中国の通信企業ファーウェイとZTE2社への規制ですが、日米豪に続きロシアも検討をしているそうです。ロシアは本来であれば中国側にいるはずの国ですが、なぜかここに来て日米側と足並みを揃える動きを見せようとしています。何が起きているのでしょうか。
露、ファーウェイ・ZTEの輸入規制を検討 米豪に続き
大紀元時報 2018年8月28日 13時44分ロシア政府は、米国、オーストラリアに続き、問題視されている中国通信企業の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の通信設備に対する輸入規制を検討している。
米ラジオ・フリー・アジア(23日付)によると、露紙コメルサント(Коммерсантъ)は20日、政府担当者の話を引用し、同国の通信設備メーカー数社と業界関係者から、ファーウェイとZTEを含む外国通信設備の輸入禁止を提案されたと報じた。
コメルサントの報道では、中国勢がロシア通信設備市場の主要な供給源だと示された。同国通信業界関係者の話によると、2017年ロシア通信設備市場の総規模は2500から3000億ルーブルに達したが、ロシア通信企業が占める市場シェアがそのうちの6%から8%(約150から240億ルーブル)にとどまった。ロシア通信企業の実際の生産能力は市場の80%以上をカバーできるにもかかわらず、現状ではファーウェイとZTEなどの外国勢が市場の大半を占めているという。
また、露ニュースサイト「Akket」は20日、ロシア通信業界が、中国のファーウェイやZTE、スマートフォンメーカーの小米(Xiaomi)などが様々な手法で関税や付加価値税の賦課を回避し、露企業に不公平な競争環境を強いたと批判した、と報道した。
コメルサントによると、メドヴェージェフ首相が通信業界の提言を財務省や産業貿易省など各政府機関に配布し、審議・調査するよう要求した。
一方、日本政府にも米豪両政府に足並みをそろえる動きがある。産経新聞は26日、政府は国家安全保障上の理由で、ファーウェイとZTEについて、国内情報システム導入時の入札から排除することを検討していると報じた。
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180828/EpochTimes_35736.html
ロシアは資源外交で欧州と中国を支配下に置きつつある
まさかのロシア…。これはびっくりした。
ロシアって中国と仲がいいんですか?
左寄りの人達によれば、ロシア中国は対米戦略で一致しているはずだからな。トルコのエルドアンも中国やロシアとの関係を深める意向だったろ?
でも、ロシアって欧州とも対立してますよね?
ロシアは表向き欧米諸国から制裁を受けていますが、実際には欧州はロシア産のガスに依存しており立ち位置は明らかです。同様に中国にもガスを供給しており、徐々に影響力を強めてきています。利害関係が一致すれば中国とも組みますが、そうでなくなった場合はロシアの都合であっさり突き放す可能性もあるということです。
これがロシアの怖さなんだよな…。中国より一枚も二枚も上手だ。さすが漁夫の利の風刺画になってる国なだけはある。
米中貿易戦争はプーチン大統領の戦略だそうですね!米中を戦わせて、ロシアが漁夫の利を得る算段とか何とか。
なるほど。トランプが仕掛ける貿易戦争は中国には都合悪く、ロシアには都合いいというわけだ。
ロシアへの融和姿勢と追加制裁が意味するものとは
今の米国は過去の政権と異なり、ロシアとの対立を望んでいません。ですが、中国に対してはその限りではないということです。中国のような大国を放置すればいずれ米国にとって脅威となることは明らかですので、二正面作戦とならないためにもロシアには敢えて融和姿勢を見せています。
そうか?ロシアにこの前追加制裁していなかったか?
私が言っているのはトランプ氏の姿勢についてです。米議会に関してはその限りではない、ということですね。
それじゃまるでトランプと米議会が別々の組織みたいじゃないか。待てよ?ひょっとしてそれが狙いなのか?
良い警官と悪い警官の例ですよね!今度はトランプ大統領が良い警官を演じているんでしょうか?
まさにそうかもしれない。トランプは良い警官と悪い警官、あるいはそのどちらも自由自在に演じられるということなのか?
私はトランプ氏の側近でも身内でもありませんので、あまり多くを語るべきではないかもしれませんね。トランプ氏の心中を察することはできませんし、トランプ氏の今の政策も実は本意とはかけ離れているのかもしれません。トランプ氏が公の場で何を発言し、どのような政策を実行したかが全てです。
トランプという人間がますます分からなくなってきたな…。
米露の対立はあくまでもポーズ、真の狙いは中国制裁
ネットユーザーの反応では、プーチン大統領との仲について言及する意見が多く見られます。中間選挙で勝たせるために裏で支援してるんじゃないかって。
ロシアへの追加制裁がポーズならば、そういうシナリオも考えられるな。ロシアと敵対していると見せかけて中国を騙しているわけだ。
国際社会における外交は一筋縄ではいかん。表の姿勢に惑わされず裏の顔にも目を向けることじゃよ。
確かに、外交の場は常に「右手で握手、左手にナイフ」と言いますもんね…。国家に真の友人はいないとも言いますし。
米国とロシアは中東でも表向きは対立していますが、中国や北朝鮮への制裁に関しては一致できる可能性が高いです。ロシアにとっては米国との対立を選ぶより、中国や北朝鮮への制裁を容認する方がはるかに簡単なことですから。その代わりに、米国が中東での覇権をロシアに譲るといった密約が交わされている可能性もありますね。
この前の米露首脳会談から考えるとタイミングが合うんだよな。プーチンは中東での外交に注力したいらしいし。イラン制裁に関しても米露は対立しているけど、これはどうなるんだろう?
イラン制裁って、中国にも影響が出ますよね?
イラン産の原油輸入量トップが中国だっけか?それで人民元建ての原油取引をするという話になってたと思うけど、肝心の人民元が底値に近づいてるという。
実害が出るのが中国ならば、ロシアはそこまで反対しないのでは?
ロシアはイラン産の原油を必要としていないからな。自国で原油もガスも賄える。
興味深い点に気付きましたね。中東における米露の対立はポーズである可能性を示唆するものです。確かにロシアはイラン産の原油を必要としませんし、イラン制裁における実害を直接被る立場にはありません。表向きは対立姿勢を見せながら、共に中国の出方を伺っているというわけです。米中貿易戦争で中国が明らかに不利な展開に立たされている背景がここにあると私は見ています。
米中貿易戦争の中身は事実上「米露 VS 中」である可能性があるわけだな。そりゃ勝てないわ。ロシアが中国株や人民元売りに加担してたら笑う。
人民元は目立った動きがありませんね・・・。最安値は防いだものの、上昇させる力が残っていない印象を受けます。
どうするんだ習近平?これじゃ人民元建ての原油取引どころの話じゃないぞ?いつ暴落するか分からない通貨で誰が原油を売ってくれると思うんだ?
今後の世界は、中国側につくかつかないかで二極化していくことになるでしょう。ベネズエラのような末路になりたくなければ、世界中の国がどちらにつけばいいかを正しく判断できるかと思います。トルコに関しては間もなく脱落しそうですね。NATOの一員でありながら中国やロシアに近づいていくという姿勢は、トランプ氏の考えとは100%相容れないものです。
そりゃそうだ。ロシアとは表向き対立ポーズを取るのが正しい国家戦略なのに、堂々とすり寄ってどうするんだか。さすが韓国企業に国内一の橋建設を任せるだけあるわ。
ホントですね・・・。この先トルコがどうなるかが重要ですよね。
韓国はどうするんだ?中国につくかつかないのか?文在寅はそろそろはっきりさせるべきだ。