香港のキャリーラム長官が、逃亡犯条例の改正を撤回したんですけど、中国政府には何も説明していない可能性があるそうです!記者会見では中国政府の支持を得たって言ってたんですけど、肝心の中国政府自身が完全沈黙してるので、ウソだったのではないかと言われてるんです!これは事実上香港のクーデターなのでは、という記事タイトルがついてました。
香港長官「条例撤回」は事実上のクーデター
9/6(金) 18:20配信 ニューズウィーク日本版<突然の林鄭行政長官の「逃亡犯条例」完全撤回に不気味な沈黙を続ける中国政府。条例撤回はデモで追い詰められた林鄭が、習近平にすべてを責任転嫁する計算づくの「反逆」だった?>
香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は9月4日のテレビ演説で、刑事事件の容疑者を中国本土へ引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案を完全に撤回すると表明した。
6月から香港で続いている大規模な抗議運動とそれに伴う香港社会の大混乱は、まさにこの「逃亡犯条例」改正案の提出から始まった。行政長官による完全撤回の表明は、香港だけでなく世界から注目される大事件であり、香港情勢の大逆転でもあった。
ここで浮上した問題の1つは、この決定は中国政府の指示によるものなのか、それとも香港政府あるいは行政長官の独断によるものか、ということである。撤回表明翌日の5日に林鄭は記者会見を行ったが、その中では中国政府の支持を得て香港政府が決定したと発言。「すべてのプロセスにわたって、中央人民政府はなぜ撤回が必要かを理解している、との立場をとった。中央政府は私の見解を尊重し、一貫して私を支持してくれた」と語った。
この発言からすれば、香港政府は事前に北京政府のお墨付きを得たことになる。だが1つ不可解な点がある。もし林鄭が事前に中国政府の「支持」と「理解」を得ていたのであれば、4日のテレビ演説でなぜ「中央政府の支持と理解を得た」と言わなかったのか。
中国政府は茫然自失?
さらに奇妙なことに、林鄭が記者会見した同じ5日、肝心の中国政府は「理解」や「支持」をいっさい表明していない。それどころか、中国政府のいかなる機関もこの件について言及せず、完全な沈黙を守っている。
中国政府の沈黙は実に興味深い。このような反応(あるいは無反応)を見ると、「事前に中央政府の理解と支持を得た」という林鄭の言い分は怪しい。中国の中央政府はむしろ、彼女からの「不意打ち」を喰わされて茫然自失しているのではないか。
(以下略)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190906-00010004-newsweek-int
中国に説明したのはウソだった?
今日は香港ネタか。事実上のクーデターだって?何やら不穏当な表現だね。
そうなんです!香港のキャリーラム長官が条例案を撤回したのは、独断でやった可能性があるみたいです!中国に説明したと言ってたのは、ウソだったんじゃないかって。
記者会見では中国政府の支持を得たと言ってるのに?
興味深い考察ですね。事実であれば中国と香港の関係に大きな変化がもたらされたことになります。
ただ、改正案の撤回を表明した時の演説では、中国の支持を得たという発言は全然しなかったみたいです。記者会見でだけウソをついたんだと思います!
演説で大うそを言ってしまうと中国政府に即座に否定されるが、記者会見ならタイムラグもあるし問題ないと思ったのかな?建前上は中国政府の承認がないと香港行政長官は辞任もできないそうだからね。
中国政府に何の話もしないで、いきなり宣言したんだと思います!中国政府が特に何も表明しないで沈黙してるのが、その証拠だと思います。
完全な沈黙というのは並々ならない事態だね。確かに不意打ちだった可能性はある。まさか香港行政長官が我々に断りなく決定を下さないだろう…という思い込みがあった中での撤回宣言だとしたらショックを受けるしかないよね。
それで、香港長官のやった事は、クーデターなんじゃないか、って言われてるんです・・・。
香港行政長官のLam氏に取れる選択肢が数少ないものになっていたのは事実かと思います。中国当局に逃亡犯条例の改正案撤回を申し出たことに加え、Lam氏自身が辞意を表明したことも認められなかったとされていたからです。自治権が保障されているとは言えない状態でした。
ロイターに発言をリークしたのがクーデターの内容?
2ページ目と3ページ目に、クーデターの内容について書かれてるんです。中国政府に撤回の話や辞任の話を説明したことが、ロイターに報道されたのがポイントだったみたいです!
英語で発言した理由
そして「林鄭クーデター」の第2ステップは、9月3日までに非公開会合における林鄭の重大発言が同じロイター通信にリークされたことである。
ロイターは今月2日、林鄭が実業界の首脳たちとの非公開の会合で「可能なら辞任したい」と発言したと報じた。さらにロイターは3日、約30分間におよんだ林鄭発言の録音の24分間を公開。発言のほぼ全容を明らかにした。
その中で林鄭は、「もしも自身に選択肢があるなら」と断った上で「まずは辞任し、深く謝罪することだ」と述べたうえで、香港の混乱は中国にとって国家安全保障・主権の問題となっているため、自身によって解決する余地は「非常に限られている」と説明した。
彼女はさらに「残念ながら憲法で2つの主人、つまり中央人民政府と香港市民に仕えなくてはならない行政長官として、政治的な余地は非常に、非常に、非常に限られている」と、自らの深い苦悩を吐露した。
「中央政府が撤回提案を拒否した」という情報をリークしたとの同じように、林鄭とその周辺が内部発言を報道機関にリークした可能性は高い。リーク先は前回同様ロイター通信だ。もう一つ、林鄭はこの内部発言を英語で行った点も注目すべきだ。
彼女の話す相手は香港の実業界であったから、本来、香港人が親しんでいる広東語で喋っていても良さそうだ。わざと英語で話したのは、まさにロイターにリークしやすくするための工夫ではなかったか。
この記事誰が書いてるんだろうと思ったら、石平さんじゃないか!どうりで鋭い分析だなと思った。広東語ではなく英語でしゃべっていたという話も初耳だね。
香港にとって、ロイターは欠かせない仲間だったんですね・・・。少し見直しました!
推測としては悪くないかと思います。中国当局が対応に苦慮している様子はすでに把握していますので、香港行政長官が主導権を握ったと考えるのは自然です。この点から考えても、香港の抗議活動は明確な成果があったと言えるでしょうね。
そうなる。デモ隊の完全勝利だからな…。香港行政長官にここまで言わしめるというのは、やはり空港閉鎖デモが相当効いてたんだと思う。
「非暴力こそ力なり」でしたっけ?
そうそう!中国に武力鎮圧をさせないための努力と知恵の結集は目を見張るものがあったよね。空港への交通機関をパンクさせる形での抗議活動というのは並大抵の発想力では思いつかないだろう。それに多くの協力者が必要になる。
日本人の感覚だと、とにかく他人に迷惑をかけちゃダメだっていう声ばかり出てきますよね・・・。迷惑をかけてでも、主張しなければいけない事があるんだと思いました!
いいことを言ったね!迷惑も時に必要だ。人は誰もが迷惑をかけながら成長してきたんだ。生まれてから一度も他人に迷惑をかけたことがない人は存在しない。持ちつ持たれつでやっていくことが重要なんだよ。今の日本社会はその大事なことを忘れてしまったのかもしれないね。
暴力と、迷惑は違います!国がなくなるかどうかの時に、迷惑かどうかを気にしている余裕はないんだと思いました。
日本は豊かな国だ。そして世界最強の在日米軍に自衛隊がいる。だがそのことを当たり前だと思ってはいけないということだ。万が一米軍が日本からいなくなることがあれば香港のような脅威にさらされることもあるかもしれない。その状況をシミュレートすれば他人事かのように迷惑迷惑と突き放すこともなくなるだろう。
中国は追い詰められている?武力鎮圧には踏み切るの?
3ページ目の最後なんですけど、中国はキャリーラム長官の不意打ち宣言で、かなり追い詰められてるみたいです・・・。
中国政府の思惑は完全に外れ、習政権は自ら矢面に立たされる形で、武力鎮圧に踏み切るかどうかの瀬戸際の判断を迫られている。10月1日の国慶節(建国記念日)が迫る中、残された時間はわずかしかない。
こうしてみると9月4日に突然、逃亡犯条例改正案の完全撤回を発表したのは、実は用意周到な中国政府に対する「林鄭クーデターの完成」ではないのか。つまり林鄭は、中国政府を武力鎮圧の難しい判断に追い込んだ上で、今度は一転して自ら妥協案を持ち出し事態の収拾に乗り出した。これで林鄭は「何も出来ない行政長官」から一転して、自らで主導権を握ることができる。
中国政府と習近平は簡単に林鄭の改正案撤回を拒否することも反対することも出来なくなった。今さら公然と彼女の撤回表明を拒否すれば、それは直ちに中国政府と林鄭の完全決裂を意味する。中国政府は自ら実力による事態収拾を計る以外になくなったが、経済衰退や米中対立の深まりなどの内憂外患に悩まされている現状で、香港に対する武力鎮圧に踏み切れるだろうか。
香港に自治権が存在していない根拠となりかねませんので、中国当局としても慎重になっているものと考えられますね。軍事介入に踏み切れば香港の優遇措置は外され中国経済にも深刻な打撃となります。習近平氏にはその選択肢を取ることは難しいはずです。
10月から始まるといわれてる米中通商協議にも影響が出るとか?
トランプ氏は香港の問題は中国が解決すべきと述べていますが、中国自身がその問題を悪化させることになりますので言及する回数は必然的に増えるでしょうね。通商協議でより強く中国に最終合意を迫る背景にはなるかと思います。
習さん、ホントにダメダメですよね・・・。中国政府って、大した事ないんだなって世界中に思われてしまいました!装甲車をいくら並べたって、全然怖くないです!
まさにそう。暴徒鎮圧のための訓練とやらを公開したのも悪手だったね。中国の器の小ささが世界に向けて発信されてしまった。香港警察がデモ隊になりすましてるとか、警察車両から妙なモノが広場に投げ込まれたとか映像のリークも数多く出てきてるし。
そうなんです!天安門事件の当時との違いは、インターネットの発達だと思います。インターネットがあったから、反送中デモも水のようにスムーズに移動しながら実行できたんです!
ブルースリーの”Be Water”だっけ?いい言葉だよね。香港のデモ隊は水のように強かだった。
ネットユーザーは、鋭い分析と考察に同感してます!その一方で、やっぱり中国政府が撤回を裏で認めなくてはいけなくて、単にそれを報道できなかっただけでは、と否定してる人もいました。それで面目を保とうとしてるんじゃないかって。無反応だと、何とでも言えますよね・・・。
そのネットユーザーの反応自体が情報操作の類だからなww 何としても面子を保ちたい中国の心理状況から考えれば、クーデターに近いとする説の方がより都合が悪いってことなんだろう。中国の無力さが世界に示されてしまうからな。
ボクは、どんな形であっても、不条理な事は手段を選ばずに止めた方がいいと思います!暴力はダメですけど、こういうソフトなクーデターなら、いいと思います!ただ・・・
うむ。
5大要求のうちまだ1つしか通ってないし、普通選挙の実施だけは絶対に中国は許してくれない、っていうネットユーザーの意見にはボクも納得してしまいました・・・。周さんも油断するなって言ってたし、これからがホントの戦いなんだと思いました。
クーデターとするなら5大要求すべてを通さないといけないよね。だが最終的にはそれを実現してもらいたいと思う。クーデターの第1歩だったとするのは悪くない考察じゃないかな。
中国の建国記念日が迫っているとのことですので、前後で中国当局の態度がどのように変化するかにも注目が集まりますね。基本的には軍事介入する選択肢を捨ててはいないと思いますので、引き続き情勢を注視してください。次の抗議活動が予定されている場合は、逐次共有してください。
確か、今週末も何かをやるって書かれてた気がします・・・。ちょっと見てみます!