フッ化水素の在庫について今どうなっているかを調べようと思ったら、ちょうど昨日11月の輸出量が発表されていた。11月の輸出量もやはり前年同期比で93.5%激減という凄まじい数値だった。これではサムスンやSKハイニックスはろくに半導体を生産できないだろう。ファウンダリー産業の基礎となるEUV工程にも支障が生じるのは言うまでもない。韓国経済の命運もこれで決まったようなものだ。
韓国輸出額、99%減 11月、「フッ化水素」も不振
12/26(木) 10:20配信 共同通信財務省が26日発表した11月の品目別の貿易統計によると、韓国向けの特定飲料品の輸出額は前年同月比99.1%減の696万円だった。日本政府が7月から始めた輸出規制の厳格化を巡り、韓国国内で日本製品の不買運動が巻き起こった影響とみられる。半導体の洗浄に使う「フッ化水素」の韓国への輸出額も93.5%減の4693万円だった。
・・・https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00000028-kyodonews-bus_all
なぜか特定飲料品と一緒に報道したがる日本マスコミ
あれ?結局、ニュースを見てますね!昨日、ニュースを見るのはやめようって言ってましたけど・・・。
サイトの意義は否定するなww アクセスランキングを見るのをやめようとは言ったが、その代わりに検索で自由に探し出す方式に変えようという話だ。韓国側のフッ化水素が今どうなってるかについて調べようと思ったら、偶然この話が出てきたというわけ。
11月の輸出量が、昨日出たんですか?
そうらしいね。日本の財務省発表の資料だそうだ。なぜかセットで報道されることが多い特定飲料品は99.1%激減、それに合わせるかのようにフッ化水素も93.5%激減という致命的な水準の輸出量だったことが分かった。
どうして両方をまとめて報道するんですか?フッ化水素の輸出量が大事なのに、飲料品の方をタイトルで強調してて、おかしいです!
共同通信はましな方だよ。他じゃフッ化水素の輸出量の減少量が書いてなかったり、もっとひどいとフッ化水素の話自体がない場合もあった。輸出量激減のソースさえ手に入ればこっちのものだがな。
フッ化水素と特定飲料品は、何か関係があるんですか?
そりゃ両方とも液体だからな。前者は飲めないけど。
混乱します!キチンと別の記事として、書いてほしいです!
フッ化水素だけ輸出量が激減してると書いたら韓国民の愛国心が崩壊するだろwww だからこういう書き方になったと。特定飲料品の話に紛れ込ませて韓国民の愛国心を保つ配慮を日本のマスコミがしているというわけだ。
日本がフッ化水素の輸出管理強化をすることはあってはならないと韓国
そういう報道は、良くないと思います!韓国の人達に、現実を知らせる方が大事です!
韓国はむしろ日本製フッ化水素は不買だ!日本製なんてなくても半導体は作れるもんね!あまり品質は高くないけど、作れるんだ!と未練がましい男性心理を発揮している。日本が韓国に輸出管理強化をすることなんてあってはならないという風潮だ。
財務省の、貿易統計を調べたいです!ホントにそこまで減ってるのか、この目で確かめたいです。
調べれば普通に出てくるよ。速報値として輸出が6兆3,822億円で前年同期比7.9%減、輸入額が6兆4,642億円で前年同期比15.7%減という数字が書かれている。
どこにあるんですか?いくら探しても、「フッ化水素」の単語が見つかりません・・・。
ふむ。このページで合ってると思うんだが。見つからない?
黒井さんは、探し出したんですか?
実は俺もこのページにアクセスしたばかりで、まだ報道資料を見ている段階だ。確かに”フッ化水素”の単語で検索をかけても何も出てこないね。
やっぱり!
うむ…。“詳細な資料はこちら”のリンク先に飛んで、そこに提示してあるPDF資料などを適当に読み込んだんだが、確かにフッ化水素についての記載がない。
ホントに、そんなに減ったんですか?メディアが適当に書いてるとは思えないですけど・・・。
もう少し時間をくれ。俺がこの報道記事を先に出したから調べる責任がある。
ボクも、探してみます!
財務省のページから韓国へのフッ化水素輸出量を導き出すことに成功
ページ上部に“貿易統計検索ページ”というボタンがあるね。ここから探せそうだということまでは分かっている。
ボクは、「輸出統計品目表」というページを見てます!このページで、力尽きました・・・。
でかした!フッ化水素は無機化合物だから、該当する分類は”第28類”だね。ここの品目表を見ると、”ふつ素、塩素、臭素及びよう素”というような項目がずらっと並んでいることが分かる。
えっ?フッ素とフッ化水素って、別ですよね?
今のは例として出しただけだ。フッ化水素も当然あったよ。スクロールを下に見ていくとすぐに見つかる。“その他の無機酸”という項目のすぐ下だ。”ふつ化水素”は2811.11というコードだということが分かった。
すごい!黒井さん、さすがです!ボクは、スクロールをするのも面倒なので・・・。
まあインターフェイスとして見にくい構造になってるのはいただけないね。機能改善の余地がある。
貿易統計検索ページを開いてもすぐには検索画面にたどり着けない。“普通貿易統計について調べる”というボタンのリンク先に飛び、さらに”品別国別表”というリンク先に飛ばなければいけない。これでようやく検索画面らしきページが見られる。
じゃあ、ここで、「2811」というコードを入れればいいんですか?
ご名答。上から3番目のメニューを”品目コード指定”に変えて、ここに281111という6桁のフッ化水素のコードを入れる。ドットまで含めるとエラーになってしまうから省く。すると韓国向けの輸出量と金額がはっきりと提示される。
「2811」だと、シアン化水素も含んでしまいますね・・・。6ケタじゃないと、正確じゃないみたいです。
まあ結果的には数値に違いはないがな。これで韓国向けのフッ化水素輸出量が数量として947kg、金額として4,693万円という数値を導き出すことができた。
すごい!共同通信の数字と、同じ結果になりました!じゃあ、やっぱり正しかったんですね・・・。
マスコミはいちいちこういう探し方を読者に教えてくれたりはしない。それをやってしまうと下手をすれば飯の種を奪われることになりかねないからな。だがこうして公式ページから資料を探せば誰でも真実を探ることができるわけだ。
すごく、勉強になりました!
だがここで終わってしまっては片手落ちだ。この後すぐにフッ化水素のグラフを作るぞ。ワトソン君も協力してくれ。
ええっ?
フッ化水素の輸出量のグラフを自前で作るんだよ!ワトソン君、挑戦してみる気はないか?
グラフはちょっと・・・。表だけじゃ、ダメですか?
そうか。それは残念。表でもいいから、この次にすぐやろう。これを機に財務省の貿易統計の探し方をマスターするんだ。調査結果がそのまま記事になるし勉強にもなる。一石二鳥ってわけだ。
分かりました!
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