経済だけでなく、軍事面でも米中の対立が鮮明になっています。米海軍機の哨戒機ポセイドンが人工島の上空を飛行し、中国軍から領空侵犯だとの警告を6回受けました。しかし、全く意に介さずに飛行を完了させました。哨戒機にはCNNの記者も同乗しており、中国の厳しい内情が世界の目に晒されることになりました。
「直ちに離れよ」、取材班搭乗の米軍機に中国が警告 南シナ海
2018.08.11 Sat posted at 10:31 JST南シナ海上空(CNN) 複数の国が領有権を主張する南シナ海の上空で10日、CNN取材班が乗り込んだ米軍哨戒機に対し、中国軍から「直ちに離れよ」との警告があった。南シナ海では中国が急速な軍事拠点化を進めている。
取材班は米海軍の哨戒機「P8Aポセイドン」に搭乗。上空約5000メートルからサンゴ礁が駐屯地と化した様子を確認した。5階建ての建物やレーダー設備、発電所に加え、大型軍用機の発着に耐えうる頑丈な滑走路も備えていた。
飛行中には乗組員に対し、中国軍から6回にわたる警告があった。その音声は米軍機が中国領内に入っていると告げ、「不測の事態を避けるため直ちに離れて接近を控えよ」としていた。
ポセイドンが今回上空を飛行したのはスビ礁、ファイアリー・クロス礁、ジョンソン礁、ミスチーフ礁に造成された4つの人工島で、いずれも中国が軍事拠点化を進めている。
スビ礁では、中国沿岸警備隊のものも含む86隻の艦船をポセイドンのレーダーが探知した。ファイアリー・クロス礁では、長大な滑走路に沿って格納庫が並んでいた。
乗組員を統率するローレン・カレン大尉は「海洋のただ中に空港があるのは驚きだった」と話している。
(以下略)
中国にとっては領空侵犯、米国にとっては公海上の飛行
痛快だな!よくぞ飛行したと拍手を送りたい。
すごいですね!下手をすれば攻撃されていましたよね?
中国にとっては領空侵犯だそうですので、その危険性は十分に考えられました。しかしここで軍事行動を起こしてしまうようなことがあれば、100%中国に不利になります。この海域での中国の領有権主張を正式に認めている国は存在しませんから。それを見越した米海軍とCNN記者の勇気ある行動と考えるべきですね。
勝手に海の真ん中に島を作って、領有権を主張じゃと?世界には鼻持ちならん輩がおるのう。
これが中国の正体なんですよ。日米が手を焼いています…。
アメリカにとっては、ここは公海上なんですよね?
その通りです。中国の領有権もそうですが、人工島なる存在そのものを認めていません。空港が存在するのは驚きだという大尉の発言がありますが、言外に皮肉を含んでいます。あるべきでない物がそこにあり、作るべきでない物をそこに作った国があるという意味です。
分かるような、分からないような・・・。
これを聞いて恐怖を感じないなら中国はもう終わりだね。かつての大日本帝国と同じ道を辿ることになるよ。一体歴史から何を学んだんだ?
中国は本当の歴史を知らず、誰のおかげで発展できたかも知らない
中国は日本とは違い米国に優遇されているのだ、という根拠のない優越感が邪魔をしているのでしょうね。日本と比べるあまり大きな視点で物事を考えられなかった中国の敗北です。数千年の歴史を誇るとされる中国が一体どうしてここまで落ちぶれてしまったのか、私は既にそちらに興味が移っているのですが。
シニカルだな…。まあ中国は王朝が変わるたびに中身が入れ替わってるから、連綿と続く歴史なんて実はないんだよね。今の中華人民共和国だって、文化大革命を経て全く別の国に代わってしまったし。
それすらも米国の思惑の内だと考えたことがある人はいるでしょうか。中華人民共和国はそもそも日米の助力なしには今の地位を得ることはできませんでした。1972年のニクソン大統領の訪中から中国の新たな歴史が始まったと言えるでしょう。当時の毛沢東主席は果たして中国人民のための首脳だったと言えるでしょうか。つまり、中国は米国に逆らえる立場などでは断じてないという意味です。
中国は本当の歴史からも遠ざけられてるし、未だに愛国心を発揮させるような映画も作ってるし。まあかわいそうと言えばかわいそうだよね。
恩義に逆らうような輩は一生精進できんぞ。自らの矮小さを理解してこそ大物になれるのじゃよ。
説得力がありますね…。
飼い主に逆らうなんて、理解できません!捨てられたらどうするんですか?
それは貴方だけに限った話ではないかもしれませんね。
親中メディアのCNNも見放し始めた
あと、気になるのがCNNさんについてなんですが・・・。
CNNと言えば親中メディアだ、そういう反応だろ?
そうです!そのCNNの記者さんが同乗したのがターニングポイントだと言われているんです。アメリカの親中派にも見放されたという意味でしょうか?
その視点は非常に鋭いですね。CNNはトランプ大統領の誕生にも猛反対し、ヒラリー氏を当選させるべく様々なキャンペーンを打っていました。そのためかClinton News Networkと揶揄されることもありました。あるいはChina News Networkとも。そのCNNが中国の自称領土である人工島の上空を飛んだという事実は、中国でも大きな衝撃となって伝えられるでしょうね。
親中派が一斉に中国のハシゴを外し始めたように見えるね。気が付いたら中国に味方がいなくなってそうだ。
でも、確かフィリピンは大統領が親中派なんですよね?
東南アジアは不透明な部分が多いけど、今のところ目立って親中なのはフィリピンとインドネシアくらいじゃない?影響力は小さいけど、ラオスやカンボジアもかな。
中国の南シナ海領有権に反対を主張している東南アジア諸国はフィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイなどですが、そのうち2つを中国が押さえているとなると非常に厄介ですね。米国が首脳会談の場をシンガポールに選んだのも、東南アジアでの影響力を強めたいという思惑があったのかもしれません。
でもドゥテルテは確かトランプと仲良かったはず。親中って単なるポーズじゃない?約束の投資が実行されてないから、一気に敵に回るかもよ。
何かオセロみたいですね!周りの味方が次々と敵にひっくり返っていくなんて。
適切な例えです。中国は大事な所を押さえられないまま油断し、いつの間にか取り返しのつかない状況に追い込まれることになるでしょう。来週の中国株や人民元の推移にも注目ですね。
適切か…? まあ不適切ではないか。察した。