中国の上海総合指数が再び下落を始めました。7月末にはやや持ち直していたものの、人民元安と貿易戦争の不透明さから反落となり昨日は2%安。それに合わせるように日経平均株価も1%下落しましたが、影響はそこまで大きくありません。中国の株価に回復の兆しはあるのでしょうか。
東証大引け 反落、中国株安を警戒 円高進行も重荷
2018/8/2 15:342日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前日比234円17銭(1.03%)安の2万2512円53銭だった。米中貿易摩擦が中国景気の鈍化につながるとの懸念で、中国・上海総合指数が大幅に下落。その他のアジア株式相場も軒並み下げ、海外ヘッジファンドなど短期視点で取引する投資家が日本株にも売りを出した。外国為替市場で円高・ドル安が進み、輸出関連の自動車株の重荷になった。
トランプ米大統領が2000億ドル分の中国製品に対する追加関税の税率引き上げを指示し、米中の通商問題への警戒感が強まった。ファナックや日立建機など中国関連や住友鉱など景気敏感株の売りが優勢だった。
主要企業の2018年4~6月期決算の発表が続くなか、ソニーなどこれまでに好決算を発表した銘柄に機関投資家から買いが先行し、日経平均は朝方に小幅高に転じる場面があった。もっとも次第にアジア株安を警戒した短期筋の売りに押され、日経平均は下げ幅を広げた。
(以下略)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_S8A800C1000000/
中国株は完全に下落トレンド?
中国株、大丈夫なんですか?
チャートで判断する限り、完全に下落トレンドに入っていますね。小幅上昇するも勢いが弱く、かえって売り手を誘発させているような動きです。中国株は空売りができないはずですが、売り手の買い戻しのようにも見えますね。このまま弱気相場が続くようですと、いよいよ割ってはいけないラインを割ってしまい底が見えない状況となります。
共産党幹部だけ空売りができる、とか設定されてるんじゃない?中国のことだしね。
共産党って、要するに中国政府ですよね?自国の株を空売りするんですか?
短期的にでも儲けて、自分の資産だけでも確保したい奴はいるだろう。それから、現指導部の習近平への圧力という側面もあるかもしれないね。ただでさえ習近平は求心力を失ってるから。
習氏が経済の舵取りに失敗している隙を突いて、首相の李克強氏が影響力を強めているという観測があります。上半期までの習氏の経済政策を否定するかのように8兆円を国有銀行に投入し、中国企業のデフォルトを防ぐ動きに出たようですね。これにより当座の金融危機は回避できたとの分析です。しかし、その努力も空しく再度下落を始めましたので、どこまで通用するかは不透明ですね。
へぇ~。中国って、内輪もめが多くて大変そうですね!
本当にそうだよ。歴史的に見ても足の引っ張り合いの連続だし、権力者は常に下からのプレッシャーに怯えているんだ。
下らん争いごとに明け暮れる国じゃのう。歴史から学ばん国は成長できんぞ。
日経平均はむしろ頑張ってる方?
日経だけでなく、香港株や韓国株も下落してるみたいですね!
周辺国の状況から判断すれば、日経平均はむしろ頑張っている方です。ソニーなどが好決算を発表しており、本来であれば上昇する局面で売られてしまっています。ダウ平均株価も同じような動きをしていることから、やはり貿易戦争による影響が考慮されていると見た方がいいでしょうね。
確かにドイツ株は1.5%下げている。日経平均よりも下げ幅が大きいということは、貿易戦争で影響を受ける可能性があると判断されてるわけだな。
“Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.” という言葉があります。5月には株を売って9月の第2土曜まで戻ってくるなという意味ですが、要するに毎年7月や8月は株価が下がりやすいのです。米国では日本よりも夏休みが長いですが、多くの大人もこの時期に長期休暇を取ります。市場から人がいなくなるので、勝ちたいのであれば休暇を返上してでも買いを入れるチャンスと言えるでしょうね。
その割には日経平均粘ってるよね。でも、確かに去年のチャートを見ると9月から一気に上げていってる。2016年もそうだね。例外は2015年で、これは上がり過ぎていたのと秋の中国株ショックがあったからだと思われる。
長期保有すればいいんじゃ。株は数年単位で大きく儲けるものじゃぞ。ワシは安倍氏が首相になる前から株を保有しとる。
へぇ~すごい!アベノミクスを読んでたんですね?
あれは10年前の話じゃな。
第一次安倍政権の前からかww さすがです!
IMFが中国は堅調、日本は先進国中最低の成長率と分析?
米中の貿易戦争なんですが、それとは別にIMFが中国は堅調と発言してるそうです。
またIMFか…。正直あまり鵜呑みにしない方がいいと思うんだけど。
以前にも述べたように、IMFは各国の財務官僚の出先機関という色が強いので、中国に関しても中国の財務官僚の意向が出ているのは自明の理でしょうね。該当の記事を見ましたが、中国が主張する経済成長率6.7%をそのまま掲載して分析を進めています。中国側の発表する数字が全て正しいという前提に沿っているのです。IMF自身には各国を個別に査定する力はなく、あくまでも提示されたデータを元に杓子定規な解説をするだけです。
じゃあ、日本について先進国中最低の経済成長率だと言ってるのも・・・。
日本の財務官僚の意向が強く出ているのだと思います。日本に関する分析をよく見てみましょう。2018年下半期から2019年には消費や投資が増加すると書かれていますが、これは消費増税の1年前~半年前の時期となります。要するに経済成長率は低いけれども、それは消費増税の影響ではないと主張したいのです。この記述に関しての根拠は特になく、唐突に書かれている印象を受けます。
なるほどな。そこまでして消費増税したいわけだ。IMFのお墨付きということにすれば、日本では誰も反対しなくなる。外圧に弱いからな日本は。
そうなんですね・・・。IMFって、全然信用できませんね!
まあ実情を知った上で報道を見れば騙されないし大丈夫だと思うよ。それよりも株価や為替のチャートを読み込んで分析した方がよっぽどためになる。市場の格言なんかも重要だね。俺が一番好きなのは「最悪の過ちは、大胆でありすぎることではなく保守的でありすぎることだ」というやつ。
もはや保守的な考えだけでは、日本を守れなくなってきた?
えっ?保守的であることはよくないんですか?
日本を守るための保守と、保守的であることの保守は意味が違うと思うよ。保守的な考えに凝り固まっていると、日本を守れないかもしれない。革新的な考えも取り入れなければ、敵が何をやろうとしてるのかも分からないしね。
素晴らしい!その通りじゃ。積極的に動かずに守りに入るだけでは、結局大切な物を守り切れないということじゃよ。
俺が”あっち”にいるのが嫌になったのも、そういう一面があることは否定できないです。日本人はもっと世界を見ないとダメだと思いますよ。もちろん、中国や韓国だけ見てるような連中は問題外ですけど。
保守って、難しいですね・・・。ボクは守ってもらう方がいいや。
それはあなただけだとおもいますよwww
先に言われましたね。