新型肺炎ショックが到来しそうな雰囲気だ。肺炎のせいかどうかはともかく、大韓航空が300億円超の海外永久債、つまり社債の発行を延期したそうだ。今年中に700億円分の償還を迎えるが、今のままでは借り換えができないということだ。海外投資家が安全志向で韓国への投資を手控えるようになってしまったのが理由だそうだ。財務状況悪化の懸念から一斉に格下げされる恐れもあるという。
韓経:「新型肺炎ショック」で海外債券発行行き詰まる…韓国企業上半期16兆ウォン償還厳しく
2/6(木) 10:22配信 中央日報日本語版大韓航空が3億ドル規模の海外永久債(新型資本証券)発行を延期した。新型コロナウイルスによる肺炎が拡散し世界の金融市場で不安心理が大きくなった余波だ。「新型肺炎ショック」が産業現場に続き企業金融市場に広がるのではないかとの懸念が出ている。
投資銀行業界によると、大韓航空は当初今月に予定した海外永久債発行を先送りすることにした。同社は既に発行した永久債(約7000億ウォン)が今年に入り相次ぎ早期償還時期を迎えるのに備え新たな永久債発行を準備してきた。だが新型肺炎拡散で国際金融市場がぐらつき発行環境が悪化したためやむをえず資金調達時期を遅らせることにした。
金融市場では新型肺炎発生後に安全資産選好現象が強まった。これにより比較的信用リスクが高い新興国債券と返済順位が先送りされる永久債と劣後債の投資心理が冷え込んでいる。
格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこの日新型肺炎がアジア・太平洋地域の企業の格付け引き下げリスクとして作用する恐れがあると警告した。
産業銀行など今月を目標に海外債券発行を準備しているほとんどの企業が需要予測(機関投資家対象の事前請約)日程すら確定できないまま時期を天秤にかけている。韓国企業が上半期に償還しなくてはならない海外債券規模は135億ドルに達する。
・・・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-00000013-cnippou-kr
大韓航空は糊口をしのぐのも難しくなる
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S&Pやムーディーズら米国勢が韓国を一斉格下げする恐れ
韓経:S&Pに続いてムーディーズも警告…「新型肺炎、韓国企業の格付けに打撃」
2/7(金) 8:48配信 中央日報日本語版新型コロナウイルス感染症の拡大が韓国企業の格付けにマイナスの影響を与えるという警告が出ている。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)に続いてムーディーズも「武漢発衝撃」が半導体・電子など国内主要6業種に打撃を与えるかもしれないという悲観的な見方を示した。
ムーディーズは6日、「新型肺炎の感染拡大が韓国企業の格付けに打撃を与えるかねない」と警告した。S&Pが5日に新型肺炎がアジア太平洋地域の企業の格下げ要因として作用することもあると発表したが、その翌日だ。
ムーディーズは新型肺炎が中国と周辺国の消費心理を冷え込ませ、生産とサプライチェーンに混乱をもたらすと診断した。韓国主要産業のうち半導体・電子、流通、自動車、石油精製、鉄鋼、化学の6業種が最も大きな打撃を受けると分析した。
ムーディーズによると、半導体・電子、自動車業種の韓国企業は中国政府の春節(旧正月)連休延長と生産職勤労者の撤収が負担として作用するということだ。
最近、現代・起亜自動車は中国からの部品調達に支障が生じると、国内の大半の生産工場で稼働を中断した。S&Pも前日、「新型肺炎の余波による部品調達環境の悪化で、現代・起亜車の1-3月期の業績は悪化する可能性がある」と展望した。
・・・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00000010-cnippou-kr