FedのSt. Louis地区総裁を務めるBullard氏が米中貿易摩擦は避けられないものという認識を示しました。中国がWTO加盟時の約束を履行していないという理由です。通商交渉による合意が農業部門の状況改善に必要とされるとの認識も示しました。
米中貿易摩擦、避けられない可能性=セントルイス連銀総裁
9/24(火) 4:16配信 ロイター[エフィンガム(イリノイ州) 23日 ロイター] – 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は23日、中国が世界貿易機関(WTO)加盟時に交わしたコミットメントを履行していないことを踏まえると、米中の貿易摩擦は避けられない可能性があるとの認識を示した。
さらに中国の通商関係がヤマ場に達している可能性があるとしたほか、農業部門の状況改善には貿易問題の解決が必要になる公算が大きいと述べた。
また、米連邦準備理事会(FRB)が先週、レポ金利上昇の問題に「適切」に対応したと述べた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190924-00000010-reut-bus_all
通商協議との関連性は不明
やたらと総体的な話だな。中国がWTOに加盟した時のコミットメントを守っていないというのは、具体的には何のことだろう?
中国はホントに全然約束を守らないんですね・・・。信用がないんだと思います!
詳細については明らかにされていませんが、FedのSt. Louis地区の総裁を務めるBullard氏による見解です。進行中の米中通商協議との関連性は不明です。
中国って、いつWTOに加盟したんですか?
2001年11月だね。意外と最近の話だ。中国経済はWTO加盟により大きく輸出入を伸ばして飛躍し始めたと言われている。日本経済の没落と反比例するかのようだね。
2001年って、小泉元首相の時期じゃないですか!やっぱりそうだったんですね・・・。
そうだな。小泉内閣は2001年4月に発足して2006年9月まで続いた。この5年間で日本経済の根幹が破壊されたと言ってもいいかもしれないね。ちなみに小泉元首相の誕生日は1月8日で金正恩と同じ日だ。
ええっ?じゃあ、やっぱり・・・。
お察しだよね。北朝鮮は総書記の誕生日を大切にする国だ。何らかの関連性があってのことだと思うよ。
該当記事の英語版も提示します。Bullard氏は農業の状況改善には通商交渉における合意により解決を必要とするという認識も持っているようです。
Fed’s Bullard: U.S.-China trade relations probably had to come to a head
September 24, 2019 / 3:04 AMEFFINGHAM, Ill. Sept 23 (Reuters) – St. Louis Federal Reserve President James Bullard said on Monday it was probably inevitable that the United States and China would clash on trade, given that China has not lived up to commitments made when it was allowed into the World Trade Organization.
“The Chinese were allowed into the WTO on an implicit promise that they would abide not just with the letter but with the spirit of the WTO and that they would transition toward democracy,” Bullard said. “Neither of those things have happened.”
具体的な話はやはり何も書かれていないな…。
中国が農場視察をやめたのも、貿易交渉が失敗したからですよね?来月からが不安です!
中国代表団の農場視察中止は米国側の都合による
中国代表団の視察中止については米中通商協議とは無関係とされているようです。米国側が視察について把握していなかったため、米国からの中止要請を受けてのことと明らかにされています。
中国代表団の農場視察中止、米国側の要請で決定-関係者
9/23(月) 22:22配信 Bloomberg(ブルームバーグ): 中国代表団が米国の農場視察を先週取りやめたのは米国の要請によるものだったと、事情に詳しい関係者が明らかにした。視察中止で先週ワシントンで開かれた米中次官級協議が不調に終わったのではないかとの観測が広がっていたが、それが中止の理由ではなかった可能性がある。 関係者の1人によると、米通商代表部(USTR)が視察について手配されるまで知らなかったため、中国側に訪問中止を要請した。別の関係者によれば、中国側は米国内の理由によるとの説明を受けたという。
さらに別の関係者は、中国の劉鶴副首相が10月第2週にワシントンを訪問し、ライトハイザーUSTR代表およびムニューシン米財務長官と会談する予定だと述べた。両国は10月10日前後の会談実施を目指しているという。 中国代表団の視察中止の報道は、トランプ大統領が中国との「部分合意」には関心がないと表明した約1時間後に伝わった。代表団の一員である韓俊副農業農村相は21日、ワシントンで開かれたイベントで、農場視察は議論されていたが最終決定はされず、別の機会に設定されるだろうと語った。 中国メディアによると、副農業農村相はこのイベントで「農業分野の交渉は極めて順調に進み、双方が徹底的で率直な意見交換を行った」と発言。中国は「平等と相互尊重を基本として」米国との農産物取引の拡大と協力深化に前向きだと語った。
原題:Chinese Trade Delegation Called Off Farm Visits at U.S. Request(抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190923-44976490-bloom_st-bus_all
本当かな?株価が落ちるのを避けるためにそういう言い方をしてるだけのような気がするけど。
トランプ大統領が部分合意に興味ないって言ったから、中国の代表団を農場に訪問させなかったんだと思ってました・・・。違うんですね。
原文記事を提示します。具体的な中止の理由は明確にはされていませんが、通商協議は順調に進められるとのことです。来月にも中国の副首相が米国を訪問しLighthizer氏やMnuchin氏らと会談をするとしています。
Chinese Trade Delegation Called Off Farm Visits at U.S. Request
2019年9月23日 11:30 JSTChinese official says canceling farm trip unrelated to talks
Top negotiators set to meet in second week of OctoberChina’s cancellation of a planned visit to farms in the American heartland was done at the request of the U.S., people familiar with the matter said, indicating it wasn’t caused by a negative turn in the lower-level discussions held in Washington last week.
…
読んでみたけどまったく分からないね。来月の訪問も予定でしかないんだろ?それに会談したとしても議論は一向に進まない気がする。
同じニュースの繰り返しばかりで、飽きてしまいますよね・・・。いい加減にしてほしいって思います。
中国が時間稼ぎをしていることは明白ですが、トランプ氏が求める最終合意がなされない限り関税は際限なく引き上げられます。10月中旬と12月中旬にはそれぞれ追加関税が発動します。中国が合意に応じないとは考えられない状況です。
中国が合意に応じなければ関税はさらに上がる
ネットユーザーは、トランプ大統領が完全合意しか目指してないし、視察中止で合意はなくなったって言ってます!関税100%もあり得るんじゃないかって。代表団を単なるスパイだと疑ってたんじゃないか、という見方をしてる人が多いです!その一方で、株価の調整をしたかったのではないか、と冷静にコメントしてる人もいました・・・。
スパイ?
視察先が先進的な技術を使った農場で、中国がその技術を狙ってたんじゃないかって言われてます!特に根拠が書かれてなかったので、思い込みのような気もします。
そうですね。様々な憶測がなされるかと思いますが、トランプ氏が部分的な合意は求めず最終的かつ包括的な合意を求めていることだけは事実です。中国に合意に応じる準備がないことが分かれば関税はさらに引き上げられます。
単純明快だよな。合意オア関税ってわけだ。”Agreement or Tariff”。関税100%で中国製品が高級品になってしまうよ。
価格が2倍になるって事ですよね?アメリカでは小売店が3年間で1万店閉鎖したみたいだし、ドンドン消費者の選択肢が狭くなりそうです・・・。
そんなに閉店してるの?
「アマゾン・エフェクト」だって言われてます!オンラインに全部負けてしまってるそうです。中国製品が2倍になったら、小売業の閉店がもっと増えると思います!
その間にも中国は食糧危機に陥るかもしれないけどな。そういう話だろ?
3年間で1万店という数値が多いか少ないかを明確にすべきかと思います。既存店の縮小という話であればさほど経済には影響が出ているとは言えませんので、トランプ氏の関税を恐れる理由にはならないかと思います。今年の年末商戦だけは例外的に関税措置が見送られました。
まあそういうことだ。俺は米国内の懸念事項は現状では米国防権限法の成否のみだと思っている。ワトソン君、例の話まとめた?
まだです!2019年のNDAAと分けるのが結構大変で、もう少し時間がかかりそうです・・・。
分かる分かる。2020年分の国防権限法として決まったことだけを明確に抽出する必要があるからな。今週いっぱいは時間を取ろう。