トランプ政権が対中制裁を強化へ  中国製品への関税を10%から25%に引き上げ

米中貿易摩擦の続報になります。中国からの輸入品2000億ドル分に対して、米トランプ政権が上乗せする関税を25%に引き上げることを示唆しました。当初は10%でしたので、市場に与えるインパクトは大きいでしょうね。中国はどのように対抗するのでしょうか。また、その裏でロシアが画策していることとは何でしょうか。

米、22兆円の対中制裁引き上げも=関税10%から25%―通信社報道
8/1(水) 12:05配信

【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は31日、トランプ政権が検討する中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する貿易制裁について、上乗せする関税を当初案の10%から25%へ引き上げる可能性があると報じた。

税率が大幅に上がれば中国経済に与える影響も大きく、経済大国同士の「貿易戦争」に拍車を掛ける恐れがある。これは対中関税の第3弾に相当し、発動は9月以降とみられる。

ロイター通信によると、米政権は8月1日にも新たな制裁関税を発表する可能性がある。トランプ大統領がライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に関税引き上げを検討するよう指示した。米中貿易協議再開に向けた道筋が見えない中、対中圧力を一層強めることで、中国に歩み寄りを促す狙いがあるとみられる。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180801-00000039-jij-n_ame

中国側が大豆や豚肉に関税をかけたことへの報復?

10%から25%って、2.5倍じゃないですか!

10%ならまだ何とか耐えられた企業もあるでしょうが、25%引き上げが本当に実現すれば価格競争は事実上不可能になります。中国に工場を置いている企業は今後厳しい局面に立たされるでしょうね。アップル社のiPhoneは今でも根強い人気ですが、25%値上がりしたとしたら誰が買うのでしょうか。米国への工場移転が急務となります。

ですよね・・・。トランプ大統領、容赦ないですね。

中国による大豆や豚肉への関税賦課の報復だと言われていますね。既に5000億ドルの中国製品に関税の対象を広げると宣言していますから、次は関税の税率引き上げという形での新たな制裁に言及したわけです。今後も中国が屈しないようであれば、さらに多くのカードを切ってくるでしょうね。

中国はこの措置が実行されるならば「必ず反撃を加える」と宣言していますね・・・。どうなっちゃうんでしょう?

株価もこれ以上は下がらず、ダウ平均はむしろ堅調?

FacebookやTwitterに狙いを定めて株を売り崩した可能性もありますが、これ以上下がる気配は今のところありません。トランプ政権の重要な基盤であるダウ平均株価に関しては、むしろこの1ヶ月で25,000ドルを突破し回復傾向にあります。ここを崩せないようであれば、経済面での中国からの報復は恐れる必要はないと思います。

FBは中国と関係が深かったから、却って影響力を行使されちゃったんだろ?ある意味自業自得だし、米国にそこまで脇が甘い企業が他にあるかどうか?だよね。

確かに!この前もザッカーバーグさんが北京語であいさつしてもうまくいくとは限らないって書かれてましたね。

言葉を話せる程度で事業がうまくいくなら、誰でもやるわい。甘い考えじゃのう。

表向きは中国はこれ以上打つ手がないように見えますね。どのような反撃を検討しているのかは興味深い点ですが、それとは別にいくつかの不安要素も見えてきました。

不安要素?それはどんな内容ですか?

トランプ大統領がまた政府閉鎖に言及?

1点目は、トランプ大統領が政府閉鎖も辞さないとまた発言し始めたこと。もう1点は、ロシアが米国債を大量に売り始めたことです。この2点に関しては米国のアキレス腱ですので、一夜にして状況が変わる可能性も頭に入れておいた方がいいでしょう。

アメリカの政府閉鎖って、定期的に話題になってますよね。もう何か飽きたというか・・・。

今年の前半は1ヶ月ごとのつなぎ予算成立で延長させてたから、毎月のように話題になってたしね。それで、3月には正式に今年9月までの年度予算が成立して問題は収束した。

年度予算なのに、今年9月までなんですか?3月からなら半年なのでは?

米国の会計年度は10月始まりだぞ?それから、3月に話し合ってたのは2017年10月~2018年9月の予算について。正式な予算が成立しないまま、半年以上も過ぎてたってことだよ。

なるほど!だからあれだけ騒いでたんですね。

政府予算に関しては、議会のさじ加減でどうにでもなると考えています。しかし、万が一本当に政府が閉鎖した場合は、政府関連の施設も閉鎖になりますので…そうですね。

・・・あっ!!  大丈夫なんですか?

私は大丈夫です。最悪の事態に備えて、数年前から手を打ってありますから。

ロシアが米国債保有分の8割を売却?米国も安泰ではない?

そうなんですね・・・。ロシアの米国債については、どうなんでしょう?

今年の5月末時点で149億ドルとなっていますが、3月から約8割減少しました。保有分のほとんどを売却したことになります。その代わりに金を購入しているそうです。ロシアの金融関係者は、これ以上貿易戦争が続くようだと中国も同じことをやりかねないと警告のような発言をしています。先日米露首脳会談が行なわれ友好が演出されましたが、その裏では戦争に近いような状態の出来事が進んでいるのです。

なるほど…。米国債に関しては、ちょっと無視できないね。保有額のチャートがものすごい勢いで下がってる。

うわ~!ホントだ!大丈夫なんでしょうかね?

これ、決して米国も安泰とは言えない状況だよ。ロシアまで敵に回ってしまったら、本当に世界大戦みたいになっちゃうし。

ただ、ロシアと中国の利害もそこまで一致はしていません。ロシアと中国間の国境では度々トラブルが起きていますし、中国が膨張し過ぎるのは良くないと考えています。そういう意味では、米中同士が争う裏で一番得をするのがロシアなのかもしれませんが。

漁夫の利か…。例の風刺画で、釣りをしてるのが米中に変わっただけかもね。トランプもロシアゲートの疑惑が完全に晴れたわけではないし、次の覇権国はロシアなのかも?

何だか怖い世の中ですね・・・。

貴方は大丈夫だと思いますよ。プーチン大統領は大の犬好きであり、飼い犬は秋田犬ですから。親日アピールの上手さもまた脅威ではあるのですが。

えっ?そうなんですか?今飼い主募集中なんですよ~。ボクはプーチンさんが大好きです!お願いします!

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