なかなか興味深い現象だな。中央日報が嘆き社説の中で韓国経済の現状について書いているが、最も注目すべき点は8月から韓国国債の金利が急上昇していることだ。原因は文在寅政権が大規模財政出動により赤字国債を大幅に増やしたことだという。確かに10年物は8月中旬は1.1%だったのが今では1.7%台にまで上がっている。これは去年よりは大幅に低い金利だが、急激な上昇という点で見過ごせない現象だ。
【社説】消費・輸出ともに不振…サンドイッチの韓国経済
11/3(日) 10:18配信 中央日報日本語版どう考えても尋常でない。経済の根幹である消費が揺らいでいる。国内と海外消費(輸出)がともに冷え込んだ。国内消費萎縮はきのう統計庁が発表した10月の消費者物価動向にそのまま現れた。タクシーやガスなど公共料金が上昇したのに全体の物価上昇率は0%だった。工業製品価格が0.3%下落して物価を引き下げた。「消費需要が振るわずモノの値段が下がった」ということを除いては説明し難い。国策研究院である韓国開発研究院(KDI)も最近物価が上がらない原因を消費に求めた。
一部では経済が縮む「デフレーション」を心配する声まで出ている。物価が8月から3カ月連続で足踏み、またはマイナスだからだ。上昇率が1%を下回る低物価現象はすでに10カ月目だ。中東呼吸器症候群(MERS)のため消費と外出が大きく冷え込んだ2015年に並ぶ記録だ。このまま行けばややもすると消費不振→在庫増加→生産・投資萎縮→雇用・所得減少→消費不振という悪循環に陥りかねない。
すでに不吉な兆しが見え始めている。ソウル・新沙洞(シンサドン)のカロスキルの空室率が18%を超え上昇した。わずか2年前には空き店舗がなかった所なのにだ。製造業在庫は2年以上にわたり増加の一途で、設備投資は11カ月連続下り坂だ。ここに輸出まで不振から抜け出せずにいる。10月の輸出は前年比14.7%減り11カ月連続の減少を記録した。
このように国内消費と輸出が揺れ韓国経済は活力を失った。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相の話のように「特段の対策」が必要だ。ひとまず貿易戦争のような外部からの変数に大きく影響を受ける輸出はすぐには手を出しにくい。急がれるのは国内消費を回復させることだ。韓国銀行がすでに乗り出してはいる。先月16日に基準金利を1.25%に下げた。お金が回るようにすることにより消費と投資を回復させようとする措置だ。しかし効果は聞かれない。基準金利を下げたのに逆に市中貸出金利は上がっている。先月16日に韓国銀行が基準金利を引き下げてからの2週間でKB国民銀行の住宅担保ローン金利は0.15%上昇した。ややもすると韓国銀行が狙ったのとは反対に消費と企業投資がさらに萎縮するところだ。
問題を起こしたのは大規模財政赤字だ。政府の拡張財政基調によって来年発行する国債だけで130兆ウォン相当に達する。60兆ウォンの新規赤字国債に満期延長分などを加えた金額だ。8月に政府がこうした数値を発表した直後から金利が上がり続けた。「債券が大規模に放出されれば金利が上がる」という市場の法則が作動した。このため韓国銀行の金利引き下げは全く効力を出すことができない状況になった。大規模拡張財政政策が通貨政策の足を引っ張った格好だ。沈んだ景気を生き返らせるために財政・通貨政策がシナジーを出すべきなのに、むしろ効果を食い潰す逆シナジーを出してしまった。
このままでは困る。何より財政を徹底的に再び点検し赤字国債発行を減らさなければならない。沈んだ景気を生かすために国の蔵を解くのは避けられない。それでも増やした予算は徹底的に短期景気浮揚と長期成長潜在力拡充にだけ限定して使わなければならない。しかし来年度予算案は浪費要素をたくさん含んでいる。予備妥当性調査まで免除しながら各地域に分けたばらまきインフラ予算が一例だ。それだけではない。国家情報院の予算を突然30%(1610億ウォン)も増やすとし、不便で使わないゼロペイを支援するとして122億ウォンを編成した。雇用安定資金もまた1000億ウォンほど拡大した。
こうしたばらまき・浪費要素を徹底的に探し出さなければならない。そうでなければ景気を生かす効果は出せないまま、追加で金利を下げて財政を拡張する余力ばかり浪費することになる。・・・
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191103-00000003-cnippou-kr
韓国の商店街の空室率が18%に
カロスキルって、ワンピースに出てきそうな名前みたいですね!
そうかな?俺は普通にドラクエとかだと思ったけど。実際には韓国語の地名だ。
韓国に「カロスキル」という場所があるんですか?
調べてみればいい。日本語では街路樹通りと呼ばれる場所だそうだ。画像で見た感じでは東京の青山とか大阪の堀江に近いイメージだね。
そうみたいですね・・・。ポケモンに「カロス地方」という場所があるみたいです!検索しようとしたら、関連検索で出てきました。
ポケモンにも韓国が出てくるのかwww
検索したんですけど、街路樹がなくなったら、ただの商店街に見えますね・・・。青山はちょっと褒めすぎでは?
まあそれはいい。そういう青山だか竹下通りだかよく分からない韓国の人気スポットの空室率が18%に達しているという話も十分に興味深い内容ではあるが、それだけならおそらくワトソン君に丸投げしていただろう。
えっ?今回はそこではないんですか?
韓国国債の金利が急上昇しているという話だ。韓国銀行が基準金利を引き下げたにも関わらず、市中金利が逆に上がっている奇怪な現象の理由だ。その根幹には文在寅政権による大規模財政出動があるという話だ。
国債の金利って、どこで見れるんですか?調べてみても、あまり見つからないんですけど・・・。
韓国国債10年物の金利が8月から急上昇
このサイトは見かけなかった?10年物へのリンクを直接張るぞ。
https://jp.investing.com/rates-bonds/south-korea-10-year-bond-yield
見ました!確かに、日足にしたら、8月からドンドン上がってますね・・・。これは、ムン大統領の財政出動のせいなんですか?
少なくとも中央日報はそう判断しているという話だ。大規模に赤字国債を発行すれば金利が上がるという市場の法則を考慮した結果だという。文在寅としては財政出動で政府主導の経済政策をするつもりだったのが、逆に韓国銀行の利下げ効果を打ち消して足を引っ張ることになってしまったわけだ。
どうして赤字国債を発行すると、金利が上がるんですか?
“赤字国債”の文言を見て何とも思わないのか?国債そのものが増えれば価値が希薄化されるから当然価格は下がるし、赤字国債発行により財政が悪化すれば政府の信認が低下し国債はさらに売り込まれるというわけだ。
アメリカの場合は、どうなんですか?アメリカも今年は利下げの連続ですよね?
その通り。去年のFRBの利上げにより大幅に株価が下落し市況が悪化したから、慌ててトランプ政権が圧力をかけてFRBに利下げ姿勢に転じさせた。その効果が出て10年物は今や1.7%だ。
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield
アメリカの場合は、利下げしたら、国債の金利も下がったんですね・・・。どうして韓国の場合は、利下げしたのに金利が上がったんですか?
利下げタイミングを逸したからだろう。FRBの場合は去年あれだけ引き上げておいたから逆に引き下げる余地があったというのも大きい。韓国の場合は引き上げるべき時期にほとんど引き上げず静観していたために却って経済危機に対応する原動力を失ってしまったわけだ。
「引き上げるべき時」というのは?
例えば2017年時の金利推移だね。この時期はまだ比較的景気がよかったから米国も金利をガンガン引き上げていたが韓国はそうしなかった。外国人資金が逃げ出す恐れがあるという分析でだ。景気が悪化してから初めて動き出すから韓国の経済政策はだめなんだよ。
結論:韓国政府への信認が低下していることは確実
それって、完全に韓国銀行の責任じゃないですか!ムン大統領は何も関係ないと思います。
というか上手に利上げできたのって実は米国くらいなんだよね。基軸通貨の強みでガンガン利上げを行ない一時期は3%近くまで行ったが、案の定無理が生じて株価が暴落し始めたから慌てて利下げに転じた。10月末にも金利を0.25%引き下げ1.5-1.75%とした。これで今年の利下げは3回になったわけだ。
元がそれだけ高かったから、多少無茶ができたんですね・・・。韓国は韓国銀行の判断ミスで、利下げのチャンスを逃してしまいました!
10月に再び藁にもすがる思いで利下げに踏み切ったが、それでも国債金利の上昇は止まらない。政策金利はこれで1.25%という低いものになったが、国債の10年物は10月中にむしろ上昇し1.7%を突破してしまった。明らかに近い将来まずいことになるね。政策金利との乖離は韓国政府に対する信認の低下に他ならないよ。これが今回の結論だ。
ネットユーザーの反応では、金利に触れている人がいませんね・・・。今回は見ないでもいいですか?
まあ嘆き社説の中でどこに注目するかは人それぞれだろうから。だがこの国債金利のおかしな動きは近いうち必ず問題になるよ。今頃韓国銀行はパニック状態なんじゃないか?昨日出た11月危機という噂の本質はここにあるのかもね。仮にそうだとしても日本にとっては何も関係ないしどうでもいい話だが。
韓国の皆さん、このままでいいんですか?嵐がすぐそこまで迫っています!
日本は関係ない!統一おめでとう!韓国さようなら!
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