昨日は米国が折れる形で来年にも防衛費が妥結するんじゃないかと思ったが、少し早とちりだったかもしれない。米国が在韓米軍の循環配置費用など韓国に直接関係ないとされる費用も求めようとしているが、韓国は一切応じない姿勢を見せているからだ。47億ドルよりはるかに少なくなるという方針をディハート国務補佐官が明らかにしたともとれるが、それでも韓国は首を縦に振らないということだ。
米軍の循環配置、米国が韓国に費用負担求める
12/19(木) 10:00配信 朝鮮日報日本語版来年度の在韓米軍防衛費分担金を決める第11次韓米防衛費分担特別協定(SMA)に向けた交渉で、米国は在韓米軍の循環配置など韓半島以外における費用も韓国に負担を求めていることが18日までに分かった。
米国交渉団の代表を務めるディハート国務補佐官は18日、ソウル市内で年内最後となる5回目の交渉を終えた直後の会見で「一部の費用が技術的に韓半島の外で発生した場合でも、(循環配置に必要な)費用の一部を(韓国が)負担するのは合理的だろう」との考えを示した。ディハート氏は「米軍の戦力を輸送し、韓半島において作戦行動を取るのに必要な装備の確保や訓練を行うのは全て韓国の防衛に関することになるため、それに必要な巨額の費用をどう負担するかについて韓国側と協議するのは非常に適切と考える」とした上で上記のように述べた。在韓米軍には9カ月ごとに米本土から機甲旅団が循環配置されるが、これは韓半島有事の際、地上戦に投入される唯一の歩兵部隊だ。この旅団が必要な装備を持って韓米間を移動するのに必要な費用やその訓練の費用も韓国側に負担を求めているのだ。
ディハート氏は「巨額の数字が韓国メディアを通じて繰り返し報じられているが、それは現在の交渉で協議中の具体的な金額ではない」とも明かした。現在、米国が要求しているのはこれまで何度も報じられた50憶ドル(約5500億円)よりも少ないという意味だ。ディハート氏は「(韓国側の立場を)聞いて調整し、妥協に取り組んできた」とした上で「合意された額は(米国の)最初の提案やこれまで韓国が主張してきたものとは異なるだろう」ともコメントした。
韓国大統領府は先日「ホルムズ海峡を守る有志連合への参加を検討中」と発表したが、これについてディハート氏は「(防衛費分担金を巡る)協議のテーマではない」として一線を画し「交渉で考慮される最も重要な要素は、米国の納税者による負担を減らすために韓国がどのような貢献ができるかということだ」と指摘した。
これに対して韓国側は「従来のSMAにおける枠組みは変更できない」との立場を維持しているため、来年1-2月に予定される交渉でも双方が接点を見いだすのは難しい見通しだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191219-00080022-chosun-kr
米国が47億ドルより大幅に下げると読んだ朝鮮日報
あれ?またこの話題を、やるんですか?
昨日早朝の時点からまた少しアップデートがあって、交渉団代表を務めるディハート国務補佐官の言葉を受けて要求額が50億ドルより”少ない”という解釈が出てきた。
その一方で、在韓米軍の循環配置費用などの韓国に直接関係がないとされる費用まで要求しているそうだ。これまでは求めてこなかったと思われる。だが韓国がこの負担も拒否しているという話だ。
そうなんですね・・・。韓国は、防衛費が少しも増えてはいけないという立場って事ですか?
言葉通りに解釈するとそうなるね。防衛費分担特別協定(SMA)の枠組みに固執するということは、特別協定とは別に費用を請求しようとする米国の要望を拒否していることに他ならないからな。
47億ドルが、例えば半分の25億ドルになっても、ダメって事ですよね?ボクは、その姿勢は重要だと思います!
そうだと思う。米国としては韓国が納得できる金額水準にまで下げたいんだろうけど、韓国は10億ドル+α以外は認めない立場というわけだ。この事態を解決するには米国が全面的に譲歩するしかない。
アメリカも、トランプ大統領の弾劾裁判が決まって、どうなるか分からないですよね・・・。
不安定な状態だね。今年も去年と同じような防衛費にまで要求を落として妥結させるようならば、韓国はますます図に乗るだろう。米国の大統領が韓国に求めた内容が全面的に拒否されて、それが通ってしまうことになるからな。
日本よりも、弱気に見えます!アメリカは、それでもいいんでしょうか?
よくないに決まってるわな。トランプは米国の大統領なんだ。米国の大統領の足を引っ張って政権をレームダック化させても何もいいことはないというのに議会は必死にそれをやる。一方で中国への強硬姿勢は鮮明にしようとする。はっきり言って無責任で滅茶苦茶だよ。
米議会はトランプ合意に対してどう思っているのか
アメリカの議会は、何をしたいんでしょうか?ボクもそこがずっと気になってて、有能さんに聞こうと思ってたんですけど、機会を逃しそうな気がしてきました・・・。
平たく言うと中国と戦争したいとしか思えないんだよね。対話での合意は当然、関税や制裁措置による中国の締め付けでも納得しない雰囲気だ。もっと激しい争いを求めているというか、いわば戦前の大日本帝国に対するやり方をそのまま踏襲してくるというか。
じゃあ、トランプ大統領が、「トランプノート」を出すんでしょうか?
そうなるといいけどね。トランプが合意に固執していることもあるが、議会が今回の第1段階の合意に対して特に反応を見せてないような気がする。まだ正式な合意文書への署名はされてないから、議会がそれを全力で止めにかかるような気もするね。
もし今のままなら、中国は多分「500億ドル」の数字を削るなら署名すると思います!
具体的な購入金額や品目を定めずにってことだよな。トランプ政権がああいう状態だとそれでも合意文書を作成しかねない。議会はそれを恐れているというか。仮にトランプのやり方で都合いいなら議会は弾劾裁判なんてやろうとはしなかったはずだからな。
中国と戦うために、韓国にアメリカ軍を置き続けるんですか?
そして中距離ミサイルを配備すると。韓国をミサイル基地化しようとしているんだろう。それは中国にとって近すぎる脅威だ。おそらく米国は韓国を守らずに中国を攻撃するオプションを採用し始めた。
ミサイル基地が、直接攻撃されるかもしれないんですよね?
攻撃の主体は北朝鮮かもしれないし中国、あるいはロシアかもしれない。THAADも結局は配備されなかったばかりかTHAADが通用しないとされる北朝鮮のイスカンデルタイプの短距離弾道ミサイルまで登場してしまった。だが米国は負けたくない。韓国をミサイル基地にして、いわばデコイのようにするつもりかもね。
文在寅は20億ドル程度の防衛費で妥協するか、それとも決裂するか?
「デコイ」とは?
囮だね。韓国を囮にして、北朝鮮に韓国を攻撃させたうえで報復という形で北朝鮮を攻撃する。そして大ボスの中国やロシアをおびき出すという作戦だ。韓国にもしミサイルを本気で配備するようなら、そう考えているとしか思えない。
そんなやり方をしても、いいんでしょうか?
まだ実現可能かどうかも分からないけどね。米国が中距離ミサイルを配備と言ってるのも構想段階でしかないし、先に北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの実験を開始する可能性が高いと思う。そこから先はどうなるかは予想もつかない。
ネットユーザーの反応は、特に見つかりませんでした・・・。来年の事だから、今から色んな予測を立てても、あまり盛り上がらないんだと思います!
そうか。まあ結論としては来年も米韓の交渉は決裂してしまう見込みが立ったという話なんだけど、ワトソン君は文在寅は最終的に20億ドル台の防衛費で折れると思うか?
ボクは、ムン大統領には理想を貫いてほしいと思ってます!でも、20億ドル程度なら、ムン大統領は合意してしまう気もしてます・・・。ジーソミアの時と同じように、最後の最後で結論を覆す気がします!
なら俺は決裂と判断する。北朝鮮が強硬姿勢に出てくるのに合わせて韓国も強硬になると思うよ。特別協定の枠組み以外は1ミリも認めないという雰囲気になるだろう。他にもこの説を補強する記事が出てきてるから、この後すぐに取り上げるよ。
えっ?まだ何かあるんですか?次の交渉は、年明けからですよね?
韓国側から今の米韓関係を捉えた記事だ。一読に値すると思う。
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