中国で外資撤退ラッシュ再開! 工業団地がスカスカの状態に!

上海にほどなく近い蘇州から日系含む外資の撤退が相次いでいるという。20年にわたって自動車部品を製造してきた日本人経営者が嘆いているそうだ。賃金も上がり、当局の規制が厳しくなったのが理由だとか。中国は一体何がしたいんだ?

撤退ラッシュ再び、中国の工業団地がスカスカに
10/2(火) 6:15配信 JBpress

 上海市に隣接する江蘇省蘇州市は、日本を含め世界の製造業企業が集まる中国第2の工業地帯だ。1990年代から国内外のメーカーが工場を建設してサプライチェーンを構築し、蘇州市は中国の不動の生産拠点となった。

 だが2010年を過ぎる頃から生産拠点としての魅力が低下し、日系企業が撤退し始める。
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■ 蘇州の工業団地は「スカスカな状態」

 筆者はある日本人経営者と面会した。蘇州市に工場を構え、20年にわたって自動車部品を製造してきた杉田健一さん(仮名)だ。杉田さんは開口一番、こう切り出した。

 「操業環境はますますひどくなるばかりです」

 20年前、工場の労働者は農村の出身者が大半を占め、600元程度の月給でも集まってきた。しかし、今では4000元を出しても働き手は見つからない。

 また、当局の規制も厳しくなった。「蘇州市内で新たに自動車部品の工場を建設しようとしましたが、当局からの認可は下りませんでした。足元にはこんなに空き地が広がっているのにもかかわらず、です」。

 蘇州では日系企業を含めて外資系工場の撤退が続いており、工業団地では空き地が目立つようになった。杉田さんは「スカスカな状態」だと表現する。

 蘇州市の呉江区政府関係者によれば、「新たな工場の建設は認めず、淘汰させる方向だ」という。杉田さんは、方針の背景にあるものは「環境対策」だという。ハイエンドの工場は残すという政策もあるようだが、環境対策の一環として基本的に工場の新設を認可しなくなった、ということだ。中国の中小企業の工場は環境対策をおろそかにするところが少なくない。杉田さんは、「地方政府は外資、内資にかかわらず、中小企業を倒産に追い込んでいるフシすら感じます」(同)と、ため息をもらす。

■ ゴミ処理場の建設に反対する住民たち

 蘇州市が工場を淘汰しようと目論む背景に環境規制の強化があることは間違いない。

 2015年に中国政府が環境保護法を改正して以降、規制は年々強化されている。2016年には中国環境保護部が地方都市で環境査察を行い、日系企業でさえも「差し押さえ、生産停止、身柄拘束」など処罰の対象となった
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 中国政府は、経済の「新常態(ニューノーマル)」として、「質を重視した成長」を打ち出している。この構造転換によって、あらゆる製造業企業は環境対策に十分なコストをかけることを求められるようになった。

 人件費の高騰、そして環境規制強化と、中国に進出した企業の負担は重くなるばかりだ。数年前、一部の日系企業は見切りをつけて撤退したが、今、中国の中小工場に迫るのは「追い出し」にも近い閉鎖・撤退の圧力だ。

 いよいよ日本の製造業の本格的な「中国撤退」カウントダウンが始まったのだろうか。蘇州で20年間奮闘した杉田さんは「工場をさらに奥地に移転させるつもりだ」と徹底抗戦の構えだ。中国沿海部に無数に散らばる日系の中小工場も、“時間との闘い”を覚悟するときが来たようだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181002-00054240-jbpressz-int

工業団地がスカスカなのに成長率6%台?

中国が大変なことになってるんですね・・・。

工業団地がスカスカの状態で成長率6%台って絶対にウソだよな。上海近郊でこれだぞ?もっと地方じゃどんな惨状になってるか見当もつかない。

でも、そのおかげで空気が綺麗になったんでしょうか?上海限定で青空が見え始めたんですよね?

ああそうか。その話があったな。この記事に出てくる日本人経営者も、もっと北の方に行けば普通に工場を建てられるかもしれないね。じゃあ他の工業団地はスカスカじゃないのかも?

ホントに環境対策だけが理由なんでしょうか?

中小企業は内資外資に関わらず淘汰するって書いてあるけど、それって健全な状態ではないような。韓国と同じように雇用が激減して所得が下がってしまうぞ。

中国は情報統制で乗り切るのでは?

その可能性は十分にあるね。環境対策を名目に工場を閉鎖に追い込み倒産させる。大企業やハイエンド向けの工場を残しつつ、空気をきれいにして外向けのアピールもする。実情は相当苦しいと思うけどね。中国ならそれくらいやると思う。

日本は付加価値の高い製品を輸出する国になるべき

ネットユーザーは、中国はもう賃金が安くないので諦めた方がいいって言ってます!

人件費が上がってきて割安感はとっくになくなったけど、まだ世界の工場とか言って進出するところもあるからね。いい加減気付いてほしい。

日本の工業製品は輸出が一番いいけど、海外の工場もいい部分があるので一度見てほしいと言ってる人もいます。これって海外の工場では日本の求める品質を満たせないってことでしょうか?

中国だとそうだろうね。服や家具程度なら大丈夫でも、精密機器や特殊素材となると大変だろう。技術を奪われるリスクもある。

付加価値の高い製品なら、関税が上がってもアメリカが買ってくれますもんね!

そういうこと。日本はハイエンド大国を目指すべきなんだよ。スマホや冷蔵庫などのコモディティは韓国でも作れるから全部やらせて、その間に日本は世界トップレベルのハイテク製品を作ることに注力すればいい。ってもう今普通にやってることだよね。

どうなんでしょう?でも日本は部品に強いイメージがあります。

ファーウェイの部品の半分以上が日本製だなんて冗談みたいな話もあるね。だから日本が部品を供給しなくなれば、すぐにでも中国は立ち行かなくなるよ。

中国が環境規制を強めてるのは日本企業の取り込みが目的?

中国はどうして工場の閉鎖を進めてるんでしょうか?

理由が不明確だよね。日系企業を締め出すという感じでもないし、環境対策という以外にはこれといった動機が見当たらない。

でも、記事中の画像に空が真っ青な写真が使われています!これを言いたかっただけでは?

確かにそうかもな!理由は分からないけど、外向けに中国の環境がよくなったとアピールしたいんだよ。そういえば記事も環境規制の強化にフォーカスしてたね。皮肉にも”操業環境”は悪くなってしまってるけど。

そこまでして青空をアピールしたいだなんて・・・。日本では普通に見られるのに。

ひょっとすると日本の人達向けの情報工作なのかもね。空気がちょっと…と言って進出に二の足を踏んでた企業に対して、環境を改善したからおいでよ!と有無を言わさず進出させる腹積もりかもしれない。反対する隙を与えないみたいな。

日本の人達って強く押されると根負けしますよね・・・。ボクもそうです。

米中貿易戦争で中国は今とても苦しい。だからこそ日本の助けが必要だ。日本の人達にとって一番のネックになっていた大気汚染を改善すればきっと日本は来てくれる。そう思ってるんじゃないか?日本の側としてもいい断り文句だったのに、原因が消えてしまえば言い訳に使えなくなる。「ええ?大気汚染が改善したんですか?でも…」「大丈夫だいじょうぶ!早く進出しちゃいなよ!」こういうやり取りがなされていると想定できる。

それって大丈夫なんでしょうか?世界中で中国に反対する動きが出てるのに・・・。

な。ここでホイホイ応じてしまうようならその会社は今後厳しいかもね。中国の環境規制を逆手に取って、規制が厳しすぎるので進出できません!と突っぱねるくらいしないと。

外資撤退ラッシュという感じでもないんでしょうか?

そこは正しいと思うよ。日本以外はみんな撤退してるんじゃないかな?米中貿易戦争を理由に日本もようやく重い腰を上げて、中国から工場を移し始めて撤退してる。それに困った中国が環境規制で上海だけ空を青くする戦略に出た。これで大気汚染を理由に進出を拒んでいた日本企業を取り込むことができ、他の欧米や日本大企業が抜けた穴を埋めることができる。こんなところじゃないか?まあ推測でしかないけど。

日本の皆さん、空が青いのは上海だけです!騙されないでください!

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