中国語学習のための機関として知られる孔子学院ですが、実際には中国共産党の宣伝機関であるとする批判が米政界から相次いでいました。その流れに沿った形で、米国の大学が次々と閉鎖を発表しているのです。貿易戦争のみならず、教育の面でも中国の影響力を排除する動きが見られ始めることになりました。
中国語学習の孔子学院、米で閉鎖続く 対立で排除の動き
12/16(日) 22:48配信 朝日新聞デジタル中国政府が米国内の大学と提携して設置した中国語学習の教育機関「孔子学院」の閉鎖が相次いでいる。10日にはミシガン大が来年の閉鎖を表明。今年に入り、閉鎖決定は6校目となった。米政界では「中国共産党の宣伝機関」「学問の自由が脅かされる」などと批判が強まっており、中国のソフトパワーを排除する動きが広がっている。
ミシガン大の担当者は朝日新聞の取材に対し、同大学は2019年に期限を迎える孔子学院との契約を更新しないことを明らかにした。すでに中国側には大学の方針を伝えたという。
全米学者協会(NAS)によると、米国内の孔子学院の設置は05年3月にメリーランド大を皮切りに始まり、12月現在、100の総合・単科大学に設置されている。米メディアによると、孔子学院が米国の大学で増え始めたのは景気後退の時期と重なる。中国政府が資金提供をするため、大学側にとっては自己負担を抑えて中国語授業を提供できるとして重宝されてきた経緯があるという。
しかし、14年になって風向きが変わり始める。米国大学教授協会(AAUP)は同年6月、孔子学院は中国政府の政治的主張と強く結びついているとして問題視し、「孔子学院は中国政府の一機関であり、『学問の自由』を無視している」と批判。孔子学院をめぐって大学側と中国側が交わす契約の中で、中国側が「学問の自由」を認め、契約の透明性の向上に応じなければ、孔子学院の契約を打ち切るよう求めた。
こうした流れを受け、同年から孔子学院の閉鎖を決める大学も出始め、これまでに11校が閉鎖を決定。このうち、今年に入って6校が閉鎖を決めた。
朝日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181216-00000045-asahi-int
授業料と引き換えに偏った政治的主張を受け入れる
絶対この記事取り上げられると思いました!アクセスランキング1位だったし、朝日新聞ですもん!
朝日新聞ソースが続くね。朝日もついに中国を見捨て始めたか?
念のために述べておきますが、朝日新聞社には従業員が4000名程度在籍しています。記者の総数は把握できませんが、新聞社や通信社全体の従業員合計に対する比率から簡単に計算すれば、2000名弱程度は存在する可能性があります。同じ新聞社の記事でも記者により論調も大きく変わるということです。
時事通信も記者により論調が変わるんじゃないのか?
時事通信はそれ以前の話でした。政治思想や背景に関わりなく、公平さを欠いた記事を精査できない体制そのものが問題なのです。少なくとも国際報道部門に関しては容認できません。
朝日新聞の国際部門はまともという解釈でいいのかな?
現時点ではそうです。国内部門はそうではない可能性については、私の関知する内容ではありません。仮にそうだとしても取り上げる機会はないでしょう。
でも、朝日新聞って意外と公平だと思います!あんな事件を起こしてしまったので、次ヘンなことをしたら絶対に批判の嵐になりますよね?
“あんな事件”ね…。まあ到底許されるべきことではないんだが、確かに朝日新聞というだけで色眼鏡で見られてしまう傾向はある。時事通信の場合はそれがない分、気づかないうちに誘導されてる可能性はあるよね。
絶対に失敗できないので、よっぽどじゃない限りキチンと記事を書くと思うんです!時事通信はずるいです!
何年か前にフジテレビの韓国押しが問題になってた時期があったけど、ぶっちゃけどのテレビ局も大差ないんだよな。そうやって1社をターゲットにして他への批判を防ぐみたいな情報工作はあっても不思議ではないね。
本題に入りましょう。孔子学院とは表向きは中国語の教育機関でしたが、実態は記事中にも書かれている通り中国政府の宣伝機関と見なされているようです。中国政府が資金提供をするため重宝されてきたようですが、その代償として中国政府の偏った政治的主張を受け入れることになってしまうのです。
タダより高いものはない、って話だわな。今年だけで6校が閉鎖決定というけど、全米で考えたらまだまだ多いんじゃないか?
言語とは文化であり、政治でもあるんじゃ。文化や政治を切り離して言語だけを学習するなぞ無意味じゃよ。日本の英語学習には文化的、政治的な観点が足りん。
英語をどう使うかが重要なのであって、英語を上手にしゃべれるかどうかが最優先ではないですね。確かに俺も最初はそこを履き違えてました。
ペンス氏の正式な名前はMichael Richard Pence
ボクからもいいですか?トランプ大統領のツイッターを見て、少し英語が上手になった気がしました!それに合わせて、英語記事を読むようになったんです。
ひょっとして本題と全然関係ない話をしようとしてる?
米中の問題に関してであれば構いませんが、それ以外の雑談は控えてください。
ペンス副大統領って、マイク・ペンスが本名じゃないんですよね?
どういうこと?
マイクって、あだ名みたいな扱いなんですよね?ちゃんと調べてみたら、マイケル・リチャード・ペンスが本名みたいです!
へー!マイクが本名じゃないんだ?
おっしゃる通りです。ペンス氏の本名はMichael Richard Penceであり、Mikeという名前は正式には含まれません。MikeはMichaelの短縮形とされています。MickやMickyなども同様です。別の例ではBill Clinton氏も正式な名前ではなく、本名はWilliam Jefferson Clintonとなります。
ビルとウィリアムって全然関係ないじゃん。短縮形ってそんな適当な扱いでいいの?
そうですね。英語圏での短縮形は公式文書にも使用できますので、政治家ですら本名の代わりに使うことが多いです。
ミドルネームとは違うんだよな?
明確に異なります。ペンス氏のmiddle nameはRichardであり、Mikeではありません。Michael Mike Penceとなってしまい矛盾が生じます。
確かにそうだww ケン横山で考えたら、ケン・ケンチャン・横山みたいになっちゃう。日本人にはイメージしにくいけど、まあ芸名みたいなものだと思っておけばいいか。
そうですね。日本人に説明する場合はそれが一番いいかもしれません。
どうして横山剣さんが出てきたんですか?
いや何となく…。ちなみに本名は横山正佳だそうだ。名前の方だけを変えるというのが短縮形のイメージに合うと思ったからだ。後付けだけど。
ええっ?すごく普通の名前ですね!
読み方も“まさよし”だからな。しかし米国は芸名が正式文書のサインに使える国だったのか…。すげえな。それで?ワトソン君?この話がどう米中に絡んでくるわけ?ここまで話しておいて何も関係なかったら責任は取ってもらうからな?
中国がカナダ人2名の拘束を通じてペンス氏を脅すとの説
関係があるんです!この記事を見てください!
Detained Canadians Michael Kovrig and Michael Spavor face ‘nightmare’ interrogation in China
Updated Sat at 11:33amIt was the dark of night when former Canadian diplomat Michael Kovrig was taken by officers from China’s state security apparatus to an unknown location in Beijing and rendered incommunicado.
Last Monday, December 10, was the beginning of his “nightmare” ― the “interrogation phase” ― according to his friend and former Canadian ambassador to China, Guy Saint-Jacques.
They worked together closely for two years before Mr Kovrig took leave of the Canadian foreign service to join the respected NGO, The International Crisis Group, an organisation for which Australia’s former foreign minister Gareth Evans was chief executive.
(以下略)
https://www.abc.net.au/news/2018-12-15/canadians-detained-in-china-face-tough-interrogation/10621930
中国に捕まったカナダ人2人が、どちらもマイケルという名前だったってこと?
そうです!
まあ日本語のソースでも確認できるけどな。
中国、2人目のカナダ人拘束認める 外交論争に拍車
12/14(金) 17:22配信 CNN.co.jp(CNN) 中国外務省の陸慷報道局長は13日、北京での記者会見で、カナダ人の元外交官と企業経営者の2人を10日に拘束したことを明らかにした。「中国の国家安全保障を損ねる活動」に加わっていた疑いがあるとして取り調べを行っているという。
陸氏は「私の知る限り、中国国家安全局と遼寧省の国家安全部とが(拘束について)それぞれカナダ大使館に通知した。2人の法律上の権利や利益は保障されている」と述べた。
拘束されているのは ベルギー・ブリュッセルに本拠があるシンクタンク「国際危機グループ」(ICG)所属の元外交官であるマイケル・コブリグ氏と、北朝鮮への旅行手配などを手掛ける企業「Paektu Cultural Exchange」の創業者であるマイケル・スパバ氏。
・・・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181214-35130122-cnn-int
ただ、カタカナで書かれるとイメージはしにくい気がする。
たまたま別の場所でペンス副大統領の英語表記を見て、ついでにネット百科事典を見てたら気づいたんです!
中国が拘束したカナダ人が2人ともマイケルという名前だった。そしてペンスの名前も偶然マイケルだ。つまりどういうことなんだこれは?
ペンス副大統領が米中冷戦の演説をやったので、それに対する報復ということで、同じマイケルという名前の人を連続で拘束したんだと思います!中国はペンス副大統領を挑発してるんです!
なるほど…。驚愕の仮説きたね。中国はカナダ人を拘束しつつ、その矛先をペンスの胸に突き立てたというわけだ。中国は米中冷戦を宣言したあの演説をとても問題視しており、今すぐにこの貿易戦争をやめなければどうなるか分かるか…というようにね。
非常に興味深い説ですね。ペンス氏としては意に介さないでしょうが、中国側の意図が明確になったという点では重要かもしれません。
ワトソン君、英語の文化を学ぶってこういうことなんだ。日本人には想像もつかないだろ?芸名レベルの適当な短縮形の名前が公式に使われるだなんてのは。日本人からしたら信じ難い話だよな。でもそういう文化であることを理解しなければ、英語圏の人達とは上手に会話ができないということになる。
そうですよね!日本人が英語苦手なのって、そういう文化面での違いもあるのかなと思いました!
ペンス氏への挑発があったという仮説や冒頭の孔子学院の閉鎖も含めて、米中の対立は一層深まっていくことでしょう。カナダ人2名の釈放にも全力で取り組むことになります。中国がどのような主張をしているかに関わらず、米国はこれ以上中国の蛮行を許すわけにはいかないのです。中国がカナダ人2名を釈放するかどうかに注目しましょう。