日本銀行の植田和男総裁は、2023年4月28日に行われた金融政策決定会合後の記者会見で、「経済、物価、金融情勢に機動的に対応しつつ、粘り強く金融緩和を続けることで、物価安定目標を実現していく」と述べた。そして、会合で大規模な金融緩和の継続を決定したことを明らかにした。
将来の政策運営方針については、コロナ禍を念頭に置いた表現など一部を見直したとのことであるが、植田総裁は、「粘り強く緩和を続けることは不変だと強調する」と述べた。
金融緩和については、日銀が1990年代後半から採用してきた様々な手法について、今後「多角的なレビュー(評価)」を実施することを決定した。植田総裁は、「政策や政策変更を念頭に置いたものというよりも、いろいろな可能性を念頭において、長めの期間をおいて過去を振り返る」と語り、外部識者も交えて実施すると述べた。
なお、レビューは、目先の政策修正を想定したものではなく、日銀が目指す賃上げを伴う持続的な物価上昇の達成が見通せた場合には、政策修正を行う可能性にも言及したとのことである。
コメント欄では以下のような意見が並んだ。
・金融緩和や規制緩和を行い、内需を拡大させることで収入が増え、物価も上がる好循環を目指しているが、政府が足を引っ張っているため、物価目標は達成されないと考えられる。
・現状は、ババ抜きやジェンガのような状態であり、金利を上げて経済をコントロールすることが必要になるかもしれない。
・金利を下げることで内需を拡大することが考えられているが、日本人は余った金を銀行に預けるため、金利が低いと消費に回す意思が働かない。
・日本の賃金や物価が低いため、利上げをして全職種に賃金上昇政策を行う必要があると考えられる。将来的には、外国人を使う立場になる可能性もある。
・日銀総裁の植田氏は、政策に関してしっかりと判断できる人物だ。しかし、政府側が増税を行うと効果が冷え込むため、政府の動向が注目される。
・日銀総裁である黒田氏に対して、「間違っていた」と非難する人はいない。また、政治家がどのような路線をとるかで、役職が与えられることがある。
・痛みのない景気回復は難しいと考えられるため、一旦、市場からダメなものを退場させることが必要である。
日銀植田総裁「粘り強く金融緩和を続け、物価安定目標を実現」…決定会合後に記者会見
https://news.yahoo.co.jp/articles/d576a3d4f880f7e23517cb492b67fe68987d4967
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