米中の第1段階の合意に伴い関税を段階的に撤回していくという一部報道について、トランプ氏が特に合意はなされていないとして否定することになりました。また、そのような不明確な憶測に基づいた情報に報道機関は頼ってはならないと大統領補佐官のNavarro氏が強調しています。トランプ氏は合意に伴う署名の場所も米国にすることを強く求めており、中国側とは異なる意向を見せているようです。
トランプ米大統領、対中関税撤回で「何も合意せず」
11/9(土) 0:28配信 ロイター[ワシントン 8日 ロイター] – トランプ米大統領は8日、対中関税の撤回で合意していないと明らかにした上で、中国が自身に関税撤回を望んでいるとの認識を示した。米中が貿易戦争を終結させる時期を巡って疑念が再燃した。
米中双方の当局者は7日、通商協議の「第1段階」の合意の一環として、双方が貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意したと明らかにした。ただ、追加関税の段階的撤廃には、ホワイトハウス内外の助言役から強い反発の声が出ている。
トランプ氏は「中国は多少の関税撤廃を求めているが、全てではない。なぜなら、私がそうしないことを分かっているからだ。私は何も合意していない」と述べた。
また、中国側が自分以上に合意を求めているとも指摘した。
トランプ氏はこのほか、中国との合意が成立すれば米国で署名したいと表明。「農業州であるアイオワなどが考えられる」との考えを示した。
トランプ氏の発言を受け米国株は下落。ドルも対円で下落し、米中通商合意を巡る楽観論を背景とするドル高の流れが一服した。
中国共産党系メディア「環球時報」の胡錫進編集長はツイッターで、トランプ氏の発言は市場で予想されていなかったと指摘。トランプ氏は全面的に否定したわけではないとした上で「関税撤廃がなければ、第1段階の合意はないだろう」と述べた。
ナバロ米大統領補佐官(通商製造政策局長)は電子メールで、米中が関税の段階的撤廃で合意したという情報を巡り、記者が中国の「プロパガンダ」に「踊らされた」と批判した。
米中通商交渉に関する報道の多くが匿名筋に頼っているとし、トランプ大統領とライトハイザー通商代表部(USTR)代表のコメントのみを取るべきと強調。「国のために匿名筋による『サーカス』はやめるべきだ」と述べた。
(以下略)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191109-00000002-reut-cn
トランプ氏は関税の撤廃については合意しない
待ってたぞトランプ!ここ最近は弾劾調査とか納税記録の話に追われてたからな。必ず我々の期待に沿う発言をしてくれると信じていたよ。
ホントですね!民主党に邪魔されて、今まで何も言えなかったんですよね・・・。良かったです!
一部報道により米国と中国が関税の段階的な撤廃で合意したとの話が広まっていますが、トランプ氏により明確に否定される形となりました。トランプ氏は関税の撤廃について合意する意向は持たないようです。
中国商務省の発表にロイター含め世界中のマスコミが一斉に反応して、あたかも決定事項かのように吹聴していたからな。これは何かあるなと思ったがまさにその通りだった。
「一部報道」にロイターも入っているのは、問題にはならないんですか?
Reutersは米国政府内に強い反対の声があるという事実も報道しており、中国側の発表にはやや疑問を持つ姿勢を見せていました。その後トランプ氏自身が反対しているということが明らかになりました。
じゃあ賛成してるのは誰なんだっていうね。まさかムニューチン長官じゃないだろうな?
でも、トランプ大統領が否定したなら、安心です!署名の場所も、まだ全然決まってないんですね・・・。
ちょっと前にはハワイ説、昨日辺りにはロンドン説も流れていたのに、トランプがアイオワ案を再び強調するというのが面白いね。米中の実務者間で決めたことが全部ひっくり返される予兆にしか見えない。
トランプ氏は超大国のリーダーにふさわしい人物じゃのう。中国は姑息な行動は慎む事じゃな。
主張が一貫してますからね…。日本としても見習うべき点が多いです。
米中通商合意に対する楽観的な見方が後退
BloombergはReutersよりやや踏み込んだ論調です。この発言により米中合意そのものが楽観的な流れを失うことになり、米国の株式市場にも影響が出ているようです。
トランプ大統領、関税撤回での米中合意を否定-期待に水を差す
11/9(土) 0:18配信 Bloomberg(ブルームバーグ): トランプ米大統領は中国に対する関税を完全に撤回することに、米国は同意していないと述べた。米中貿易合意をまとめるために米国が関税で譲歩するとの期待は、この発言で薄れた。
大統領は8日、記者団に対し「中国は撤回を望むだろうが、私は何にも同意していない」と説明し、「中国は関税の撤回を望むだろうが、完全な撤回ではない。私がそれには応じないことを中国は知っているからだ」と述べた。
トランプ大統領の発言を受け、米国債は上昇、米国株は下落した。高まっていた米中合意への楽観が後退した。
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は前日、米中両国が「第1段階の合意に至れば、関税の合意・譲許もあるだろう」と語った。
大統領はこの日、米国がまだ合意に達していないことを明確にした上で、関税を全面撤回することはないと強調した。人気の高い消費財を対象とした関税が12月15日に発動する予定だが、第1段階の貿易合意の一環として見送られるとの期待がある。
米中貿易合意の署名場所についてトランプ氏は、「実現するまで話したくないが、仮に合意がまとまったとして、署名する場所はアイオワ州などの農業地帯になるだろう」と述べ、米国内だと話した。
原題:Trump Says U.S. Hasn’t Agreed to Full Tariff Rollback With China(抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191109-26289846-bloom_st-bus_all
原文はこちらになります。
Trump Sows Doubt on Trade Talks With Pushback on Tariff Unwind
2019年11月9日 0:04 JSTPresident Donald Trump said that the U.S. hasn’t agreed to roll back all tariffs on China, muddying hopes raised by China and even some of his own aides that the U.S. was ready to lift some tariffs to secure a trade deal.
…
中身としてはロイターとさほど違いはないけど、カドロー委員長の発言ともちょっと温度差がある気がするよね。トランプ以外はみんな第1合意がなされれば関税の一部撤廃もあるかのような言い方をしてる。
関税の撤廃がなければ、中国が合意してくれないからでは?
トランプとしてはそれでもいいと思ってるけど、トランプ以外の周辺が焦っているかのような印象も受けるよね。カドロー委員長なんてまさにそう。その点ナバロ補佐官はトランプに近い位置にいるからか割と一致しているようにも見える。
通商代表部のLighthizer氏は米中通商協議の当事者ですが、トランプ氏の考えに比較的忠実ですのでNavarro氏も信頼すべきという見解を示しているものと思われます。
俺はトランプは12月の関税については延期もあるけど、これまで発動した関税の撤廃については首を縦に振らないんじゃないかと考えてる。今までの関税は合意を守らせるために必要だってずっと言ってたからな。
その考えは、変えないでほしいです!日本でも、昨日はトランプ大統領に失望した人が沢山いました。
トランプ氏は常に中国との最終合意を求めていますが、中国が関税をすべて撤廃することを求めるのであれば合意するのは難しいことになります。中国が譲歩する姿勢を見せなければならないということです。
やり方がぶっちゃけ韓国と大差ないんだよな中国は。あたかも関税撤廃で合意したかのように発表して、それをマスコミ総出で報道して既成事実化しようとしてるというか。それで当事者にそんなことは言ってないと否定されるまでがお約束だ。
確かに!中国がアメリカにやる事は、韓国が日本にやる事そのままな気がしますね・・・。
中国は強者との交渉は得意ではないという見方
ネットユーザーは、とても面白いニュースだと言ってます!中国が型にはめようとしたのを、トランプ大統領が壊したって。米中が合意すると思ってるのは日本だけ、第1段階でも厳し過ぎて中国は合意できないのでは、中国の出方で株価も暴落するかも、という雰囲気です!
日本財界の常識で考えれば早く貿易戦争を終わらせてくれ、関税も撤廃でいいという気持ちだろうね。だがそこはトランプの常識の方が優先されると思った方がいいだろう。日本国民の常識でも日本財界の方がおかしいと感じるよ。
習さんの国賓待遇が、どうしても引っ掛かりますよね・・・。韓国の事もあるし、アメリカと足並みを揃えてほしいです!
中国の姿勢は合意とは程遠いものですが、トランプ氏はあくまでも最終的な合意を求め続けますので中国もそれに従う必要性が生じています。すべての関税撤廃を掲げながら合意を進めようとするのは交渉以前の問題とも考えられます。
いくらなんでも無茶だろと言いたくなるよね。この一件だけで中国が交渉下手な国だとばれてしまった。安倍首相の方がはるかに交渉上手だと思ったよ。
ジャイアンって、自分より強い相手と戦った事がないのでは?もしそうなったら、苦手そうですよね?
それだwww 的確な例えでいい締めになった。
あと、香港の話は、どうしますか?ここではちょっと取り上げられないんですけど・・・。
そうだな。我々からも哀悼の意を表明しよう。貴重で尊い命の犠牲を噛みしめながら、諦めずに中国の強大な圧力に立ち向かってほしいと思う。米国の中には信用できない勢力もいるが、トランプだけは絶対に最後まで見捨てないと信じて行動しよう。日本としてもすべきことはしたいが、やはり米国の力なくしては動くことは難しいからだ。その時が来るまでじっと耐え忍んでくれることを願う。