中国の上海で8月27日に、初めてコストコがオープンしたそうです!ところが、人がドンドン来て3時間待ちになるし、争奪戦があまりにも激しすぎたので、半日で閉店してしまったそうです・・・。台湾のネットユーザーの意見を見ると、中国進出は失敗だったのではないか、という気がします!どうしてこうなってしまったんでしょうか?
中国初の「コストコ」が、オープン日に半日で閉店した「残念な理由」
9/13(金) 6:01配信 現代ビジネス2018年7月に勃発した米中両国による貿易戦争は両国が相互に制裁関税を発動して泥沼化しており、解決の目途は一向に立っていない。
(中略)
そして、米国と中国の両国が相互に制裁関税「第4弾」を発動する9月1日を遡ること5日前の8月27日、中国・上海市で米国に本社を置く会員制倉庫型卸売・小売チェーンの「コストコ(Costco、正式名称:Costco Wholesale Corporation)」が中国における第1号店を開店したのだった。
(中略)
メディアが報じた上海コストコ騒動はこんな感じだ。
(1)上海コストコが開店する8月27日より以前に、コストコへ年会費を納入して会員となった人数は数万人を突破していたという。開店日の8月27日は火曜日で平日であり、開店は午前9時からであるにもかかわらず、上海コストコの周囲には朝早くから長蛇の列が出来ていて、その先頭は商品売場への入場口にある電動シャッター前で今か今かと開店の時を待っていた。この日、コストコは通常9時からの開店時間を30分早めたので、時刻が8時30分になり、電動シャッターが巻き上げを開始すると、列の先頭にいた人々は我先にとシャッターとフロアーの隙間に潜り込んで商品売場へ走り込み、多くの人達がそれに続いた。
(2)8時半の開店から40分後の9時10分頃に上海コストコへ車で到着した人によれば、その時すでに駐車場は満杯で、11時前には商品売場は人で溢れる状態となり、各所に配置された保安係は客の入場制限を行う必要性に迫られた。また、上海コストコの外側では係員が「駐車場はすでに満杯で、3時間待ちが必要です(The parking lot is full. It takes three hours to wait)」と書かれたプラカードを掲げて駐車待ちの自動車に注意を促していた。なお、当日、コストコ周辺における車の渋滞は延々3キロメートルにも及んでいたという。
(3)開店当日に入場口の電動シャッターが動き始めると、我先にと商品売場へ走り込んだ人々の中には酒類売場へ直行した人たちがいた。上海コストコが事前に目玉商品の公告を出していたからかと思われるが、そうした人たちは1498元(約2万3000円)という市場価格の半値で売られていた飛天印のマオタイの争奪戦を演じ、当該マオタイは開店からわずか20分間で売り切れとなった。後日、あるネットユーザーがネットに書き込んだところによれば、彼は家族6人で4時間を費やして初日に開店と同時に入場し、マオタイを12本、1人1本の制限が付いていた「五糧液」を6本購入し、その他に雑多な食品を購入したという。彼は同日夜にマオタイ6本と五糧液4本を転売して合計1万3800元(約20万7000円)の利益を上げ、コストコの年会費、駐車料金、食品代金を差し引いて1万2000元(約18万円)をわずか半日で稼ぐことに成功したという。
(中略)
(5)開店の午前8時30分から2時間が過ぎた頃には商品売場は客であふれて立錐の余地もない状態に陥り、買い物を終えて会計を待つ客がレジの前に延々と並び、その横にはレジに並ぶ客を誘導する係員が「レジの行列は2時間待ちです」と書かれたプラカードを掲げて客に忍耐を求めていた。しかし、商品売場の混乱に危険を感じたコストコは急きょ午後の営業を停止することを決断し、次のような通告を掲示して商品売場の外で入場を待つ人々に理解を求めた。すなわち、「尊敬する会員の皆さん、今日は。売場の通行が人の波で滞っているので、さらに良い買い物環境を提供するために、本日8月27日の午後は商品売場の営業を見合わせます。何卒入場をご遠慮ください」という内容の掲示だった。
(6)突然の営業見合わせの通告を受けて、炎天下で長時間にわたり入場を待っていた人々の中には強引に入場しようとして保安係と衝突した人も複数いたが、コストコは午後の営業休止を強行した。商品売場が収容能力を超えた客数で危険な状態に陥っていたことが午後営業休止の理由ではあるが、それとは別にコストコ側が予想だしなかったことが発生していたことも理由の1つであった。
(以下略)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190913-00067114-gendaibiz-cn
コストコ半日閉店の理由は混雑?
“中略”が多すぎない?そんなに長い記事なのか?
とにかく長いです・・・。ここまでで、まだ半分です。後半には、もっとすごい事が書かれてるんです!
今日は中国ネタだからワトソン君担当?
基本的には中国の個別事案についてはお任せしています。私からは共有すべき報道を後ほど紹介します。
コストコの中の話は、あまりアメリカとは関係ないですよね・・・。でも、見てて面白かったので、取り上げることにしました!中国の上海で8月27日にコストコがオープンしたんですけど、たった半日で閉店してしまったそうです。
何やら混雑してる様子について事細かく書かれてるけど、これが閉店の理由なのか?
人が多過ぎて、駐車場もあっという間に満車になってしまったそうです。開店と同時に値引き商品をいっぱい買って、転売して利益を稼ぐ人が多かったみたいです!
中国らしいと言えるね。金を稼ぐためなら手段は選ばない。他人を押しのけてでもという根性は興味はあるが真似したいとは思わないね。
それで、レジの行列も2時間待ちになってしまって・・・。売り場がドンドン混乱して、歩く隙間もなくなるくらい人が溢れてたそうです!収容力を超えた客数で危険を感じたから、午後の営業を中止したみたいです。
単純に人が多いだけの話だなww 何から何まで中国らしい顛末だ。
勝手に食品を食べて棚に戻す人も続出?
それが、他にも理由があるんです・・・。勝手に食品をつまみ食いしたり、生鮮食品を普通の棚に放置したりする人が続出したみたいです!
押し寄せる不道徳行為
その理由は9月1日付で多数のメディアによって報じられたが、次のように中国人会員の低い民度に起因するものであった。
・食品売場にはプラスチックの容器に入った寿司の詰め合わせや菓子のマフィンが売られていたが、悪質な客は寿司を数個つまみ食いしたり、マフィンを1口食べたりした後に、その容器を元の商品棚へ戻して知らん顔で立ち去っていた。
・牛乳や冷凍の鶏肉といった生鮮食品がその売場から離れた場所に多数放置されていることが判明した。購入しようと当該商品を商品棚から持ち出したが、その後に購入を止めて、近くの商品棚や床に放置していったものと考えられる。冷凍鶏肉はパッケージが破れて肉汁が流れ出ていた。生鮮食品でなければどこに放置しても大した問題にはならないが、生鮮食品である以上は品質上の問題が発生しないように客も協力すべきだが、そうした意識は全般的に低いように思えてならない。
・商品売場内で子供が催した親の一部は混雑している状況下で行くことは困難と判断し、売場の各所に設置されている金属製ごみ箱の上に子供を持ち上げて・・・
もはや犯罪だな。中国でなければ考えられない事態が次々と発生していたわけか。それが閉店の本当の理由ということか?
そうだと思います!お客さんの意識が低過ぎて、コストコ側がビックリしたんだと思います・・・。翌日には、一度に入れる人数を2000人に制限する発表をしたそうです!
というか米中貿易戦争だというのに米系のスーパーには関心を示すのな。この時点で中国に勝ち目はないと分かるね。
それが、5日目には状況が一変して、今度は一転退会ラッシュになったそうです!開店記念の商品が全部売れてしまったので、転売ができなくなったから不要になったとか・・・。行列にウンザリとした人も多いみたいです!
中国メディアによれば、開業から5日目の8月31日になると、状況が一変して上海コストコの商品売場にある退会窓口に多くの人々が行列を作り、担当係員は昼食を取る時間すらない有様だったという。
それは、上海コストコが開店記念に特別価格で提供した、飛天印マオタイや五糧液などの目玉商品が売り切れとなり、その他の商品も開店の優遇価格から通常価格(それでも他所より安価だが)に戻ったことに起因するものだった。
退会窓口に並んだ人々に理由を尋ねたところでは、バスを乗り継ぎ、数十元のバス代を支払って上海コストコに到着したが、商品売場へ入場するのに何時間も行列し、ようやく入場したら目玉商品はすでに売り切れで、買いたい商品も見当たらず失望したという者や、コストコの商品は高価格・高品質で自身の生活レベルでは手が届かないとする者もいたのである。
台湾コストコは1997年に第1号店を高雄市に開設してから20年以上の歴史を持ち、2019年9月2日時点の倉庫店数は13カ所に上っている。
その台湾のネットユーザーは上海コストコが上述した「商品保証(不満足な場合は商品と引き換えに全額返金する)」を標榜することに懸念を提起し、中国人を相手にそのような商品保証を行うことは・・・とネットに書き込んだ。
これには多くのネットユーザーが同感を表明し、「中国人が食品の大半を食べてから不満だとして返金を要求すれば、それを真似る者は次々と現れ、最後はコストコが中国人の全てを養うことになりかねないのではないか」と結論付けたのだった。
「コストコが中国人の全てを養う」www
皮肉だとしても、笑えないですよね・・・。中国は、そういう逞しい国なんだと思います!アメリカの価値観は、通用しないです。
台湾と中国を同様の市場だと勘違いしたのがそもそものミスだったわけだ。台湾の民度は確かに高いし平和な地域だが、中国も同様だと思って進出している企業は数知れないだろう。同じことが香港にも言えるね。
人口が多過ぎるから、少しでも小さいチャンスを掴まないと、埋もれていってしまうんだと思います・・・。中国の場合は、コストコの面積を2倍にした方がいいです!
だな。収容人数を2倍3倍にしないと追いつかないだろう。それで客を長い距離歩かせることになっても仕方ない話だ。他にもセキュリティ要員を増やすとか多くの防犯の仕組みが必要になるね。ところでこのコストコの話って中国が米国の貿易赤字を縮小するための手土産的な話にはなるんだろうか?
確かに!コストコって、食品が中心ですよね?ひょっとすると、大量に買い付けた大豆を、コストコで売ろうとしてるかもしれないです!100万トンも買ったそうです!
大半は飼料用という話だがな。米国産の肉や小麦を入手する経路として確立されれば米国も満足してくれるだろう…という中国側の思惑もあったような気がする。貿易赤字さえ解消できればトランプは一転関税も撤廃してくれるとか思ってそうだ。
ネットユーザーは、こういうニュースがある限り、まだまだ中国は脅威にはならないと言ってます!先進国とは違ってコストコのような商売は通用しないかも、人数を入れ過ぎた店舗側にも問題があるのでは、という雰囲気です!
米中貿易戦争なんて大半の中国民にとってはどうでもいいのかもね。米国製品の方がよければ買うし、必要な食料も米国から調達できるならしたい。習近平の関税発動合戦をよく思ってない中国民も多そうだな。
中国は必要な食料品に関税をかけていた?何がしたかったの?
私からは関連する報道としてこちらを取り上げます。中国が米国産の大豆や豚肉などの関税を除外し購入を再開し始めたとされています。
中国、米産大豆・豚肉など追加関税除外へ 交渉控え緊張緩和
9/14(土) 0:02配信 ロイター[上海 13日 ロイター] – 中国が、追加関税の対象とする米国製品から大豆や豚肉などの一部農産物を除外する方針を明らかにした。一連の貿易交渉を控え米中両国の緊張緩和が進んでいる。
新華社が13日報じたところによると「中国は市場原則および世界貿易機関(WTO)規則に従い、本日から大豆や豚肉などの農産物を購入する関連企業を支援する」と表明。中国国務院の関税税則委員会が一部農産物に対する追加関税を除外するほか、中国は高品質の米農産物を輸入する見込みとした。
中国は米国産豚肉に対し、昨年7月と今年4月にそれぞれ25%、今月に入り10%の関税率を上乗せした。この結果、豚肉の関税率は当初の12%から72%まで上昇している。また大豆の関税率についても昨年7月に25%、今月に入り5%を上乗せし、当初の3%から33%に上がっている。
今回の追加関税免除が関税率の一部にとどまるのか、それとも全体に及ぶのかは不明。
全米豚肉生産者協議会のデービッド・ヘリング会長は「中国市場が全米の豚肉生産者にとって重要であることは明白。米豚肉輸出だけでも対中貿易不均衡に大きな影響を及ぼし得る」と述べた。
中国ではアフリカ豚コレラのまん延により豚肉価格が過去最高値を付けるほど急騰しており、海外からの豚肉調達が急務になっている。米国の対中豚肉輸出は年初以降、おおむね予想を下回る状態が続いている。
米中貿易摩擦を巡っては中国が米農産物の購入を再開する一方、トランプ米大統領が一部中国製品への関税引き上げを延期するなど互いに譲歩姿勢を示している。[nL3N2623F4]
米農務省は13日、民間の輸出業者が中国向けの米国産大豆20万4000トンを購入したことを認めた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190914-00000000-reut-cn
豚肉不足が深刻なのに、習近平は関税をかけてたのか…。自滅行為としか思えないね。
飼料だけじゃなくて、豚肉自体も輸入しないといけないんですね・・・。アメリカが逆に輸出規制した方が、中国にとって打撃になる気がします!
中国が継続的に農産物を購入するかが今後の焦点となります。通商協議のための一時的な購入措置ではあってはならないという意味です。トランプ氏としても中国が米国農産物の購入を控える理由はないと考えているはずです。
そりゃそうだ。自国に必要な物を輸入規制したらそれこそ韓国になってしまう。中国はそこまで愚かじゃないと思ってるよ。
中国の場合、アメリカへの対抗心ってあまりないですよね・・・。アメリカが関税を発動したから、中国もやり返したかっただけ、という雰囲気があります!
ファーウェイについてはその限りではないと思うけどな。明らかに米国から技術を盗んだし5G通信覇権で米国を凌駕しようとしていた。中国はファーウェイ制裁も解除してもらいたがってるという話だけど、それとこれとは別ということになりそうだ。
HuaweiはEntity listに掲載されており、今でも除外はされていません。Huaweiへの猶予措置と関税措置については基本的には関連性がありません。中国がHuaweiの問題で譲歩できなければ、残念ながら最終的な合意もなされないということになるかと思います。
中国としてもそれは防ぎたいが、ファーウェイを見捨てるわけにもいかないし難しい状況だね。11月には確かOSの開発も難しくなるんだろ?コストコの閉店騒動で盛り上がってる場合じゃないと思うけどな。
コストコでファーウェイ製品を販売禁止にすればいいです!そうすれば、愛国心が強い中国の人達は行くのをやめて、行列も短くなってすっきりすると思います!
なるほどww そもそも売ってるのか?まあいいや。俺としては気になるのは米中通商協議の方だから有能さんが来ない明日に備えて調べておくわ。ワトソン君は香港のデモについても調べてほしい。
黒井さん、分かりました!