米シリコンバレー銀行破綻が世界的な不況を起こす恐れ アジアや欧州でも影響大

米国で3月10日に経営破綻したシリコンバレー銀行は、何十年もの間テックベンチャーのファイナンスにおける大動脈であった。それが消滅したことによりスタートアップは資金調達に苦労し、一部新興企業は合併を余儀なくされるという。

豪投資信託Betasharesのチーフエコノミストによれば、シリコンバレー銀行の崩壊は米国発の不況を引き起こし豪州の経済問題を悪化させることになる。

シリコンバレー銀行の破綻は主にFRBの金利引き上げに伴う米国債の価格崩壊によって引き起こされた。2021年の時点で”安全資産”だとされていた米国債価格の下落により債務超過となってしまったわけだ。

米国当局は「株主については保護されない」と明言した。これにより今後数週間でシリコンバレー銀行の株を持ちエクスポージャーが存在する企業の株式が叩き売られる可能性もある。

Betasharesのチーフエコノミストはまた、預金者が保護されるにも関わらず投資家は依然としてパニック状態に陥る可能性が高いと話している。銀行が「破綻のリスクはない」と釈明しても、預金者は構わずお金を引き出そうとする。それこそが「米国経済のハードランディング」を引き起こす可能性があるという。

「シリコンバレーから始まる不況の波は豪州、アジア、欧州、その他の国々すべてに及ぶ。世界経済は蜘蛛の巣のように結び付いている」

Will Silicon Valley Bank’s collapse spark a US recession with ripple effects across the globe?
2023-03-14
https://www.abc.net.au/news/2023-03-14/silicon-valley-bank-collapse-us-recession-ripple-effects-world/102089926

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