんが、財務長官のMnuchin氏は大統領選とは無関係だとしています。具体的な検証期間として10カ月という数字も提起されていますが、この期間もやはり合意文書には盛り込まれないとされています。

そういう具体的な中身なしに合意する意味ってどれほどあるんだろうか?合意のためだけの合意という感じがするけど。まあトランプがいいと言ってるならそれでいいんじゃないか?

合意は、今日のアメリカ時間ですよね?ボクも、このままだと普通に合意するような気がしてきました・・・。

中国が約束を破るかどうかについて

ネットユーザーのMIさんは、中国がすんなり実行するとは思えない、と言ってます!トランプ大統領が譲歩するかも(KAさん)、餌代を含めても無理がある量だし、中国の農産業はさらに衰退する(YOさん)、という雰囲気です!

この分量をそのまま輸入したら壊滅的な状況になるのは間違いなさそうだね。だがどちらにせよ関税が今年11月まで引き下げられないことが決まったから、中国としても約束を守るモチベーションが失せてしまってるかもしれない。

約束を守らなかったら、逆に関税が発動するんですよね?

その話も中国が約束を明確に破ったとトランプが認識するまで何も起こらないと思う。要するにトランプの目をごまかすために中国が何をしてくるかだ。最初にドカンと購入する意思を見せておいて、蓋を開けてみたら去年までと大差ないというようなことが起こりそうな気はしている。

確かに・・・。トランプ大統領は、実際の購入量より、購入する意思の方を大事にする気がします。

約束を守るかどうか以上に、トランプ自身が満足するかどうかという点が特に今は重要になってきてるね。対中強硬派のナバロ補佐官に力はないと分かった今、トランプさえ説得できれば周りは中国寄りのムニューチン長官とかになるからな。

ボクは、トランプ大統領が決めた事なら、受け入れます!そうするしかないと思います。

去年ボルトン氏が解任された時がまさに分水嶺だったようだ。今回の合意内容とその顛末でその説が正しかったかが分かるようになると思っている。後世の歴史書ではそう記録されるかもね。

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