スイス政府の歴史的な仲介により、スイス銀行大手同士の統合が実現するようだ。UBSがクレディスイスを20億ドル(2,640億円)で買収することに合意した。
クレディスイスの株価は先週末時点で1.86スイスフランで時価総額は80億ドルだったが、買収額はこれを大きく下回ることになる。
UBSは当初10億ドルでの買収案を提示していたが、あまりに安すぎるとしてクレディスイス側が反発。20億ドル(1株当たり0.5スイスフラン相当)での買収が実現することになった。
今回のクレディスイス買収は米国当局とスイス当局の全面的な協力により実現に至った。両行とも米国で銀行業を営み、世界金融システムにとって重要だと認識されているからだ。
ブルームバーグによれば、今回の買収は世界の金融業界における新たな転換点となるようだ。両行とも150年以上の歴史があり、スイスの鉄道網を敷くための資金融通事業の頃から存在していた。UBSは2008年金融危機時にも政府に救済されることがあった。
コメント欄では「クレディスイスの総資産は1,000億ドル。取り付け騒ぎは怖い」と呆気なくライバル行を入手した点についての言及があった。一方ブルームバーグ日本語版は「2,640億ドル」と誤植していて「慌てるな。AI以下だぞ」と揶揄する声もあった。「AI未満」ではなく「AI以下」というのが興味深い。(黒井)
Bloomberg:UBSがクレディ・スイス買収へ、危機収束へ歴史的な銀行統合
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