2023年5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変更され、これまで「2類」とされていたコロナウイルスは、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行することになる。この移行により、公費による支援が終了し、検査費用や入院費用は自己負担となる。
マスクの着用については、既に3月13日以降、原則として個人の判断に委ねられている。しかし、5類への移行に伴い、「ノーマスク派」が増えるかもしれないとの見方もある。
4月28日、星野リゾートの星野佳路社長は自身のツイッターで、新型コロナウイルス感染症が5類に移行する5月8日から、全員でマスクを外すことを宣言した。
星野氏は「接客サービスで笑顔は大切な要素。待ちに待ったこの機会に、いち早くマスクを外し、笑顔で皆様をお迎えしようと考えている」と述べている。
星野氏のツイートには、従業員らしき男女がマスクを外した笑顔の写真が添付されている。この宣言には賛同する声もあったが、一方で猛烈な批判も寄せられている。
批判者たちは、「全員でマスクを外すことになっている」という書き方に違和感を持ち、「マスク外しは個人の自由であるべきだ」「マスク外しを強要されるのは嫌だ」といったコメントを残している。
現在でも新型コロナウイルスの感染者数はゼロになったわけではありない。厚生労働省はマスクの着用を個人の判断としつつ、感染リスクやマスクのプラス面とマイナス面を考慮して、着用の判断をするよう呼びかけている。
コロナ禍を通じて、極端な「マスク反対派」と「マスク着用派」が生まれ、ネット上でお互いを非難し合う状況が続いている。星野氏の宣言も、このような争いに巻き込まれた形となる。
また、星野リゾートが高級であることも相まって、「もう行かない」と宣言する人に対し、「どうせ行けないだろう」と反論する人も出ている。
新型コロナウイルスの感染拡大はまだ収束しておらず、感染リスクやマスクの有効性についての意見が分かれる中で、個人の自由という観点からマスクの着用を任意とする考え方が広がっている。一方で、感染予防のためにマスクの着用が重要であるとする意見もあり、この点で意見の対立が生じている。
コメント欄では以下のような意見があった。
「一企業の姿勢に共感できないなら行かない利用しないを貫けばいいだけなのに、いちいちSNSで発信して共感を求めようとする人が多いこと、共感を必要に感じるならそれ自分の信念に自信がないことの現れなような気がする。」
「今だ対立が続いているが、マスコミがコロナを取り上げなくなればいずれ対立も解消されるだろう。コロナが国民の主な関心事にならなければ、こうした議論は無用になる。」
「星野リゾートの方針として、未来を見据えた上できっともしくは従業員全員外しましょう、と言う判断に至っている部分も多分にあると思いる。私も子を持つ親として同調圧力を少しでも崩そうと最近はマスクをめっきりしない。」
「私はマスク付けないし、私の家族はマスクは付けさせない、なぜなら免疫力が下がり続けて、病気になるリスクが高まるから。コロナはあまり気にならないが、永続的な免疫低下はとても気掛かりであるからだ。」
「マスク着用については、いろんな考え方があり、人によって賛否が分かれるところだろう。それはまた永遠に変わるものでもなく、感染の流行状況や国の方針などによっても変わるものであるし、何よりも時間軸によっても変わっていくものだろう。」
「コロナが5類になったとしても、消滅した訳では有りない。経営者が外させるのは、従業員の感染予防にあまりにも無責任だし、第一そんな指示は個人の人権と抵触しないのだろうか。あくまで、個人判断に任せるというのが、正解だと思いる。」
星野リゾート社長「全員でマスクを外す」宣言に “マスク着用派” が猛反発「もう行きません」
https://news.yahoo.co.jp/articles/640f26fbc5ef36bba34dbad644317f3eb95412d9
