中国の恒大集団の主要部門である恒大地産集団は、3月23日までに期限を迎えた5億8,660万ドルの社債に関する利払いができなかった。同社は債権者と積極的に交渉しているという。
中国恒大集団はこれに先立ち外貨建て債務227億ドル(約3兆円)の再編計画を発表し、一部の主要債権者との合意について明らかにした。債権者が持つ債券を新規に発行する社債に交換することになる。
また電気自動車を生産する子会社「恒大汽車」の事業に関しては「資金不足で閉鎖のリスクがある」と明らかにした。そもそも自動車を生産していない疑いがあり、銀行から資金を引き出すための架空事業だった可能性もある。
利払いの不履行はデフォルトに他ならないが、債権者が外国人だったのか中国人や中国企業だったのかすら明らかにされていない。「人民元建ての社債の利払いさえ続けていればデフォルトではない」と考えている節はありそうだ。(黒井)
ロイター:中国恒大の主要部門、23日までに一部債券の利払いできず