トランプ大統領は防衛費承認していない…「暫定妥結」青瓦台が勇み足か
4/2(木) 14:30配信 中央日報日本語版米政府高官が1日、韓米防衛費分担金協定(SMA)妥結発表が失敗に終わったことについて、「韓国との交渉は継続して進行中」と話した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)を含む韓国政府関係者らが明らかにしたSMA合意発表が失敗に終わったことに対してだ。彼は「トランプ大統領は韓国がより多くの寄与をすべきと明確にしてきた」とし、両国交渉代表間の総額調整案を大統領がまだ承認していないことも示唆した。
米高官はこの日午後、中央日報にSMA交渉妥結発表が失敗に終わったことと関連し、トランプ大統領が総額を含めた交渉結果を承認したのではないかとの質問に「大統領は韓国を含む世界の同盟国がより多くの寄与ができ、さらに多く寄与すべきという期待を明確にしてきた」と話した。
これに先立ち韓国では鄭恩甫(チョン・ウンボ)SMA韓国交渉代表が米国務省のディハート交渉代表と「相当な意見接近があった」と明らかにした後、青瓦台高位関係者らを通じて「米国から知らせがあり次第4月1日中に発表が可能だろう」という話が出た。鄭代表とディハート代表が先月17~19日の米ロサンゼルスでの7度目の交渉後に数回にわたり総額引き上げ率を含んだ協議案を調整し、最終的にトランプ大統領の承認だけ残ったという話だった。
だがホワイトハウスの雰囲気は頑強だった。もっと多く寄与すべきという大統領の立場を伝え、「交渉はまだ終わったのではない」と強調した。米高官も「われわれは韓国の交渉パートナーと今後韓米同盟と連合防衛をはるかに強化できるよう両国相互に利益となる公平な合意に関する議論を継続していくだろう」とした。
国務省関係者もこの日の妥結発表に至らなかったことに対「現時点で明らかにすることはない。変動事項があれば教える」と話した。韓米両国の実務交渉結果に対するホワイトハウスの承認があるまでは立場を出さないという意味だ。
高位消息筋は「青瓦台で暫定妥結の話が出ているほどならホワイトハウスの立場を確認したはずなのにおかしい。単純に最終文面調整のような技術的問題なら時間の問題だが、トランプ大統領が総額を承認していない状態なら韓国側が性急だったもの」と話した。10~20%水準の総額引き上げ率をトランプ大統領が拒否したなら8度目の交渉をしなければならない状況としながらだ。
総選挙を目前にして1日に在韓米軍の韓国人労働者のうち半分近い4000人以上が無給休職状態となったのに青瓦台が最終確認せず無理に暫定妥結の知らせを伝えた可能性もある。北朝鮮が先月だけで3回短距離ミサイルを含む飛翔体試験を再開した状況で在韓米軍戦力に支障をきたす状況を見ているばかりではいられないためだ。
トランプ大統領としては、米国内の新型コロナウイルス感染者が21万人を超え死亡者も5000人に迫る状況でSMA妥結は最優先順位でない状況だ。トランプ大統領と文在寅大統領間の韓米コロナ協力を通じ防衛費分担金の早期妥結を期待したこと自体が韓国側の見込み違いかもしれないということだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200402-00000031-cnippou-kr
愛国日報が勇み足で報道したせいで恥をかいた文在寅
コロナ協力で協議急進展…韓米防衛費交渉暫定妥結
4/1(水) 11:19配信 中央日報日本語版第11次韓米防衛費分担金協定(SMA)が暫定妥結し早ければきょうにも発表される見通しだ。
交渉状況に精通した韓国政府関係者は1日、「米国とSMA妥結関連内容を最終調整中。早ければきょう午後に発表する可能性がある」と話した。
両国は分担金総額で劇的に立場の差を狭めたとみられる。米国は昨年9月に始まったSMA交渉で今年韓国が負担する在韓米軍分担金として昨年の1兆389億ウォンの5倍を超える50億ドル近い金額を提示したが40億ドル前後に下げた。韓国は10%前後の引き上げを提示した。だが双方の総額の隔たりがあまりに大きく、先月の7度目の会議でも立場の差を埋めることはできなかった。
外交部によると、米国がこれまでの立場から退き分担金総額を大幅に下げたという。このように米国が劇的な変化を見せたのは、米国内の新型コロナウイルス感染拡大が両国間の防衛費分担金交渉にも影響を及ぼしたとの見方が出ている。
外交部当局者は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領が24日夜の電話会談で新型肺炎克服に向け協力することにしたことを契機に交渉が急流に乗った」と話した。電話会談でトランプ大統領は新型肺炎に対応するための医療装備支援を文大統領に要請し、現在韓国企業が生産した診断キットが輸出を控えている。
・・・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000028-cnippou-kr
妥結が迫ったことでこの日から施行された一部在韓米軍韓国人労働者に対する無給休職は近く解消されるものとみられる。これに先立ち在韓米軍は全韓国人労働者8500人のうち半分近い4000人ほどにこの日からの無給休職施行を通知した。
朝鮮日報は愛国日報と異なり冷静に現実を見ていた
韓米防衛費10-20%引き上げで歩み寄り…最後はトランプ大統領次第
4/2(木) 12:01配信 朝鮮日報日本語版韓米両国は、今年から適用される第11回韓米防衛費分担金特別協定(SMA)交渉の暫定合意案をめぐり、最終交渉を続けていることが1日、分かった。青瓦台関係者は同日、記者らに、「防衛費分担金協定交渉に進展があるのは事実のようだ」と言いながらも、「まだ交渉は行われている最中だ」と述べた。一時、政府内では「発表が迫っている」という話もあったが、青瓦台関係者は「(同日中に)韓米間(分担金妥結に関する)発表はない」と明言した。分担金の金額をめぐる争点が残っているものと見られる。
双方が暫定的に合意した案は、協定の有効期間を従来の1年から5年に変え、韓国側の分担金を1兆389億ウォン(約900億円)から10-20%引き上げる内容だと言われている。これは、昨年9月に交渉が始まった時に米国側が提示した約50億ドル(約5360億円)をはるかに下回る金額だ。
だが、ドナルド・トランプ米大統領がこのような案を裁可するかどうかは不透明だ。トランプ大統領はこれまで、「(従来の分担金の500-600%水準である)50億ドル以上を受け取るべきだ」という意向を表明してきた。同大統領が10-20%引き上げ案に反対する可能性は捨てきれないのだ。米国側負担金のほかに米国製武器購入など、追加条件を提示してくる可能性もある。双方は先月17日と18日にロサンゼルスで行われた交渉代表間の実務交渉とその後続交渉で、そうした案について協議してきた。
・・・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200402-00080097-chosun-kr