韓国の2月の貿易収支が3月1日に発表されたが、それによると輸出が前年同期比で-7.5%とかなり減った。輸入の増加は-3.6%だが、輸出の減少幅が致命傷となり貿易収支は53億ドルの赤字を叩き出すことになった。これで去年の4月以来12カ月連続で赤字を記録したことになる。
韓国の輸出金額は半導体のDRAMやNANDの価格に左右されることから、今後も似たような輸出低迷が続く可能性が高まっている。特に半導体輸出に関しては金額ベースで44億ドルも減った。この減少幅は1月の全項目の輸出減少幅よりも大きいという。
今年の累積貿易赤字はこれで179億ドルとなったが、去年の通年の累積赤字477億ドルのうち38%をわずか2カ月で記録することになった。単純に計算すれば、今年の累積赤字は去年の2.28倍に膨らむことになってしまう。そうなれば経常収支にも響いてくるだろう。
韓国の愛国日報こと中央日報は中国の経済活動再開を受けて徐々に回復するだろうと楽観的な結論を出しているが、そもそも貿易赤字がここまで積み上がったこと自体が深刻であり崖っぷちの状況と言える。
コメント欄では「これに加えて不動産や株式市場の停滞があり、税収が前年同期比で7,000億円減少した」「半導体や造船業は生産規模を拡大しただけで、占有率以外に何もない」「この輸出額は定価で計算してるなら、割引を踏まえれば実際はもっと少ないのではないか」といった辛辣な意見が多かった。愛国日報の記者はもっと自国の惨状について認識した方がいいと言える。（黒井）
韓国、半導体輸出４３％減、エネルギー輸入急増…貿易収支１年にわたり赤字
3/2(木) 8:44配信（中央日報日本語版）
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5013e6bcabde65d304cf7674653a80093555d03
