ロシアのワグネルが軍事的な反乱を計画中か

先日、元ロシア軍情報部門将校でウクライナ東部の親ロシア派武装勢力の司令官を務めたイーゴリ・ギルキン氏が、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が軍事的反乱を企てていると警告した。

プリゴジン氏は、ウクライナ東部の激戦地バフムトでの戦いにおいてロシア軍と共に戦ってきたが、弾薬の支給や支援が不十分だとしてロシア国防省を批判していた。

4月29日にギルキン氏は、テレグラムのメッセージアプリで、プリゴジン氏が最高司令部の同意なしに前線からの撤退を命じると脅迫したことが「軍事的反乱以外の何物でもない」と非難した。

プリゴジン氏は、弾薬の支給が続かない場合、バフムトから撤退すると公言していた。これ自体がすでに反乱に等しいということである。

ワグネルは、バフムト攻略戦においてロシア軍とともに戦ってきたことで、大きな役割を果たしてきた。

しかし、プリゴジン氏はロシア国防省の補給不足について公然と批判しており、バフムトでの戦いが多数の死傷者を出していることをロイターの報道で伝えている。

ギルキン氏は、ワグネルが撤退すれば、ウクライナの反転攻勢が始まる前にロシア側に「壊滅的な打撃」を与える可能性があると主張している。

一方、西側諸国は先進的な軍事装備品や戦車、ミサイルなどを支援して、反攻の準備を進めるウクライナに対抗している。

ギルキン氏は、プリゴジン氏が過去にもロシア軍司令部やロシア軍全体について非常に批判的な発言をしていたことを明らかにした。

ギルキン氏は、プリゴジン氏の政治的野心は、ワグネルやウクライナに対する勝利の大義にも害をなすだけだと指摘し、「プリゴジン氏の精神やワグネルの戦争犯罪、恥知らずで偽りだらけの自己顕示や軍に腐った『犯罪的な考え』を広める傾向は、さらに深刻になっている」と述べている。

ギルキン氏は、ロシア軍部隊とワグネルの両方が前線から撤退する必要があると考えている。理由は、「補給路の再編成を行い、前線の突破に向けてもっと見込みのある戦略的方法で(ワグネルの部隊を)使えるようにするため」とのことである。

コメント欄では以下のような意見があった。

・内輪揉めを公然と発信していることが策略なのか、切羽詰まっているのかはわからないが、戦局から見ると本当にワグネルの不満が爆発しているとみえる。終わりの始まりが近いのかもしれない。

・ワグネルに武器弾薬が事欠くようになり、約束のお金も渡ってないため、ワグネルとしてはやってられるかというところでしょう。反プーチンに回ってしまえば、ロシアも大混乱でしょう。加えてウクライナの反転攻勢が始まれば、いよいよロシアの終焉は近いようです。

・ロシアには豊かな資源も農業生産も十分にあるため、何故他国を侵略してまで手に入れる必要があるのか疑問である。結局、望むものは得られず友好国であったはずの国々までロシアから離れていった。悪い事に侵略を止めればいつでも終えられるはずの戦争を終わらせることさえできないため、ロシア国民は悪い指導者を選んだ報いを受けなければならない。

・ワグネルの兵士の消耗を抑え自らの保身を考えるなら掌を返すことは不思議ではないかもしれない。それでもいままでに行ってきた行為は帳消しにはならず、正しく罰せられるべきであるが、罰せられたところで生命を奪われるよりはましだという考えなのかもしれない。

・ワグネルがバフムトを撤退すれば、間違いなくプリゴジンは粛清される。それを百も承知でショイグとプーチンに脅しをかけるのは、プリゴジンも部隊の不満を抑えきれなくなって、追い詰められているのだろう。

・ワグネルがロシアに尽くしてきたが、今後大きな役割を果たすことは難しい。

ワグネルが「軍事的反乱」を企てる──元ロシア軍情報将校
https://news.yahoo.co.jp/articles/937069fa875386444078265f8c14e20c4b734f28

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