中国で「住宅格差」が深刻化、バブル再燃の上海と沈みゆく地方都市
1/22(金) 6:01配信 ダイヤモンド・オンライン新型コロナウイルスの影響で、住宅を手放す中国の一般家庭が増えている。競売にかけられてもなかなか地方都市では売れない状態だが、一方で上海では住宅価格が急騰している。上海が独り勝ちしている理由とは何か。
● コロナ禍で急増? 住宅を手放した人々の波乱の人生
中国で住宅を手放す人が増えている。借入金の返済ができないなどの理由で、銀行が差し押さえて強制売却する競売物件が増えているのだ。新型コロナウイルスは住宅ローンを組んでマイホームを購入した中国の一般家庭をも直撃している。
中国ではアリババ集団の「阿里拍売」などが各地の裁判所とリンクする競売サイトを運営している。「阿里拍売」では12月14日時点で登録されている住宅件数が134万2850戸だったが、1月21日には137万4981戸に増えた。わずか1カ月強で3万2131戸も増えた計算だ。
この競売サイトでは、さまざまな競売物件が閲覧できる。聞いたこともないような土地に建てられた豪華なタワマンや、入居が進まない巨大マンションなどもある。室内画像をクリックすると、起き抜けのままの乱れたベッドや、散乱した私物、扉には差し押さえの貼り紙、果ては、資産調査に来る破産管財人まで映り込んだものもある。こうした生々しい画像からは、所有者の売り急ぎが見て取れる。熱狂的な“不動産信仰”に取りつかれたものの、結局住宅を手放した人々の波乱の人生の一端でもある。
中国には4億2000万の世帯があるといわれるが、多くの世帯が「いつかは大都市のように値が上がる」と期待して住宅を購入した。今や中国の持ち家率は89.68%(西南財経大学調べ。なお日本は約60%)だというが、このコロナ禍で、一部のサラリーマンや事業者は職や事業を失い、住宅ローンの返済が滞るという厳しい局面に立たされている。中国における個人向け住宅ローン残高は、2020年8月末で28兆元(約448兆円)、ローン契約者数は7000万人に上っている(中国人民銀行『中国貨幣政策執行報告』、2020年9月15日)。
・・・浙江省温州市は、2011年の住宅バブル崩壊とともに繁栄から衰退へと一気に転落してしまった地方都市の一つだ。ここでは今、人口の流出が進んでいる。現地企業に勤務する呉俊さん(仮名)は「友人の子どもたちが米国から中国に帰国したが、上海、北京、杭州に行ってしまい故郷には戻ってこない」と訴える。同地の住宅市況に回復の兆しは訪れず、新たな産業が興る気配もない。
上海では富と人材の一極集中が進むが、同じ沿海部でも少し離れた地域では、処分不能の住宅に加え、人口減や空き家問題が潜在する。コロナ禍でさらに二極化する都市間格差に、中国はどう是正の道筋をつけるのだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4759e481d9e5eade539ba450c824ac35a7a412c0
不動産価格が上がるから上海
上海もコロナ変異種が見つかれば一変するだろう
・中国はバブルをコントロールしています
・温州市民は、中国のユダヤ人と言われる程商才があります。各地で不動産を爆買いして売り抜けます
・土地が欲しくても、土地は共産党の物です。投資はマンションしかありません
・上海はバブルが弾けないように、調整が来ると思います
・中国人ですが、中国はかなりの格差社会です。地域差別が酷いと思います
・中国で暮らしやすいのが上海です。深圳は悪党が多くてダメです
・不動産を買えない若者は結婚できず、出生率は悪化しています