興味深い記事だな…。今年の3月に鉄鋼の関税が免除されたはずの韓国勢が米国市場で苦しんでいるという。逆に高い関税をかけられた日本勢は輸出額を爆発的に増やしているそうだ。日本製は他で替えがきかないのが理由だとか。どうしてこうなった?
焦点:米関税免除の代償に苦しむ韓国鉄鋼界、日本と明暗
2018年9月19日 / 11:07[ソウル/東京 13日 ロイター] – 韓国で大きな外交的成果として当初歓迎された米国による鉄鋼輸入関税免除は、今ではその代わりに導入された輸入数量を制限するクオータ制がネックとなり、一部の鉄鋼メーカーの生産能力が半減するまでに追い込まれている。
事情に詳しい複数の人物によると、生産ラインは休眠状態だという。その一方で、日本の鉄鋼メーカーは、25%の米関税に直面しているにもかかわらず、鋼管の対米輸出を拡大している。日本勢は、石油高で増産傾向にある米国の石油業者などに、高性能な掘削鋼管などを提供しているが、地元企業による代替は難しいと言われる。韓国企業の製品ではそうはいかない。
韓国は3月、米鉄鋼関税の適用対象から除外された最初の国となった。自国の鉄鋼メーカーにとって3番目に大きな輸出市場である米国に、無関税で継続的なアクセスが可能なはずだった。
ネクスチールやヒュースチール(005010.KS)、世亜製鋼(003030.KS)といった特殊鋼管メーカーにとって追い風となるはずが、逆風に変わった。前年から3分の1近く減った今年の輸入割当枠は、5月までにすでにほぼ使い切ってしまった。その結果、ネクスチールとヒュースチールは、来年分の出荷を開始できる10月と11月までそれぞれ工場稼働率の引き下げを余儀なくされている。
世亜製鋼など一部メーカーは、割当枠を逃れるため、米国にある小規模な生産拠点への投資を増やすことを検討している。米商務省によると、日本製の鋼管製品の輸入量が今年1─7月に、前年比50%近く増加した一方、韓国製品のそれは18%減少した。
「もし米国が(通商政策で)メキシコとカナダに強硬な態度を取らなければ、韓国からの輸入はお荷物になりかねない。そうなれば、輸入割当枠が削減される可能性がある」と、通商法が専門である梨花女子大学のWonmog Choi教授は指摘。「板ばさみになっているということを、われわれは認識すべきだ」
・・・公式統計に基づくIHSマークイットとグローバル・トレード・アトラスのデータを使用した米商務省の国際貿易局(ITA)のウェブサイトによると、日本の米国向け鋼管製品の輸出額は今年1─7月、前年同期比で84%増の1億9000万ドル(約210億円)に上った。
一方、韓国の輸出額は8億3100万ドルだが、伸び率はわずか2.6%にすぎない。
世亜製鋼のように、日本の大手鉄鋼メーカーは米国内にも生産拠点があり、輸入関税による打撃を和らげる効果を果たしている。
新日鉄住金(5401.T)の宮本勝弘副社長は、「米国に710万トンの鉄鋼生産能力を持っており、米国への輸出は昨年度60万トン程度なので、規模が全然違う」とし、日本からの輸出減に伴うマイナスに比べ、同社の米国拠点が享受している米鉄鋼市況の上昇による恩恵の方が大きいと指摘した。
・・・https://jp.reuters.com/article/trump-tariff-sk-steel-idJPKCN1LY13S
マスコミは鉄鋼関税の免除だけを大きく報道していた
鉄鋼の関税免除と引き換えに輸入枠の制限があったなんて・・・。知りませんでした。
当時は小さく報道されていたからな。日本のマスコミは韓国の関税が免除されたことだけにフォーカスして大騒ぎしてたけど。
結果的に日本勢が輸出額を増やしてしまうなんて、驚きです!
それだけ日本の鉄鋼製品が信頼されているということだし、替えがきかない希少製品ということもある。韓国には絶対真似できないし想定もできなかっただろう。トランプは知っててこれをやったのかな?
トランプ氏の個人的な考えはともかく、今回の鉄鋼関税に関する免除とそれに伴う割当枠の設定は入念に検討された事項であると確信しています。日本製が必要不可欠であり、多少の値上がりがあったとしても輸入を止めるわけにはいかないことは承知の上でしょう。それに日本企業は米国内にも多数の工場を持っており、関税で影響を受ける範囲が小さいことも分かっていたはずです。
メディアでは日本がトランプ大統領に嫌われたって散々報道されてた気がします・・・。実際は逆だったんですね。
俺も当時は熱くなってしまってトランプに批判的な論調だった記憶がある。ネット掲示板の情報操作にまんまと引っ掛かってしまった。
常に冷静な視点を保つことじゃよ。新聞記事の見出しに惑わされてはいかんのう。自分の意見をしっかりと持てば良いんじゃ。
ネットの世論に流されないように気をつけます…。
韓国からの輸入量を制限するのが本当の狙い?
韓国製鉄鋼の関税を免除した代わりに割当枠を設定しましたが、要するに韓国からの輸入量を制限したいという思惑があったようです。米国内で新しく工場を造るか、さもなければ韓国での生産をやめるように暗に促したのです。ただし例外として、米国内で生産できる鉄鋼製品の量や品質が不十分な場合は割当枠の適用除外を申請できることになりました。これは8月29日にトランプ氏が署名し決定した事項となります。
アメリカ国内で十分に生産できている場合はどうなるんですか?
おそらく適用除外は見送られるのではないでしょうか。ただしここにも条件が設定されており、米国内に拠点を持つ業者でなければ除外の申請自体ができません。
米国内に拠点を持つ業者の生産量や製品の質が不十分な場合に、米国内に拠点を持つ業者が適用除外を申請できるということか。結局米国産を全力で優先するという話にしかならないよね。
おっしゃる通りです。それに加えて、米国内での量や品質が不十分とされる判断基準が非常にあいまいです。十分に検討した結果、割当枠の適用除外を全面的に見送ることになる可能性もありますね。米国での生産体制を確立させなければ、実質的に米国市場から排除されることを意味します。
どうすんだよ韓国…。あれだけ日本に勝った勝ったって愛国心を発揮してたのに、蓋を開けてみたら大負けじゃないか。どう考えても米国に巨大生産拠点を持つ日本の勝ちだ。
25%の関税を付加されてもなお売れる日本製
ネットユーザーは、新日鉄住金さんの製品に関してはもっと値上げしてもいいって言ってます!
日本はもう安売り路線とは決別して、高品質で希少価値のある製品を作る方向にシフトしてるからな。記事の省略した部分に書いてあるけど、輸出量自体は韓国よりも少ないんだ。
そうみたいですね!ただの鉄鋼を売ってもダメで、日本のように付加価値の高い製品を作らないと利益が出ないみたいです。
当時は25%も関税をかけられて大丈夫かと心配だったけど、それでも米国の人達は日本製を買ってくれると分かった。こんなにうれしい話はないよね。
米中貿易戦争が本格化したので、さらに輸入量を減らされる可能性もあるそうです!
そうだよな。この鉄鋼関税免除の話は米中貿易戦争の前座に過ぎなかったってこと。今にしてみればね。韓国は日本に勝った勝ったと喜ぶんじゃなくて、その先の未来まで予測しておくべきだったんだ。これは世界中すべての国に関わる問題だって。中国との関税戦争に発展する可能性は1%も予測できなかったようだけど。
日本は意外と米中貿易戦争の影響を受けないそうですね。基本的に現地生産で賄っていて、付加価値の高い製品だけを輸出しているからとか何とか。
日本は韓国と違って、将来的に起こりうることをしっかり予測できていたんだ。80年代にも同じ目に遭っているしね。しっかりと歴史や経験から学んでいるんだよ。
米国が何を求めているかを探るには、親密な関係を構築することが一番じゃよ。一夜漬けの外交では腹の内を明かしてもらうことはできんからのう。
安倍首相が何度も米国を訪問しているのも、トランプという人物を深く知るためですよね…。日米関係は安倍政権で劇的に改善しました。
そういえば、今日ですよね!総裁選。どうなるんでしょう?
もう結果は決まったようなものだからな。取り上げるかどうかは後で決めるわ。とにかく、韓国は今置かれた立ち位置をもう一度よく考えてみることだよ。知らない間に日本はどんどん遠いところへ行ってしまっていることも。もう日本は関係ないんだよ。もう日本は韓国の義理の親なんてやってられないから、縁を完全に断ち切ることにしたんだ。
韓国の皆さん、最後のチャンスはありません!頑張ってください!
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