韓国で今年廃業する自営業者が100万人を突破か  廃業率も90%に迫る

韓国で今年廃業する自営業者が100万人を突破か  廃業率も90%に迫る

韓国の自営業が窮地に陥っているようですね。今年100万の事業体が廃業を選択するだろうということですが、要するに100万人が職を失うと予想されているわけです。割合としては10人に9人という異常に高い値となっており、さらに最低賃金引き上げの余波で従業員を雇うことすらままならないとか。韓国ではもう自営業は難しいのかもしれません。

韓経:韓国自営業者の「悲鳴」…今年は100万カ所廃業
7/30(月) 10:28配信

国家経済の毛細血管であり庶民経済の根幹である自営業が奈落に落ちている。無給家族従事者118万人を含めた関連従事者688万人で韓国の全就業者の25%を占める自営業がつまずき、所得主導成長を掲げた文在寅(ムン・ジェイン)政権になり雇用と所得分配はむしろ悪化の一途だ。

国税庁の国税統計と小商工人連合会などによると、今年廃業する自営業者は過去初めて100万人を超えると予想される。年間開業数比の廃業数で示す自営業廃業率は2016年の77.8%から昨年は87.9%に高まった。今年は90%に迫るだろうというのが業界の推定だ。自営業者10人が店を開く間に9人近くが店を閉めるという話だ。

自営業の廃業が急増する理由は、景気が悪化する状況でコストは毎年大きく膨らんでいるためだ。小商工人市場振興公団関係者は「消費沈滞に労働時間短縮の余波でお客は途絶えているのに最低賃金は2年間で30%近く上がることになり、個人食堂とコンビニエンスストアには耐えらない」と話した。小商工人市場振興公団によると1-3月期の自営業者売り上げは前年同期比12.3%減ったと調査された。

(中略)

相当数の自営業者は今年の最低賃金である月157万ウォンも稼げていないと調査された。全国コンビニ加盟店協会によると、コンビニ店主の平均月収は昨年195万5000ウォンだったが今年は130万2000ウォンで33.4%減った。ソウル市立大学経営学部のユン・チャンヒョン教授は、「零細自営業者がアルバイト生より所得が減っている。急激な最低賃金引き上げなど反市場的な政策を引っ込めて自営業の生態系を復元する対策が緊急だ」と指摘した。

◇仕事は多く…家族まで動員

自営業者の労働環境は悪化している。新韓銀行が先月に出した「2018普通の人金融生活報告書」を見ると、自営業者の平均労働時間は週47.3時間で大企業社員の46.6時間、中小企業社員の44.6時間より長かった。賃金労働者より1カ月に最大11時間多く働いていることになる。

最低賃金引き上げで従業員を抱えるのはますます難しくなっている。単独で店を運営する自営業者は増える傾向だ。統計庁の経済活動人口調査によると、雇用する従業員がいる自営業者は1月の166万3000人から6月には166万2000人に減ったのに比べ、雇用する従業員がいない自営業者は同じ期間に387万1000人から403万9000人に増えた。営業に家族を動員する事例も増加している。家族が運営する事業者で働く無給家族従事者は1月の96万5000人から6月には118万人に増加した。

こうした傾向は国家経済にも否定的影響を及ぼすと分析される。慶熙(キョンヒ)大学テクノ経営大学院のキム・ウヒョン教授の論文「自営業が国家経済に及ぼす影響」によると、従業員がいる自営業者が1%増加するのは5年間の経済成長率(実質国内総生産基準)を累積で11.3%増加させるが、従業員がいない自営業者の1%増加は2.58%減少させることが明らかになった。

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00000011-cnippou-kr

最低賃金引き上げに加え労働時間の短縮が悪影響?

また最低賃金引き上げの悪口ですか?

最低賃金引き上げで一番損をするのが自営業者ですので、仕方ありませんね。今年はまだ5カ月もありますが、今後も状況は良くならないという見通しが立っているのでしょう。100万という大台の数字の事業体が廃業を選択するというのはインパクトがある話だと思います。最低賃金だけでなく、労働時間の短縮も景気の悪化に拍車をかけています。お客さんがみんな早く帰ってしまったら、深夜まで営業する意味がありませんからね。

みんなが遅くまで働いた方が、コンビニとかが儲かるってことですか?

その通りです。先日もコンビニが深夜に消灯するという話がありましたが、最低賃金引き上げ以外にも理由があったということになりますね。売上の低下が深刻で、最低賃金分を稼ぐことも難しくなってきているようです。

まあコンビニを自営業として捉えるのにも限界があるかな。フランチャイズ経営って儲からない自営業の典型みたいな存在だし。本社直轄の店舗の方が資本も潤沢だし、競争で勝てるわけがないんだよ。

確かに、日本だとコンビニって大企業が直接管理しているイメージが強いですよね。他の自営業はどんな仕事をしてるんだろう?

個人商店や個人食堂がメインじゃない?なんか欧米人のYouTuberが韓国の市場の動画をアップしてたけど、ああいうのが全部自営業なんだよ。

ムン大統領の支持層に自営業者はいない?

でも、最低賃金分も稼げていないっていうのは今回初めて知りました!

もともと景気があまり良くなかったところに、最低賃金の急激な引き上げたからな。所得が増えれば確かにサラリーマンはうれしいかもしれないけど、賃金を払う側の立場になって考えた政策だとはとても思えないね。

前にも述べたとおり、ムン氏の支持層は大企業の労組が中心です。彼らの主張が賃金の引き上げばかりなので、それが正しい政策だと思い込んでいるのかもしれません。自営業者でムン氏を支持している人はほとんどいないのではないでしょうか。

そう考えるとすごく納得がいくわ…。労組の言うことホイホイ聞いてたらそうなる。

大企業の方ばかりを向いて政策を考えとるわけじゃな。国民のための政治家には見えんのう。

でも、ムン大統領って国民のロウソクデモで誕生したんですよね?

国民じゃなくて市民だった、ってオチだろ?

? どういう意味ですか?

ムン大統領は国民ではなく一部の市民団体の声で実現した政権?

本来の意味での国民全体の声ではなく、実態は労組を中心とした市民団体の声だったのではないか、という風に私は捉えました。ろうそくデモに関しても、国民主導というよりは一部の利権団体による主導と考えた方がいいかもしれませんね。あれだけの数のろうそくを揃えて多人数に配るには組織力も必要ですし、何より普通の人は仕事が忙しくてそれどころではありません。どこの国でもそうですが、デモというのは特定の団体によって主導される傾向にあります。米国でもそういう傾向が強いです。

確かに!イギリスでもトランプ大統領のでっかい人形とか出てきましたね。

同じような人形なら韓国にもあったぞww

でも、さすがに市民団体だけじゃあの人数は無理ですよね?

街の中心部であれだけ多くの人数が集まって何かをしていれば、特に興味がない人でも気になり見てみようと思うはずです。そうした人混みの中では群集心理が暴走しやすく、1人では何もしないような人まで周りに合わせて過激な行動に走りがちです。最初のきっかけは市民団体かもしれませんが、そうして徐々に集まってきた人達により規模が拡大していったのではないかと思います。

まさにその通りだと思うわ。韓国って日本以上に周囲に流されるタイプが多いように見える。

じゃあ、国民は一部の市民団体に踊らされていたってことですか?

結果的にはそうなりますね。その場の雰囲気でパククネ氏の弾劾を要求し、本当にそれが実現すると喜ぶのです。少し前まで政治に全く関心がなかった人でも、群集心理にまみれて興奮状態となり心からそれが正しいと信じ込んでしまうのです。訳も分からずろうそくを渡されても、何の疑いもなくそれを振りながら決まったフレーズを叫ぶのでしょう。

興味深い分析じゃな。ワシは集団は苦手じゃから当てはまらんのう。

でも、そういう分析をしてる人ってあまりいませんよね・・・。集団心理学?から韓国のデモ活動を考えてみると面白いかも!

結論としては、ムン氏は一部の市民団体や労組の力によって誕生した政権であり、政策面でも彼らにとって都合いいものしか実施しない政権だということです。国民のためではなく市民のための政権だ、というフレーズは皮肉が込められていていいですね。

でも、よく考えたら自営業の人も市民ですよね?ソウル市民として支持すればいいんですよ!

市民の意味分かってないだろww

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