中国の外貨準備高が339億ドル急減  人民元急落回避のための為替介入か

中国人民銀行が10月末の外貨準備高を発表しましたが、前月比から339億ドル減少し騒動となっています。予想以上の減少幅で1年半ぶりの低水準となりました。人民元が急落しているため、当局が介入を強めているとの観測があります。中国からの資本流出も増えており、2017年6月以来で最大の売り越し額ということです。

中国外貨準備高は予想上回る減少、当局が「介入強化」の可能性
11/7(水) 20:05配信 ロイター

 [北京 7日 ロイター] – 中国人民銀行(中央銀行)が発表した10月末の外貨準備高は前月比339億3000万ドル減の3兆0530億ドルと、予想以上の減少となった。10月末の外貨準備高は1年半ぶりの低水準。

 1ドル=7元を超える元安を回避するため、当局が介入を強化している可能性がある。

 減少幅は2016年12月以降で最大。9月は226億9000万ドル減だった。

 ロイター調査では、270億ドル減の3兆0600億ドルと予想されていた。

 国家外為管理局は、国際資産価格の調整とドル指数が2.1%上昇したことが影響したと説明している。

 同局は、10月の国内商業銀行による外貨売り越し額が30億ドル前後となり、9月から80%以上減少した可能性が高いとの見方を示した。

 人民元は10月に対ドルで1.5%下落。7カ月連続の下落となった。

 関係筋によると、中国は、1ドル=7元を超える急激な元安を阻止するため、巨額の外貨準備を活用する公算が大きい。

 最近の指標によると、中国からの資本流出は増えているが、2015年のような大規模な流出が起きている兆しはない。

 国内商業銀行の9月の外貨取引は、売り越し額が2017年6月以来の高水準となった。

 キャピタル・エコノミクスの推計によると、人民銀行は10月に140億ドル前後、9月に170億ドルの準備を売却した。

 「介入は依然小規模で、元安の阻止ではなく下落ペース抑制が目的のようだ」としている。

 コメルツ銀行(シンガポール)の新興市場担当シニアエコノミスト、Zhou Hao氏は「景気低迷見通しや、金融緩和・積極財政寄りの政策を踏まえると、元は下落圧力に見舞われる」と述べた。

 ロイター調査によると、人民元の売り持ちは8月初旬以来の高水準となった。

 INGのエコノミストは、特に今月の米中首脳会談で貿易戦争の緩和に向けた進展がなければ、年内に1ドル=7元を超える元安となると予想。来年末には7.3元に達している可能性があるとしている。

 10月末時点の金準備は719億6800万ドル。9月末は703億2700万ドルだった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181107-00000090-reut-bus_all

米国政府はむしろ人民元安の放置を問題視している

おいおい人民元ヤバいな…。これだけ介入しても安値傾向に歯止めが効いてない。しかも為替操作国だと指摘される恐れもある。

チャートでは11月に入ってから急に人民元高に振れてるんですけど、また売られ始めてます!この数日だけでかなり外貨を使ってると思います!

こんなのは為替操作だと認定されても仕方ないと思うんだけど、米国は黙っててもいいのかな?

そうですね。あまりに露骨なようですと米国政府も動くことになると思いますが、現状では人民元の下落傾向を妨げるには至っていません。米国政府は、むしろ人民元安を放置していることについて為替操作だと指摘する可能性があります。中国が通貨安へと誘導する政策を取れば、対米黒字がさらに増えてしまうからです。

人民元安を放置しても、為替操作なんですか?

当たり前だろ。例えば日銀が金融緩和をやめますなんて宣言したらどうなると思う?当局が動かないという姿勢を明らかにするだけでも、市場へ与えるインパクトは計り知れないよね。為替操作と言われないためには、逆に外貨をじゃんじゃんつぎ込まないといけないという苦しい展開だ。

それなのに、人民元安が止まらないなんて・・・。1ドルが7元になってしまったら、どうなるんですか?

何かが変わるわけじゃないけど、7元というきりのいい数字がヘッドラインを埋め尽くすことは想像に難くないよね。世界中のメディアで中国経済を不安視する報道がされれば、中国はますます世界から孤立してしまうことになる。

見栄の問題なんでしょうか?

もし万が一7元の水準を突破するようであれば、米国でも大きく報道されトランプ氏の目にも留まるでしょう。中国が人民元安を放置し、為替操作を行なっていると主張する根拠としては十分すぎるほどです。中国からの資金流出が背景という観点もあるようですが、それも含めて中国全体で為替を操作していると言われれば否定はできません。

中国の防衛ラインが6.97や6.98辺りにあると分かれば、FXで誰でも儲けられるじゃないか。7元を突破するその日まで上下運動を繰り返すんだから。万が一7元を突破しても、ストップを7.02辺りに置けば損失も限定的だろう。面倒だからやらないけど。ワトソン君、チャレンジする価値はあるぞ?

ストップって何ですか?

ダメだこりゃwww

最終手段として人民元とドルの交換禁止に踏み切る可能性も

ネットユーザーは、中国企業はドル建ての債務をいっぱい持ってるので、人民元安にしすぎてしまうと倒産するって言ってます!

そういう背景もあったな。通貨安で対米黒字を増やすことが中国にいいとは限らない。トランプが問題視するという点も含めてだね。

中国の今回の発表を疑ってる人もいます!予想以上に減少というけど、どうやって検証するんだという意見です。

まあ実際にはもっと大幅に溶かしてるかもしれないよね。中国当局が発表する数字はすべて疑うべきなんだけど、それでもここまで減ってるというのは異例かもしれない。

その発表は真実なのか、危険なことはみんな分かってる、なぜこんな国とスワップを再開するのか、

現地の日本企業を助けるためだ。ぶっちゃけ3兆円なんて中国の経済規模からしたら焼け石に水滴くらいじゃないか?

最後の手段として、人民元とドルを交換禁止にするのではと言ってる人もいます!これって大丈夫なんでしょうか?

取り付け騒ぎになりそうだな。中国からの資金流出は主にドルが使われてるはずだから、それが禁止となれば中国全土で暴れる人が出るかもしれない。さすがに当局もそこまで極端な措置は取らないと思うけど。

中国の銀行やファンドが積極的に人民元を売却

今回に限らず中国の動きで特徴的なのが、中国の銀行やファンド自身が積極的に弱気相場を誘導している点です。記事中にもあるように、国内商業銀行の外貨取引でも売り越し額が2017年6月以降の高水準となっています。9月と比較し80%以上減少した可能性が高いとの見方もあり、注意が必要です。

中国が通貨安を誘導している、と捉えられても仕方のない現象だな。トランプに問題視されかねない。

他のネットユーザーも、ちょっと予想より数字が大きすぎると言ってます。今月は中国の貿易収支の発表などイベントも多いので、米中関係が万が一改善しなければまずいことになるそうです!

例のG20での米中会談がどうなるかだな。そこでも通商協議を議題に出されて中国が追い込まれる展開になれば、本気で中国の株も通貨も底割れしてしまうかもしれないね。だからブルームバーグはあんな報道をしたのかも。

中国の外交には余裕が感じられんのう。中国自身に国家を支える気がないようじゃ。

上層部から真っ先に逃げ出すんじゃないかと思ってます…。

あの、中国の外貨準備高って企業の保有分も含まれてるんですか?あるネットユーザーによれば、それは常識みたいです!

マジかよwww 政府保有分は空っぽかもしれないってことか?

それは分からないんですけど、もし日本で同じ計算をしたらすごい増えますよね?

そんな計算をしてるのは中国だけだと思う。これは想像以上にヤバいことになりそうだな…。日本企業が中国と500ものビジネス契約を結んだそうだけど、実行に移す間もなく経済危機になるかもしれないね。

トランプ氏は今回の中間選挙での勝利を”歴史的な快挙”とまで述べています。氏が応援して回った選挙区11カ所のうち、9カ所で共和党が勝利を収めたとのことです。足固めに成功したトランプ政権が中国へどのように接していくかが見ものです。トランプ氏の次の発言を待ちましょう。

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