NATO summitでの首脳宣言により、加盟国がより安全な5Gの技術を必要としていることが表明されました。この宣言を受け、トランプ氏が中国のHuaweiを名指しし安全保障上の危険性があることを強調しました。NATOおよび同盟国ではHuaweiを採用する国はないという見通しを立てています。
ファーウェイは安全保障上のリスク、NATO宣言受けトランプ氏
12/5(木) 3:02配信 ロイター[ワトフォード(英国) 4日 ロイター] – トランプ米大統領は4日、北大西洋条約機構(NATO)が安全な第5世代(5G)移動通信網技術を必要としていると表明したことを受け、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は安全保障上のリスクと強調した。
トランプ氏は「ファーウェイは安全保障上のリスクであり危険だと思う」とした上で、各国首脳との会談の感触から、イタリアを含め同社を採用する国は皆無だろうと語った。
NATOは4日、首脳宣言で「NATOおよび同盟国は各国の権限の枠内において、5Gを含む通信技術の安全性確保にコミットしており、堅牢かつ柔軟なシステムに依存する必要性を認める」と述べた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191205-00000004-reut-cn
米国の同盟国としての対応が求められる
ファーウェイ包囲網きたねこれ。NATOでも全会一致なら中国の味方はロシアしかいないと思う。
ドイツは、中国とは結び付きが強いのに、ファーウェイ問題では対立してしまうんですか?
そうですね。ドイツ単独ではなくNATO加盟国としての共同宣言ですので、米国の同盟国としての判断が求められることになります。首脳宣言では安全性の確保に貢献するという記述にとどまっていますが、トランプ氏は中国のHuaweiを名指しし安全保障上の危険性があると述べました。
ファーウェイを締め出せと欧州に要請してるに等しいと思うね。トランプの発言にはそれくらい重みがあると思う。
トランプ大統領って、中国にちょっと優しいイメージがあったんですけど、全然そうじゃないって最近気付きました。それに気付いた時の方が、インパクトが大きい気がします・・・。
“よい警官”でしかないからね。“悪い警官”というのは実は損な役回りなんだよ。犯罪者にとっての憎まれ役を演じなければならないからな。そういう意味でペンス副大統領の存在はトランプ政権には欠かすことができないものだと思う。
トランプ氏はNATOとの防衛費交渉も自身が納得できる形で妥結させようとしています。一方NATOそのものが機能不全に陥っているという見方がフランス大統領のMacron氏からなされており、必ずしも順調とは言えない雰囲気があります。
中国はけしからん国じゃ。関係諸国で一致団結せねばならん。ロシアの動きも侮れんぞ。
フランスは以前からトランプ相手にも一歩も引かない姿勢を見せてますからね…。受け入れられる部分と、受け入れられない部分の差が明確です。
NATO summit全体も中国とロシアの脅威への対応で一致
NATO summitそのものは主に中国とロシアの脅威に対応するという方針で一致しました。ロシアが新型の中距離誘導弾を配備したことや、5Gの分野で中国が影響力を拡大していることが念頭にあるとみられます。
NATO首脳、ロシアの脅威や中国への対応で一致 対立も顕著に
12/5(木) 3:49配信 ロイター[ワトフォード(英国) 4日 ロイター] – 英ロンドンで3日から2日間の日程で開催された北大西洋条約機構(NATO)創設70周年の記念首脳会議は4日、相互防衛義務を確認し、ロシアの脅威に対抗しながら中国の台頭に備える方針で一致した。
共同宣言では、不安定なウクライナ情勢や米ロ間の中距離核戦力(INF)全廃条約失効などを踏まえ「ロシアの攻撃的な行動はNATOへの脅威となる。あらゆる形態のテロや示威行為は依然、全加盟国に対する根強い脅威だ」と表明。その上で、ロシアによる新型中距離ミサイル配備に対し慎重に対応する方針を確認した。
また中国について首脳会議の議題として初めて取り上げ、同国の影響力拡大が課題と認め、加盟国による一致した取り組みが必要だと強調した。その他、第5世代(5G)移動通信網を含む通信技術の安全性確保に努めると表明した。[nL4N28E35L]
(以下略)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191205-00000012-reut-cn
NATOの総意として対中対露の姿勢を明確に打ち出しているわけか。ドイツやフランスはこの状況を歯がゆく思ってるのかもしれないね。
機能不全というのは、どうしてそういう話になったんですか?
トランプ氏も述べているとおり、ドイツなど一部の加盟国が防衛費を納めていないことが背景にあるかと思います。NATO事務総長のStoltenberg氏も機構内の不一致は認めつつも、それを克服しながら相互防衛の責務を果たしてきたとしています。
記事の続きに書いてあることだね。首脳同士でトランプの悪口に近いようなことも言ってたみたいだし、ぶっちゃけ首脳宣言が出せただけでも大したものかもしれないね。
ホントですね・・・。NATOからも、アメリカ軍はいなくなってしまうんでしょうか?
ドイツには確か防衛費1兆円を求めているとかいう話もあったような気がする。負担額が最も大きいのがドイツだと思う。そういえば国防権限法2020の話って今聞いてもいいかな?
私からは現時点で述べられることはありません。トランプ氏の発言に引き続き目を通してください。
黒井さん、それは教えてもらえないと思います(笑)
まあそうだよな。来週にも合意するというのも決まったことではないみたいだし、状況を見守る以外に方法はないとは思っていたが。
ドイツと中国は離れられないかどうかについて
ネットユーザーは、NATOもやっと中国の脅威に気付いた、と言ってます!中国だけじゃなくて、ロシアも警戒した方がいいし、NATO諸国のロシア対応はちょっと怖い、ヨーロッパは平和ボケしてるのでは、ドイツは排除が難しいと思う、という意見がありました。
実際首脳宣言を出したところで、それを履行するかは加盟国それぞれにかかってるからな。米国の求めに応じないでファーウェイを排除しなかった場合は米国主導で制裁するしかないと思う。
そうみたいです!NATO加盟国でも、情報共有の制限をしないといけないんじゃないか、って言われてます・・・。ドイツにとっても、その方がいいのでは?
ドイツと中国は一蓮托生というのはもはや常識だけど、トランプがいくら圧力をかけてもその2カ国を切り離すことは難しいだろうね。何しろ戦前からの仲だ。ドイツが中国に巻き込まれる形になるか、中国がドイツに巻き込まれる形になるかは分からないがな。
ドイツと中国の、どっちが先かっていう事ですか?予測できないです・・・。
NATOとして一致団結しながら中国やロシアの脅威に対応していくか、もしくは空中分解となるかは今回だけでは分からないねこれは。やはり国防権限法の成否によって変わってくるということになるだろう。12月中に決着がつくかどうかがすべてだ。ワトソン君も英語ソースを探してみてほしい。
黒井さん、分かりました!