一帯一路がうまくいかない中国がついにアフリカをターゲットにし始めたな…。日本円にして6兆6000億円分もの支援を表明したそうだけど、早くもアフリカ諸国を債務危機に陥らせる目論見があるのではないかと指摘されている。欧米では新植民地主義とも批判されてるらしく、必死に反論している。そして、実際には頓挫しかかっていることが判明し…。
中国が「新植民地」批判に反論 アフリカ投資に慎重姿勢もバラマキ外交は継続
9/5(水) 1:11配信 産経新聞経済支援をテコにアフリカで影響力を強める中国に対し、欧米メディアでは「新植民地主義」と批判する動きが広がっている。習近平指導部もこうした国際世論を警戒しており、北京で開催された今回の「中国アフリカ協力フォーラム」では中国側の反論が目立った。
「アフリカで植民統治をしてきた国が、厚顔無恥にも中国を悪くいっている」。ボツワナのマシシ大統領は3日放送された中国国営中央テレビ(CCTV)の単独インタビューで、中国側のいらだちを代弁してみせた。
念頭にあるのは、償還が困難な負債を抱えた途上国が中国の政治・軍事的な要求に応じざるを得なくなる「債務のわな」との批判だ。
中国の巨大経済圏構想「一帯一路」事業をめぐっては、大型インフラを整備したアジア・アフリカなどの発展途上国が過剰債務を抱える問題が顕在化している。中国主導で全長480キロの鉄道を建設したケニアは、全債務のうち7割を中国が占めるとされる。
中国マネーに依存させ、事実上の植民地化を進めているとの批判に対し、習氏は開幕式の演説で、アフリカへの支援について「いかなる政治条件もつけない」「政治的私利を図ることはない」とことさら強調。「中国とアフリカの協力の善しあしは、その人民に発言権がある」と牽制した。
ただアフリカなどの一部の途上国で政府債務が顕著に膨らんでいる事態は中国にとっても無視できないリスク要因だ。習氏は演説で新たな600億ドル(約6兆6千億円)の支援に加えて、「最貧国」などの一部債務を免除する姿勢も示した。2013年にピークの34億ドルだったアフリカへの直接投資は昨年31億ドルと高水準を維持しながらも鈍化傾向をみせており、中国側の慎重な姿勢もうかがわせる。
アフリカに600億ドルの支援表明?本当に出すのか?
6兆6000億円の支援ですか・・・。ものすごい規模ですね。
しかも米ドルでだ。まあ支援を表明しただけで、実際に出すかどうかは分からないけどね。
アフリカ諸国は歴史的に見ても一方的に援助を受け続ける立場であり、過去には日本や欧米諸国からも融資を受けた末に債務免除してもらったことがあります。中国に対しても同じことを要求するのかもしれませんが、果たしてそれで済むでしょうか。
中国のことだから、現地の港や土地を担保に入れろと要求しかねない。
アフリカの国が借金を返せなくなった場合に、どうやって回収すればいいのか分かりませんよね・・・。中国からも遠いですし。
一部の国では中国が仕掛けた債務の罠に気付き、欧米諸国に急接近しているそうです。ですが既に数兆円規模の借金を抱えている国もあり事態は逼迫していると言えそうですね。最終的には日本が全て助けてくれると信じている向きもあるそうですが、真相のほどは分かりません。
なんで中国に対する債務を日本が肩代わりしないといけないんだ?冗談も大概にしろよ…。
日本のODAは中国への対抗手段?
でも、ネットユーザーでも同じようなことを書いてる人がいます!日本の過去のODAは、払えなくなった場合は全て債務免除にしてきたって。
マジかよ…。ODAってやる意味あんの?まず自国の経済を何とかすべきじゃない?
ホントですね・・・。何か外交的な意味があるんでしょうか?
日本式のODAは世界的に見ても歓迎されていますよ。中国方式とは異なり現地の人を雇うため、地元に利益が残りやすいのです。一方中国に関しては中国から余った人手を大量に連れてきますので、現地にはほとんど恩恵がありません。世界中が日本方式を渇望することになるかと思いますが、万が一日本に倒れられたら世界が中国式で染まってしまうでしょうね。
米国はどうなんだ?…まあ軍事で手一杯か。
歴史的な背景もあり、米国は完全には日本の役目を担うことができません。現地の国民感情に対する配慮も日本の方がずっと上手ですし、今や中国の融資戦略に対抗できるのは日本しかいません。中国を新植民地主義だと指摘するのは、一連の政策が何を意味するかを欧米諸国も自身の話としてよく理解しているからです。
なるほど。米国にできないことを日本に…ねえ。
一帯一路はアフリカでも失敗しつつある?早くもエチオピアで頓挫か
あの、一帯一路はもう失敗ということでいいんでしょうか?アフリカだと遠くなってしまうんですが・・・。
そんな言い方するなよwww
一帯一路計画の範囲にはアフリカも含まれるようですね。ただし、その入口となるエチオピアでの事業が頓挫しつつあることも事実です。債務返済において苦境に立たされ、中国が投資を減速させていると最近報道されました。融資がなければ鉄道やインフラを整備することが不可能になります。
なるほど。それで危機感を持った習近平がわざわざフォーラムで表明したわけだ。実情としてはかなり焦っているということだろうね。
この記事ですよね?ネットユーザーの間でもかなり話題になってます!
焦点:「一帯一路」鉄道計画がエチオピアで頓挫、中国融資減速
2018年9月3日 16:26[アディスアベバ/北京 1日 ロイター] – エチオピアは、シルクロード経済圏構想「一帯一路」の「モデル国家」として、中国共産党の専門家から称賛されている。中国政府は一帯一路に1260億ドル(約14兆円)を投資して、自国とユーラシア、アフリカ大陸をつなぐ鉄道、道路、海路の構築を目指している。
しかし、「アフリカの角」に位置する人口1億人のエチオピアは債務返済で苦境に立たされており、同国の主な債権者である中国が、一部のインフラ計画の収益性に懸念を強めて融資を鈍化させる兆しが見えている。
「出資者は、エチオピアのGDP(国内総生産)の59%に及ぶ債務の返済リスクが非常に高まっていることを懸念している」と、エチオピアの首都アディスアベバのアフリカ連合(AU)本部への中国代表団は7月、ウェブサイトで表明した。
(以下略)
あと一帯一路計画自体も中国で余った在庫の処分や、業績不振の企業に仕事を割り当てるためのものだと指摘されています!
なるほど。それにしてもアフリカは遠すぎるね。ユーラシア大陸内部で我慢しておけばよかったのに。中国は欲張り過ぎた。
新植民地主義だと批判される理由の1つですね。一帯一路の枠組みとしてはやや無理とも思われるアフリカに食指を伸ばし、野心を露わにし始めたと言えるでしょう。もっとも、それだけアジアなど他の地域でプロジェクトがうまく進んでいないことの表れとも言えそうですが。
マレーシアに加えてパキスタンやネパールでも建設キャンセルが相次いでるみたいですね!ネットユーザーが過去のニュース一覧を掲載してくれてます。
パキスタンの件は去年だよな?でもまあ、徐々に中国に反対する国が増えてきているのは事実だよ。
このまま一帯一路計画は失敗に終わってしまうんでしょうか?
習氏が自ら出てきて大規模な会議を開催したという事実そのものに焦りが見え隠れしていると私は感じています。周知の通り世界各国でうまく事が運ばない例が増えてきましたし、実際に債務を返済できない国も出始めています。世界中が中国の支配下になる前に、何としてもこの動きを食い止めなければなりませんね。米国一国の力ではどうにもならないため、世界各国で協力して中国を包囲する力が必要になるのです。
一時期は下火だった中国包囲網、最近復活しつつあるな…。日米に加えて英、豪、東南アジアなどで協力し合わないと。TPPも重要になってくるだろう。今後の展開が楽しみだね。