米国議会がトルコ制裁を検討  シリア北部からの米軍撤収が原因と主張

トルコがシリア北部で軍事作戦を開始したことについて、米国議会から同国への制裁を科すことを検討する声が出始めています。トルコの軍事作戦を引き起こしたのはトランプ氏が決めたシリア北部からの米軍撤収だと述べています。記事中の一部の文言を変更しています。トルコへの制裁は広範かつ深刻なものになるとされていますが、詳細は明らかにされていません。

米共和党議員、対トルコ制裁計画 シリア北部での軍事作戦受け
10/10(木) 6:03配信 ロイター

 [ワシントン 9日 ロイター] – トルコによるシリア北東部での軍事作戦を受け、米共和党のリンゼー・グラム上院議員はトルコに対し「制裁」を課すことを計画していると述べた。

 グラム議員はニュースサイト、アクシオスとの9日付のインタビューで、トルコの経済と軍隊に制裁の影響が及ぶと指摘したほか、トランプ米大統領によるシリア北東部からの米軍撤収決定がトルコによるクルド人勢力への空爆につながったと述べた。

 また前日にはツイッターへの投稿で、シリア北部に進軍すればトルコ政府は「制裁」を受けると警告。「広範かつ深刻な制裁」になるとした。

 民主党のクリス・バンホーレン上院議員はツイッターへの投稿で、超党派の制裁法案が9日に最終決定されるだろうと述べた。

 ホワイトハウスは現時点でコメント要請に応じていない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000012-reut-asia

トルコ政府とKurdsの対立について

この事件の概略からまず知りたいんだけど、なぜトルコが急にシリア北部に攻め込むようなことになったんだろう?

ボクもアクセスランキングで急に見かけて、ちょっと頭が混乱してしまって・・・。

背景についてはこちらの記事から把握することが可能かと思います。トルコ政府がシリア北部のKurdsに攻撃を開始しましたが、背景にはトランプ氏が同地域からの米軍撤収を決めたことがあるとされています。過激な表現は極力控えています。

トルコ、シリア北東部でクルド勢力を攻撃 地域不安定化に懸念強まる
10/9(水) 23:09配信 ロイター

 [アクチャカレ(トルコ) 9日 ロイター] – トルコは9日、シリア北東部に侵攻し、クルド人勢力を攻撃した。空爆を行った後、夜に入り地上戦を開始した。欧州など主要国は、内戦が続くシリアの情勢をさらに悪化させ、地域の不安定化につながる恐れがあるとして懸念を募らせている。

 トランプ米大統領が同地域からの米軍撤収を表明してからわずか数日後の軍事作戦開始となったことで、米共和党の有力議員からもシリア北部で過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦で米国に協力してきたクルド人勢力を見捨てたと批判の声が上がっている。

 トルコのエルドアン大統領はこの日、シリア北東部でクルド人勢力を標的とした軍事作戦を開始したと表明。ツイッターへの投稿で「トルコとの国境に向けて回廊が創設されることを防ぎ、同地域に平和をもたらすことが目的」とし、「シリアの主権を擁護し、地域社会を解放する」と述べた。

(中略)

 トランプ大統領の米軍撤収の決定を巡っては、自身の共和党内からも批判が相次ぐ。

 トランプ大統領に近い共和党の重鎮リンゼー・グラム上院議員は、クルド人勢力を支援しないことは「大統領の任期中最大の過ち」と非難した。同党のリズ・チェイニー下院議員も「米国は同盟を結んでいたクルド人勢力を見捨てた」と批判。トランプ大統領の決定が「米国の敵国ロシア、イラン、トルコを支援し、IS復活の下地を整えることになる」と述べた。

 トルコによる攻撃について、ドイツ政府は地域のさらなる不安定化につながり、ISを強化することにもなりかねないと懸念を表明した。

(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191009-00000096-reut-asia

アメリカと、ロシアと、シリアと、クルド人勢力の対立構図がよく分からないです・・・。

クルド人勢力がシリア政府と対立しているという話だろ?だが最悪の軍事衝突を食い止めるために米軍の存在があったと。その状況でトランプが米軍撤収を表明してからわずか数日でトルコが軍事作戦を開始したというのは…分かるよな?

韓国からアメリカ軍を撤収したら、同じようになるって事ですか?

まあこういう報道が出た以上そうなるわな。中東とは事情は異なると思うけど、遠回しに議会がトランプを牽制している状況じゃないかと推測している。

米国ではIS掃討作戦でも協力してきたKurdsを見捨てる政策だという見方がなされています。トランプ氏もトルコの軍事作戦を支持しない姿勢を見せていますが、議会にとっては説得力に欠ける主張となりますね。

お前が米軍を撤収させたからこうなったんだろ!とでも言いたげだよね。それで最初の議会主導でのトルコ制裁案が出てきていると。というかトルコにとってのメリットって何だろう?なぜ経済ががたがたに崩れかかっている今軍事作戦の必要があるんだ?

中東の話はワシにもさっぱり分からん。複雑な背景がありそうじゃのう。

Kurdsがトルコとシリアの間に自治区をつくり独立国家建設を目指す

トルコとシリアは国境を接していますが、両国にまたがるのがKurdsの勢力です。Kurdsはトルコの人口の1割から2割を占めるとも言われており、その中でもKurdistan Workers’ Party(PKK)という社会主義勢力はKurdsによる独立国家の建設を目指しているとされています。このPKKがシリア北部に展開しているKurdsの武装組織YPGと組み自治区をつくる危険性があったため、トルコ政府が攻撃に踏み切ったという背景です。

KWPでなくPKKなのか。トルコ語?

Kurdishで正式名称はPartiya Karkeren Kurdistanと表記します。同じくYPGについてもYekineyen Parastina GelとKurdishで表記します。特殊文字は英文字に置き換えています。

複雑過ぎて、頭がパンクします!トルコとシリアって、お隣さんだったんですか?初めて知りました!

やれやれ…。我々にとって遠い地域の認識ってその程度だよな。同様に欧州や中東にとっては日本と韓国が竹島で争ってるのはどうでもいいという認識なんだろうね。クルド人勢力について調べたら近年勢力図を徐々に拡大しているようだよ。

朝鮮半島で例えると、韓国の特定勢力が韓国と日本に跨る独立国家建設を目標にするような物ですか?

似てるようでちょっと違うね。クルド人勢力はトルコでもシリアでもない第3勢力だろ?まあ自分の中で理解するうえで置き換える分には問題ないけど、それを主題にはできない感じかな。

トランプ氏はシリアから米軍を撤収させると決めたことで結局は釈明に追われる立場となりましたが、問題の発端は米軍を中東に派遣したことだという主張は曲げていません。トルコ大統領のErdogan氏が11月に訪米することにも触れ、トルコ寄りの姿勢を見せた矢先の出来事だったことも関係しています。

トランプは今回ばかりはやっちまった感じが出てるようだな…。今後の政策に大きく影響することがないか心配ではあるが。

トルコへの具体的な制裁内容が出るまで結論には至らず

ネットユーザーは、共和党の議員さんを信じるしかないって言ってます!その人しか書き込んでませんでした・・・。制裁以外の記事では、アメリカ軍撤退が引き起こした事だっていう話が、過剰に捉えられてます。武器だけ輸出してずるい、という意見もありました!

結論としてはトルコの暴走をトランプが許してしまったという形になるんだろうか?これでは大統領選にも影響が出てしまうと思うけど。

現時点では明確な結論には至らないかと思います。トルコへの制裁内容が近いうちに出てくるかと思いますので、それにより情勢も変わるかと思います。為替にはすでに影響が出始めています。今後の報道に注視してください。

確かに1日では結論が出せない内容だからな…。続報が待ち遠しい。

トルコリラって、12年前は100円近くあったんですね!それが今では、たったの18円です・・・。

トルコって米国と仲良くするくせにロシア製の地対空ミサイルを購入したりするし韓国と似てる部分があるよね。そういう国のせいで世界情勢がおかしくなるのだけは勘弁してもらいたいものだ。

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