中国は2023年4月16日、台湾北部沖の海と空に航行禁止区域を設定し気象観測衛星を搭載したロケットを打ち上げた。ロケットの残骸が落下したものの被害は確認されていない。中国は最近台湾を取り囲む軍事演習を実施したばかりで、台湾近海への残骸落下について「新たな威嚇手法」との見方も出ている。

航行禁止区域は沖縄県・尖閣諸島に近く、日本の排他的経済水域(EEZ)の一部を含んでいる。中国が台湾周辺で航行禁止区域を設定するケースが相次げば事実上の台湾封鎖にもなりかねない。台湾国防部系シンクタンクの専門家は「衛星発射も台湾かく乱の手段になり得る」との見方を示している。

台湾海峡ではロケットの残骸が落下した16日に、米第7艦隊のミサイル駆逐艦「ミリアス」が通過した。中国軍東部戦区は「(わざわざ)台湾海峡を通り(米軍の存在を)大げさに宣伝した」と反発している。中国は台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置として、台湾周辺で空母「山東」などを投入して軍事演習を実施した。

来年1月の台湾総統選に向けて中国は台湾世論の分断を図り、中国に融和的な最大野党・国民党の政権奪還を後押しする構えを見せている。民進党政権への威嚇は当面続くと予想される。

コメント欄では以下のような意見が並んだ。

・米軍の存在感を示すことは重要であり、台湾を侵略させないために、自由で開かれたインド太平洋を見せつけるべきだ。米軍だけでなく、日本やオーストラリアも参加すべき。

・一方的な飛行禁止空域の設定は前代未聞であるとの指摘があり、落下物への安全対策についても記事に触れるべきだ。

・水面下で動いていた中国がついに動き出した感じがあり、台湾有事は日本有事であり、中国が沖縄に進行する可能性がある。

・台湾は独立国家であり、認めて仲良くなる方が統一の近道だという意見があります。

・中国のロケットの残骸落下が心配であり、あれだけの技術があるにもかかわらず、残骸の処理が不十分である。

・中国は自分の国以外をごみ箱のように扱っている。

・日本は台湾を捨てた方が良い。

・残骸処理の問題は中国だけではない。

(黒井)

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